◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目
ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、男子3000m障害に出場した三浦龍司(順大)が6位入賞を果たした。
前回のオレゴンで予選落ちの悔しさから1年。2度目の世界選手権は、やはり世界トップクラスの実力を持っていると証明する大会となった。
この種目日本人初、そして東京五輪(7位)に続いての入賞。「オリンピックよりも1つステップアップできたのはうれしいというのが率直な気持ち」。ファイナルで、しっかり『勝負』できた充実感であふれていた。
序盤はスローになるなか、「接触しないようにうまく障害を越えられる」ポジションを取る。「最初は後ろから行って、自分のペースでビルドアップしていく」というプラン通りにレースを進める。
徐々に集団がばらけていくなか、さすがにソフィアン・エル・バッカリ(モロッコ)とラメチャ・ギルマ(エチオピア)の一騎打ちにはつけなかったが、メダルを狙える位置をキープ。前を行く選手の転倒もあり、「チャンスで行きたい」と思ったが、「ラストは脚が残っていなかった」。フィニッシュ直前でニュージーランドのジョージ・ブレミッシュにかわされた。
8分13秒70で6位は、「もう少し行けたんじゃないかとと、半分悔しい気持ちもある」。自身も「収穫があった」と言うように、しっかり最後まで勝負した点や、日本新で2位となったダイヤモンドリーグ・パリ大会で見せたように、水濠や障害でアフリカ勢との差を詰めたり、引き離したりする技術の高さは圧巻だった。
「(前回)予選で終わった悔しさに比べれば、入賞して悔しいと言えるほうが幸せ。自分の成長も含めて良かったと言えるブダペストの世界陸上でした」
トップ2との差は実感しつつも、「3番は現実味がある」。やはり、「フラットの5000mや1500mの能力も必要」だと言い、「1年を通して3000m障害の専門的な練習というの(方法)もあると思う」。これまで通り、「マイペースに試行錯誤を繰り返して」成長していく構えだ。
1歩ずつ、着実に。三浦龍司らしくステップアップしていけば、目指すべき場所にきっとたどり着く。
【動画】三浦龍司が東京五輪上回る6位!男子3000m障害ダイジェストのチェック!
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.07.18
-
2025.07.17
-
2025.07.17
-
2025.07.13
-
2025.07.05
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.18
富士北麓ワールドトライアル 100mに栁田大輝、桐生祥秀 ハードルに泉谷駿介、田中佑美がエントリー!
日本陸連は7月18日、日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアル2025のエントリーリストを発表した。 男子100mには日本選手権で優勝した桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、関口裕太(早大)、小池祐貴(住友電工)、多 […]
2025.07.18
【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.07.18
100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ
学生世界一を決めるFISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日まで、ドイツのライン・ルールで行われる。若き日本代表の注目選手を紹介する。 男子100mには栁田大輝(東洋大)が出場する。自己記録は […]
2025.07.18
チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性
世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会