HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子200m鵜澤飛羽は準決勝で20秒33「次はファイナルに残りたい」初の世界で19秒台選手にも先着/世界陸上
男子200m鵜澤飛羽は準決勝で20秒33「次はファイナルに残りたい」初の世界で19秒台選手にも先着/世界陸上

世界との差を実感しつつも、決勝への手応えもつかんだ鵜澤飛羽

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目

ブダペスト世界陸上6日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子200mの鵜澤飛羽(筑波大)は準決勝3組に出場し、20秒33(-0.4)の5着でフィニッシュとなり、決勝進出は果たせなかった。

前日の予選で組1着を通過し、シードレーンの8レーンからスタートした鵜澤。号砲とともに飛び出したが、6レーンのエリヨン・ナイトン(米国)や7レーンのツァーネル・ヒューズ(英国)といった実力者がコーナーから鵜澤を急襲した。

広告の下にコンテンツが続きます

コーナー出口は7番目の通過と出遅れたが、それでも最後まであきらめず駆け抜け、19秒台のベストを持つラシード・ドワイヤー(ジャマイカ)とショーン・マスワンガニー(南アフリカ)を追い抜いてフィニッシュラインを駆け抜けた。

「(トップ選手は)前半からあのスピードでいって、後半につなげてくる。お手上げです」と実力差を痛感した鵜澤。「身体の調子は良かったんですが、一つ、二つくらい(スピードが)足りない。負けたのは悔しい」と素直な気持ちを吐露する。

だが、「良い経験ができた」と振り返るように、初の世界選手権でセミファイナリストとなり、現時点での自身の立ち位置を確認することもできた。今季は5月の静岡国際で追い風参考ながら20秒10(+2.6)の快走で周囲を驚かせると、6月の日本選手権では20秒32(-0.2)で初優勝、そして7月のアジア選手権は日本歴代8位タイ、学生歴代2位、大会新の20秒23(-0.4)で金メダルに輝いた。

これまではケガに泣かされることも多かったものの、練習で基礎体力作りに務め、スピードに負けない身体を目指したことで、パフォーマンスも急激に上昇。「身体のレベルが上がっていて、感覚とスピードのすり合わせがうまくいっていない」と話すが、着実に成長を遂げている証ともいえよう。

「前に出られた景色を忘れず、次はファイナルに残りたい」

今大会での決勝進出ラインは20秒21。自己ベストとはわずか0.02秒しか違わないタイムだっただけに、世界のファイナルが明確に見えてきた。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目 ブダペスト世界陸上6日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子200mの鵜澤飛羽(筑波大)は準決勝3組に出場し、20秒33(-0.4)の5着でフィニッシュとなり、決勝進出は果たせなかった。 前日の予選で組1着を通過し、シードレーンの8レーンからスタートした鵜澤。号砲とともに飛び出したが、6レーンのエリヨン・ナイトン(米国)や7レーンのツァーネル・ヒューズ(英国)といった実力者がコーナーから鵜澤を急襲した。 コーナー出口は7番目の通過と出遅れたが、それでも最後まであきらめず駆け抜け、19秒台のベストを持つラシード・ドワイヤー(ジャマイカ)とショーン・マスワンガニー(南アフリカ)を追い抜いてフィニッシュラインを駆け抜けた。 「(トップ選手は)前半からあのスピードでいって、後半につなげてくる。お手上げです」と実力差を痛感した鵜澤。「身体の調子は良かったんですが、一つ、二つくらい(スピードが)足りない。負けたのは悔しい」と素直な気持ちを吐露する。 だが、「良い経験ができた」と振り返るように、初の世界選手権でセミファイナリストとなり、現時点での自身の立ち位置を確認することもできた。今季は5月の静岡国際で追い風参考ながら20秒10(+2.6)の快走で周囲を驚かせると、6月の日本選手権では20秒32(-0.2)で初優勝、そして7月のアジア選手権は日本歴代8位タイ、学生歴代2位、大会新の20秒23(-0.4)で金メダルに輝いた。 これまではケガに泣かされることも多かったものの、練習で基礎体力作りに務め、スピードに負けない身体を目指したことで、パフォーマンスも急激に上昇。「身体のレベルが上がっていて、感覚とスピードのすり合わせがうまくいっていない」と話すが、着実に成長を遂げている証ともいえよう。 「前に出られた景色を忘れず、次はファイナルに残りたい」 今大会での決勝進出ラインは20秒21。自己ベストとはわずか0.02秒しか違わないタイムだっただけに、世界のファイナルが明確に見えてきた。

【動画】準決勝で5着と健闘した鵜澤飛羽 200mの走りをチェック

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.02

世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]

NEWS サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

2025.12.02

サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]

NEWS 東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

NEWS 約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

2025.12.02

約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top