日本陸連は6月15日、日本選手権が行われた名古屋市内で愛知・名古屋2026アジア大会の日本代表内定選手会見を開き、すでに代表内定済みだった男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、同10000mの鈴木芽吹(トヨタ自動車)、同走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)、同ハーフマラソン競歩の山西利和(愛知製鋼)、女子10000mの廣中璃梨佳 (ユニクロ)が登壇した。
村竹は、昨年の東京世界選手権5位入賞ですでに内定済み。「改めて、アジア大会に出場できるということで、すごく楽しみ」と気持ちを高ぶらせる。
今季はすでに3戦を消化。初戦だった5月10日の木南記念では13秒05(-0.2)をマークすると、その後はダイヤモンドリーグを3戦。5月18日の柯橋大会は13秒18(+0.1)、5月23日の厦門大会は13秒13(+0.5)で2位、6月4日のローマ大会は13秒40(+0.5)で4位と常に上位争いを演じてきた。
今後もDLを転戦し、6月末のパリ、7月中旬にはロンドンへの出場を目指している。「さらに記録の向上を目指して、しっかりパフォーマンスできるように」と村竹。前半シーズンはそこで区切り、秋のDLファイナル、世界アルティメット選手権、そしてアジア大会に向けて「1ヵ月半練習を積んで」臨む予定だ。
アジア大会での目標は「金メダルとアジア記録(12秒88)更新を目指して頑張りたい」と力強く語った。
鈴木は、木南記念内で行われた10000m選考レースをセカンドベストの27分20秒11で制し、派遣設定記録(27分31秒27)もクリアして即時内定。日本選手権は「7月に5000mの日本新を狙って」スピード強化の一環として1500mに出場。予選敗退ながら自己新の3分41秒43をマークし、「いいレースになりました」とうなずく。
アジア大会に向けては、「昨年の東京世界選手権も初めての日本代表。それに引き続き、自国開催の国際レースとなります」と気を引き締める。と同時に、愛知・豊田を拠点とする所属先のトヨタ自動車にとっては“地元”となる。「優勝だけを目指して頑張りたい」と落ち着いた表情で目標を口にした。
昨年の東京世界選手権8位入賞で代表内定を得た赤松も、「メダル、優勝まで視野に入れて頑張りたい」。手術もした踏み切り脚の左足小指が完治しておらず、今季は日本選手権も含めてまだ試合に出場できていない。ただ、岐阜出身の赤松にとっては“準地元”。「応援してもらえると思うので、それを力にしたい。問題なくベストパフォーマンスを出せるように調整していければ」と話す。
2月の日本選手権ハーフマラソン競歩で1時間20分34秒の世界記録Vを飾って内定している山西は、20km競歩で銀メダルだった2018年ジャカルタ大会以来のアジア大会。「今度こそ金メダルを取る」と言葉に力を込め、「それが来年の世界選手権、五輪につながるように。自分の可能性を信じて、もう少し頑張ります」と口元を引き締める。
東京世界選手権で世界大会自己最高位の6位に入賞した廣中は、ユニクロへの移籍など環境の変化とケガなどが重なり、「思うように走れない日々があった」と言う。それでも、「7月から新しい環境でやることを決意しました」と廣中。「まずはここから徐々に上げていきたい。アジア大会優勝の目標に向けて、一歩ずつ前進したい」と思いを口にした。
東京世界選手権の熱狂が再現されたかのように、日本選手権は3日間とも大盛況となった。その熱を、2年連続の自国開催となる名古屋アジア大会へ。
3日間、観客席で観戦したという村竹は、「お客さんがたくさん入っていて、特に2日目の盛り上がりは一アスリートとして本当にうれしくなった。東京世界選手権を皮切りに、陸上人気が出ていると思いますし、全体だけじゃなくて選手一人ひとりにもフォーカスされる機会も増えてきた。アジア大会も陸上を盛り上げられるチャンス。僕たち選手は記録や結果で盛り上げられればと思うので、みなさんにも一丸となって盛り上げてもらえたら、すごくうれしいです」と訴えた。
名古屋アジア大会の陸上競技は9月23日から29日に行われる。
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