◇第92回日本インカレ(9月14日~17日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)2日目
日本インカレ2日目に男子走幅跳が行われ、鳥海勇斗(日大)が8m07(+0.8)を跳んで優勝を飾った。
劇的な展開だった。2回目に藤原孝輝(東洋大)がケガから復活をアピールする8m05(+1.2)をマーク。藤原がトップのまま6回目となった。
4回目に7m94(+1.9)を跳んでいた鳥海。「沖縄インターハイを思い出しました」。2019年の沖縄。鳥海の目の前で、1学年下の藤原が8m12という特大の高校記録を出して優勝し、鳥海は2位だった。
「本当に悔しかったので、同じことはしたくない。絶対に勝ってやる」
調子が良かったという助走から、踏み切りに入るところもバチッと決まった。「踏み切り前の4歩も力強く行けました」。着地してつかんだ砂をたたきつけてガッツポーズ。逆転を確信した。「もう少し行けると思ったのですが」と苦笑いを浮かべるが、藤原を2cm逆転。「踵が少し気になっていた」という藤原は6回目をパスし、鳥海の優勝が決まった。
「助走は調子が良かったのですが、踏み切りまでが噛み合わなかった」。それを徐々に感覚とすり合わせていき、最後のビッグジャンプにつなげた。
昨年10月に8m11を跳んだ鳥海。今季は日本学生個人選手権で右踵を痛めた影響で「技術練習ができなかった」。何とかワールドユニバーシティゲームズの出場権は得たものの、日本選手権、ユニバと結果を出せなかった。
「やっと技術練習が積めてここに臨めました」。来年のパリ五輪、そして25年東京世界選手権に向けて「まだまだ安定していない」と課題に挙げるが、そこさえクリアできれば世界に届く力はある。
2位の藤原は4月に右足甲を手術。「4ヵ月は練習ができなかった」ところから復調を見せ、「もっと状態も良くなっていくと思うので、来年は絶対にパリ五輪を目指していきたい」と笑顔を見せた。
大会の模様はあすリートチャンネルのYouTubeでライブ配信されている。
あすリートチャンネル特設ページ

大会の模様はあすリートチャンネルのYouTubeでライブ配信されている。
あすリートチャンネル特設ページ

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.09
鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」
-
2025.12.09
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.09
富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外
全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]
2025.12.09
ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」
ユニクロ女子陸上競技部が、選手の一般公募を12月5日に開始した。 同社女子陸上競技部は1997年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には2003年に初出場。14年には7位に入った。 その後は浮き沈みを繰り返 […]
2025.12.09
パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場
愛知県名古屋市の瑞穂公園を管理する株式会社瑞穂LOOP-PFIは12月9日、建て替えを進めていたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)が2026年4月22日に一般供用を開始すると発表した。 発表によると、約30000 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025