HOME 高校

2023.08.06

3000m障害 8分32秒12の高校新V・永原颯磨「将来は世界で活躍できる選手に」/北海道IH
3000m障害 8分32秒12の高校新V・永原颯磨「将来は世界で活躍できる選手に」/北海道IH

高校新を示すタイマーを前に笑顔を見せる永原颯磨

◇全国高校総体(インターハイ:8月2日~6日/北海道・札幌厚別公園競技場)

北海道インターハイの最終日が行われ、男子3000m障害は永原颯磨(佐久長聖3長野)が優勝した。

圧巻、衝撃、異次元。どんな言葉で形容すればいいのだろうか。スタートから独走した永原が、自身の持つ高校記録8分36秒06を塗り替える8分32秒12秒の高校新で圧勝を飾った。

6月に三浦龍司(洛南、現・順大)が作った高校記録を3秒以上も塗り替えていた永原。前日の予選は9分01秒14で組のトップ通過を果たす。ただ、その時は「暑さを感じたので記録を狙うつもりはなかった」という。翌日は雨も降り、気温もやや収まった。「今日は涼しくてコンディションが良かったので、飛ばしていこうと思いました」。

1000mは2分45秒で突っ込むと、2000mは5分38秒。これを単独で出してしまうあたり、地力の高さがうかがえる。最後は笑顔でフィニッシュ。高校新Vという金字塔を打ち立てた。

長野・川中島中出身で、和田有菜(長野東/現・日本郵政グループ)、小林成美(長野東/現・三井住友海上)、先輩の吉岡大翔(順大)らと同じ川中島JRCで陸上を始めた。中学時代は全中3000mに出場したが予選敗退だった。

広告の下にコンテンツが続きます

3000m障害では高1で9分20秒46、昨年は8分51秒21をマークし、インターハイでは2位。5000mでは13分57秒15がベストだ。

北海道で見せた爆走に、「素直にうれしい」と喜びつつ、「大きい舞台で勝ち切れたことは良かったですが、これに満足せず、まだまだ上を目指したいです」と語る。

今後は「駅伝もあるので、この経験を秋、冬につなげたい」と冬の都大路を目指しつつ、三浦龍司のように、「将来は世界で活躍できる選手になりたい。さらにタフさ、強さを磨いていきたい」と高みを目指していく。

◇全国高校総体(インターハイ:8月2日~6日/北海道・札幌厚別公園競技場) 北海道インターハイの最終日が行われ、男子3000m障害は永原颯磨(佐久長聖3長野)が優勝した。 圧巻、衝撃、異次元。どんな言葉で形容すればいいのだろうか。スタートから独走した永原が、自身の持つ高校記録8分36秒06を塗り替える8分32秒12秒の高校新で圧勝を飾った。 6月に三浦龍司(洛南、現・順大)が作った高校記録を3秒以上も塗り替えていた永原。前日の予選は9分01秒14で組のトップ通過を果たす。ただ、その時は「暑さを感じたので記録を狙うつもりはなかった」という。翌日は雨も降り、気温もやや収まった。「今日は涼しくてコンディションが良かったので、飛ばしていこうと思いました」。 1000mは2分45秒で突っ込むと、2000mは5分38秒。これを単独で出してしまうあたり、地力の高さがうかがえる。最後は笑顔でフィニッシュ。高校新Vという金字塔を打ち立てた。 長野・川中島中出身で、和田有菜(長野東/現・日本郵政グループ)、小林成美(長野東/現・三井住友海上)、先輩の吉岡大翔(順大)らと同じ川中島JRCで陸上を始めた。中学時代は全中3000mに出場したが予選敗退だった。 3000m障害では高1で9分20秒46、昨年は8分51秒21をマークし、インターハイでは2位。5000mでは13分57秒15がベストだ。 北海道で見せた爆走に、「素直にうれしい」と喜びつつ、「大きい舞台で勝ち切れたことは良かったですが、これに満足せず、まだまだ上を目指したいです」と語る。 今後は「駅伝もあるので、この経験を秋、冬につなげたい」と冬の都大路を目指しつつ、三浦龍司のように、「将来は世界で活躍できる選手になりたい。さらにタフさ、強さを磨いていきたい」と高みを目指していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.25

ダイヤモンドリーグ・ファイナルのエントリー発表 北口榛花が4年連続、村竹ラシッドは初

世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)のレギュラーシリーズが終了し、スイス・チューリヒで行われるファイナルのエントリーが確定した。 女子やり投の北口榛花(JAL)は4年連続の進出。シーズンベストは64m63だが、 […]

NEWS 100m・菅野翔唯が10秒31で優勝! 女子200m・野見山寧祢、女子400m・今峰紗希もV/日韓中ジュニア交流競技会

2025.08.25

100m・菅野翔唯が10秒31で優勝! 女子200m・野見山寧祢、女子400m・今峰紗希もV/日韓中ジュニア交流競技会

◇第33回日・韓・中ジュニア交流競技会(8月25・27日/中国・内モンゴル自治区)1日目 各国の高校生世代が集う「日・韓・中ジュニア交流競技会」が行われ、男子100mは菅野翔唯(東農大二2群馬)が10秒31で優勝した。 […]

NEWS 日本選手権の失格取り消しとなった佐藤風雅所属のミズノ「真摯に対応していただいた」

2025.08.25

日本選手権の失格取り消しとなった佐藤風雅所属のミズノ「真摯に対応していただいた」

日本選手権の男子400m決勝で1着入線のあと、曲走路においてラインの内側を走行したとして失格の判定が下っていた佐藤風雅(ミズノ)の競技結果が再審議の結果、失格が取り消されて優勝となったことについて、所属先のミズノがコメン […]

NEWS 佐藤風雅の失格取り消しについて日本陸連が経緯説明「踵がラインを踏んでいる」は「踏み越えていない」再発防止へルール理解の徹底図る

2025.08.25

佐藤風雅の失格取り消しについて日本陸連が経緯説明「踵がラインを踏んでいる」は「踏み越えていない」再発防止へルール理解の徹底図る

日本陸連は8月25日、第109回日本選手権(7月4日~6日)の男子400m決勝でトップでフィニッシュした佐藤風雅(ミズノ)が失格と裁定されたことについて、ジュリーによる再審議の結果、取り消しとなったことを発表した。 その […]

NEWS 日本選手権男子400mの結果が訂正 佐藤風雅がレーン侵害で失格から優勝へ 今泉が2位

2025.08.25

日本選手権男子400mの結果が訂正 佐藤風雅がレーン侵害で失格から優勝へ 今泉が2位

日本陸連は8月25日、7月に行われた日本選手権男子400mの結果を訂正したことを発表し、佐藤風雅(ミズノ)が45秒28で優勝、今泉堅貴(内田洋行AC)が45秒29で2位となった。 実際のレースでも、速報では上記の結果が出 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top