8月19日から始まったブダペスト世界選手権が9日間の日程を終えて閉幕した。初日の午前に雨が降ったものの、概ね晴天のなかで行われた。ただ、連日気温が30度を超える高温となり、一部長距離種目ではタイムテーブルが変更されるなどの影響もあった。
大会には202の国と地域から過去最高となる2187人がエントリー。男女49種目で世界一を決める戦いが行われた。
記録面では世界新は大会初日の男女混合4×400mリレーの1種目(米国)のみ。大会記録は7種目(男子砲丸投、円盤投、女子100m、200m、4×100mリレー、35km競歩、男女混合4×400mリレー)で誕生した。リレー2種目以外は昨年のオレゴン大会に続く記録更新で、男子投てき、女子短距離で好記録が相次いだ。
800m、1500mの中距離は男女ともにラウンド突破の記録水準が過去最高に達したほか、女子100mハードルも予選通ラインが12秒92秒とこれまでで最も速くなるなど、レベルが上がっている。
5000m、10000mは高温も影響して、前半スローペースとなるケースが多く、ラスト1周からのスパートの仕掛けあいが見られ、スタミナよりも瞬発力の差が勝負を分ける結果に。
個人種目では15種目で世界記録保持者が出場し、そのうち8種目で金メダル、3種目で銀メダルを獲得と多くのレコードホルダーが実力を発揮。そのほかの種目でも今季のダイヤモンドリーグで優勝を重ねていた選手たちが優勝するなど、前評判通りの強さをブダペストの地でも披露した。
個人の複数優勝は男子が100m、200mのノア・ライルズ(米国)、20km競歩、35km競歩のアルベロ・マーティン(スペイン)。女子は1500m、5000mのフェイス・キピエゴン(ケニア)、20km競歩、35km競歩のマリア・ペレス(スペイン)と計4人が達成。ライルズは4×100mリレーを含む3冠となった。
また、今大会はコロナ禍の影響で史上初の2年連続での世界選手権となったが、大会連覇は全体の約1/4にあたる13種目に過ぎず、各種目での混戦ぶりを物語る数字となっている。
国別の金メダル数では米国が12でトップ。総獲得メダル数(29)とともに4大会連続で最多となった。特に短距離種目の象徴でもある男女の100m、4×100mリレーの金メダル独占は07年ぶりの大阪大会以来となり、スプリント王国復権を印象づけた。
このほか、インド(男子やり投/ニーラジ・チョプラ)、ブルキナファソ(男子三段跳/ユーグ・ファブリス・ザンゴ)、セルビア(女子走幅跳/イヴァナ・ヴレタ)が初の金メダルを獲得。パキスタン(男子やり投銀/アルシャド・ナディーム)と英領ヴァージン諸島(男子400mハードル銀/ケイロン・マクマスター)は母国に初のメダルをもたらした。
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