◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)9日目
ブダペスト世界陸上9日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子5000mはヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が13分11秒30で大会連覇を果たした。
連日続いた高温は最終日も変わらず、気温が30度を超える暑さの中行われた男子5000m。中盤まで集団の後方に位置取ったインゲブリグトセンは、ペースが速くなった3500mから徐々にポジションを前へと移す。
ベリフ・アレガウィ(エチオピア)が4000mを10分49秒で通過してもなお、集団は13人ほどの大グループだったが、残り500mあたりから試合が動いた。
真っ先に仕掛けたのが、今季ダイヤモンドリーグでも優勝しているモハメド・カティル(スペイン)で、最後の1周のバックストレートでトップに立つ。しかし、インゲブリグトセンはこれをしっかりマークすると、徐々に接近してほぼ並ぶようにして最後の直線に入った。
そして、「最後の40~50メートルは非常にきつい走りだったけど、勝つためにはこれしかなかった」というスプリントでカティルを抜き去ると、トップでフィニッシュラインになだれ込み、金メダルをもぎ取った。
優勝候補に挙げられていた1500mで英国選手に敗れて銀メダル。そして5000mでの雪辱Vは、インゲブリグトセンにとって前回のオレゴン大会をなぞるような展開に。
喉の痛みなどで今大会も1500mで銀メダルに甘んじたが、最後に最強ランナーの意地を見せた。「1500mで負けた私にとって価値ある優勝です。身体の状態はベストじゃなかったけど、モチベーションはあったし、周りのサポートにも恵まれて、今日は完璧なレースができた」と感謝の言葉を残してスタジアムを後にした。
【動画】壮絶なラスト300mからのダッシュ! 男子5000mダイジェスト
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]
2025.12.16
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」
全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]
2025.12.16
赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」
12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]
2025.12.16
お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)
月刊陸上競技2026年1月号別冊付録「全国高校駅伝総展望」に掲載したデータに誤りがございました。 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたします。 男子 今治北(愛媛) 誤 都大路学校最高 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳