HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子400m前日本記録保持者・高野進氏「止まった針が動いてくれて良かった」
男子400m前日本記録保持者・高野進氏「止まった針が動いてくれて良かった」

男子400mの日本記録を32年間保持した高野進氏

男子400m日本歴代10傑をチェック!

44.77 佐藤拳太郎(富士通)       2023. 8.20
44.78 高野  進(東海大教)      1991. 6.16
44.97 佐藤 風雅(ミズノ)       2023. 8.20
45.03 山村 貴彦(日大3)       2000. 9. 9
45.05 小坂田 淳(大阪ガス)      2000. 9. 9
45.12 中島佑気ジョセフ(東洋大4)   2023. 7.22
45.13 ウォルシュ・ジュリアン(富士通) 2019.10. 2
45.16 金丸 祐三(法大4)       2009. 5. 9
45.18 山口 有希(東海大2)      2003.10.29
45.19 岩崎 立来(三重県スポ協)    2023. 7.29

【動画】32年ぶりの日本新!男子400m佐藤拳太郎が歴史動かす走り

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)2日目 ブダペスト世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、男子400m予選1組に出場した佐藤拳太郎(富士通)が44秒77の日本新をマーク。従来の日本記録を32年ぶりに0.01秒短縮した。1991年に前日本記録となった44秒78を樹立した高野進氏(東海大陸上競技部部長)にコメントを寄せていただいた。          * 日本記録が更新されることについて、予感はありました。今は合宿中なのですが、今日の16時頃に自分の日本記録のレースを見返していたのです。今回出場した佐藤拳太郎選手(富士通)、佐藤風雅選手(ミズノ)、中島佑気ジョセフ選手(東洋大)は3人とも、誰が出してもおかしくないと思っていました。止まった針が動いてくれて良かった。 記録だから、いつかは破られるものです。実際に破られたらどんな気持ちになるのだろうと想像もしてみました。今日、破られてみると、スッキリした感じがしています。 私も44秒台に入る前は、45秒00を2度出しています。45秒00だと、何が何でも44秒台をという気持ちになる。実際、45秒台後半では、なかなか44秒台のイメージはつかないものですが、45秒0台だと、どこをどう変えたらいいのかが見えてきます。 近年は100m、200mのショートスプリントに光が当たり、400mはマイナーになって寂しさがありました。しかし、数年前から本格的な強化が始まって、本気になって強化をすれば、結果が出るのだとわかりました。 たかの・すすむ 1961年5月21日生まれ。静岡県富士宮市出身。吉原商高から東海大に進み、ロングスプリンターとしての才能が一気に開花。五輪、世界選手権に3度ずつ出場し、いずれも3度目の舞台でファイナリストに。1991年東京世界選手権で7位、92年バルセロナ五輪では8位に入賞した。30歳だった91年の日本選手権に当時日本記録の44秒78を樹立した。現役引退後は指導者としても手腕を発揮し、2003年パリ世界選手権男子200mで銅メダルを獲得した末續慎吾(当時・ミズノ/現・EAGLERUN)、04年アテネ五輪4×400mR4位の山口有希(当時・東海大)らを育成。07年~ 12年は日本陸連強化委員長も務めた。

男子400m日本歴代10傑をチェック!

44.77 佐藤拳太郎(富士通)       2023. 8.20 44.78 高野  進(東海大教)      1991. 6.16 44.97 佐藤 風雅(ミズノ)       2023. 8.20 45.03 山村 貴彦(日大3)       2000. 9. 9 45.05 小坂田 淳(大阪ガス)      2000. 9. 9 45.12 中島佑気ジョセフ(東洋大4)   2023. 7.22 45.13 ウォルシュ・ジュリアン(富士通) 2019.10. 2 45.16 金丸 祐三(法大4)       2009. 5. 9 45.18 山口 有希(東海大2)      2003.10.29 45.19 岩崎 立来(三重県スポ協)    2023. 7.29

【動画】32年ぶりの日本新!男子400m佐藤拳太郎が歴史動かす走り

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.16

中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役

【写真】新たなスポンサーのロゴが入ったユニフォームを披露した中央学大 【お知らせ】中央学院大学駅伝部は、本学卒業生の安保誠司氏が代表取締役を務める『TKK株式会社』様とスポンサー契約を締結致しましたことをお知らせ致します […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

2025.12.16

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

箱根駅伝デビュー戦は2区で〝10人抜き〟、翌年は驚異の〝17人抜き〟 ──東海大に進学して、箱根駅伝は1年生から花の2区で大活躍。区間2位(日本人トップ)で〝10人抜き〟を見せました。 1年時は予選会(日本人トップ)に出 […]

NEWS ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

2025.12.16

ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

2026年ニューイヤー駅伝エントリー選手をチェック! 旭化成 市田孝、大六野秀畝、茂木圭次郎、土方英和、相澤晃、齋藤椋、井川龍人、葛西潤、亀田仁一路、山本歩夢、長嶋幸宝、キプルト・エマニエル Honda 木村慎、小山直城 […]

NEWS 赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

2025.12.16

赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

【コメント全文】赤﨑優花が心機一転、移籍に至った思いや決意を長文で語る 第一生命を退社、退部しました。 監督、山下さん、スタッフ、 チームの皆、第一生命の社員の皆さま、 スポンサーの皆さま、ご尽力いただいた皆さま、 これ […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)

2025.12.16

お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)

月刊陸上競技2026年1月号別冊付録「全国高校駅伝総展望」に掲載したデータに誤りがございました。 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたします。 男子 今治北(愛媛) 誤 都大路学校最高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top