HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子20km競歩・池田向希「トータルの力不足」中盤まで独歩も入賞逃す15位/世界陸上
男子20km競歩・池田向希「トータルの力不足」中盤まで独歩も入賞逃す15位/世界陸上

後半に順位を落として15位でのフィニッシュとなった池田向希

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)1日目

ブダペスト世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、男子20km競歩に出場した池田向希(旭化成)が1時間19分44秒で15位だった。

雷雨の影響でスタートが2時間遅れとなり、10時50分(日本時間17時50分)に始まったレースで、池田は序盤から前に出た。1周1㎞の往復周回コースを3分50秒前後のハイペースで刻む。

ただ、当初から前に出る展開を想定していたわけではなく、自分のリズムを刻んでいたら「結果的に流れで出るかたちになった」と言う。雷雨のため気温が25度前後に下がったコンディションから、「このペースで行けるだろう」と判断。最初の5kmを19分18秒、中間の10kmを38分37秒で通過し、後方には最大で16秒差をつけた。

しかし、後半に後続の追い上げを受け、15km手前の折り返しでアルヴァロ・マルティン(スペイン)に逆転を許す。その後はさらに順位を下げ、18kmを過ぎには古賀友太(大塚製薬)に日本人トップの座も譲ることになった。

初出場だった2019年ドーハ大会は6位、21年東京五輪は銀メダル、そして昨年のオレゴン世界選手権も銀メダル。「調子自体はうまく合わせることができていたし、金メダルを狙ったレース」として臨んだ中で初めて世界大会の入賞を逃し、「トータルの力不足です」と唇を噛んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

独歩を続けなかがらも「20kmトータルで考えていて」と、後方とのタイム差は常に確認。「追いつかれてももう1度合わせられるかなと思っていた」と言う。「レースの組み立て方も含めて、もう1度考えていかないと」と反省を口にする。

それでも、初優勝を飾った2月の日本選手権を含め、積極的なレース展開が「自分には合っているかもしれない」とも。「途中まで先頭を歩けた。今までこういった展開はできなかったので、1つの経験。これも失敗の1つとして次に生かしたい」と池田。再び、世界の頂点を目指して前を向いた。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)1日目 ブダペスト世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、男子20km競歩に出場した池田向希(旭化成)が1時間19分44秒で15位だった。 雷雨の影響でスタートが2時間遅れとなり、10時50分(日本時間17時50分)に始まったレースで、池田は序盤から前に出た。1周1㎞の往復周回コースを3分50秒前後のハイペースで刻む。 ただ、当初から前に出る展開を想定していたわけではなく、自分のリズムを刻んでいたら「結果的に流れで出るかたちになった」と言う。雷雨のため気温が25度前後に下がったコンディションから、「このペースで行けるだろう」と判断。最初の5kmを19分18秒、中間の10kmを38分37秒で通過し、後方には最大で16秒差をつけた。 しかし、後半に後続の追い上げを受け、15km手前の折り返しでアルヴァロ・マルティン(スペイン)に逆転を許す。その後はさらに順位を下げ、18kmを過ぎには古賀友太(大塚製薬)に日本人トップの座も譲ることになった。 初出場だった2019年ドーハ大会は6位、21年東京五輪は銀メダル、そして昨年のオレゴン世界選手権も銀メダル。「調子自体はうまく合わせることができていたし、金メダルを狙ったレース」として臨んだ中で初めて世界大会の入賞を逃し、「トータルの力不足です」と唇を噛んだ。 独歩を続けなかがらも「20kmトータルで考えていて」と、後方とのタイム差は常に確認。「追いつかれてももう1度合わせられるかなと思っていた」と言う。「レースの組み立て方も含めて、もう1度考えていかないと」と反省を口にする。 それでも、初優勝を飾った2月の日本選手権を含め、積極的なレース展開が「自分には合っているかもしれない」とも。「途中まで先頭を歩けた。今までこういった展開はできなかったので、1つの経験。これも失敗の1つとして次に生かしたい」と池田。再び、世界の頂点を目指して前を向いた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.03

ウガンダ・1万m王者チェプテゲイ、ハーフ世界記録キプリモは不参加 韓国はウ・サンヒョクら8人が登録/東京世界陸上

9月2日、ウガンダ陸連は東京世界選手権(9月13日~21日)の代表を発表し、世界選手権男子10000mで3連覇中のJ.チェプテゲイと、ハーフマラソンで56分42秒の世界記録を持つJ.キプリモが出場しないことが判明した。ウ […]

NEWS 走幅跳・オレゴン世界陸上代表の山川夏輝が結婚 黒いタキシード姿を披露

2025.09.03

走幅跳・オレゴン世界陸上代表の山川夏輝が結婚 黒いタキシード姿を披露

男子走幅跳で2022年オレゴン世界選手権代表の山川夏輝(Team SSP)が結婚したことが、結婚相手でインフルエンサーのapyuさんのインスタグラムで発表された。 インスタグラムではタキシー姿の山川と白いウェディングドレ […]

NEWS ライルズ、ホロウェイ、ラッセル、マクローリン・レヴロンがエントリー! 米国代表141人発表/東京世界陸上

2025.09.03

ライルズ、ホロウェイ、ラッセル、マクローリン・レヴロンがエントリー! 米国代表141人発表/東京世界陸上

米国陸連は9月2日、9月13日に開幕する東京世界選手権の米国代表141人を発表した。 男子は2023年ブダペスト大会に続いて2大会連続で100mと200mで2冠を狙うN.ライルズや、110mハードルで4連覇が懸かるパリ五 […]

NEWS パリ五輪女子200m金のトマスが出場辞退 男子砲丸投銀のコヴァクスは出場権得られず/東京世界陸上

2025.09.03

パリ五輪女子200m金のトマスが出場辞退 男子砲丸投銀のコヴァクスは出場権得られず/東京世界陸上

米国陸連は9月13日に開幕する東京世界選手権の米国代表を発表し、女子200mでパリ五輪金メダリストのG.トマスが出場しないことが明らかになった。トマスは7月の全米選手権で22秒20をマークして3位に入ったが、アキレス腱の […]

NEWS 100mアモ・ダジエが9秒87の自己新マーク 英国4×100mR代表選出の33歳

2025.09.03

100mアモ・ダジエが9秒87の自己新マーク 英国4×100mR代表選出の33歳

8月30日に英国・ロンドンで開催されたBFTTAで、E.アモ・ダジエ(英国)が9秒87(+2.0)の自己新で優勝した。 アモ・ダジエは現在33歳。これまでの自己記録は23年にマークした9秒93で、100mでは東京世界選手 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top