◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目
ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、男子400m準決勝1組に出場した佐藤拳太郎(富士通)は、自身2度目の44秒台となる44秒99で5着。だが、この時点で各組2着+2の決勝進出条件を満たせず、夢のファイナルにあと一歩届かなかった。
「ずっと目標にしてきた44秒50以内と決勝進出」を目指して臨んだセミファイナル。「日本記録保持者」として、堂々たるレースを見せた。だが、ファイナルの壁は厚かった。「達成感はない。悔しい思いしかないです」と、佐藤は唇を噛む。
32年ぶり日本新となる44秒77をマークした予選の中にも、「ラストで崩れた」という反省が残った。それを生かすことを目指したが、逆に「レース中にいろいろと考え過ぎてしまって、後半の失速が大きくなってしまいました」。
それでも予選を含め、日本チームの男子主将としてその存在感を大いに示したことに変わりはない。パリ五輪への課題も確実に見えた。
「ずっと目標にしていた44秒50を出せば決勝に行ける。世界の準決勝で出せるようにしていきたい」
そして、佐藤のブダペスはまだ終わっていない。4×400mリレーを牽引する役割が待っている。
前回、日本はアジア新(2分59秒51)をマークして4位の快挙を成し遂げた。この時、アキレス腱の痛みで代表入りを逃した佐藤は日本でその雄姿を見て、仲間たちの活躍に励まされ、発奮。それが今へとつながっている。次は、自分の背中を後輩たちに見せる時だ。
「ジョセフ(中島佑気、東洋大)も風雅(佐藤、ミズノ)も自己ベストを出して、これでより一層マイルは結果を出さないといけない。誰が走っても結果が出せるように、マイルチームを作っていきたい」
悲願のメダル獲得へ、マイルリレーに力を尽くす。
【動画】佐藤拳太郎が予選に続く44秒台!準決勝のレースをチェック
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.05.05
-
2024.05.05
-
2024.04.29
-
2024.04.29
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.06
世界リレーで初の頂点なるか!? 男子4×100m、4×400mが強豪に挑む 女子4×100m、混合4×400mはパリ五輪に向け正念場
◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー) パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(日本時間6日)に行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 日本は初日の予選で男子の4×100mと4×400 […]
2024.05.05
やり投・北口榛花「納得はいかない」も61m83でV 世界一になって国内初試合飾る/水戸招待
◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸) 日本グランプリシリーズG2の水戸招待が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が61m83をマークして優勝した。 広告の下にコンテンツが続きます 昨年のブダペス […]
2024.05.05
男子4×100mR日本がパリ五輪へ「もっと良いバトンができれば、金メダルも狙える」/世界リレー
◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー)1日目 パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの1日目が行われ、男子4×100mリレー予選4組で日本が38秒10で1着となり、今夏のパリ五輪出場権を獲得した。 広告の下 […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!