◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目
アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、女子5000mは山本有真(積水化学)が15分51秒16で優勝を飾った。この種目では日本勢初優勝となる(1995年から実施)。
実業団1年目で堂々のアジア制覇。アジア室内で負けているカザフスタン代表のC.チェプコエチや持ちタイムが15分10秒40のP.チャウダリ(インド)など、「自分より強い選手がいた」。そのなかで、「まずは3位以内」を狙って走ったという。
序盤からその2人を気にしつつ上位集団でレースを進めると、残り1500m付近で前に出る。「世界選手権を考えると15分50秒くらいは出したかったので、そこはタイムを意識しました」。スパートも「後ろにつかれましたが、400mと200mで仕掛けた」と相手を見ながら対応。暑さの中でのレースにも常に冷静だった。
「今日は最低限のことはできました。90点くらい」と笑顔。名城大4年だった2月のアジア室内選手権で銅メダルを獲得したことで、世界選手権が見える位置までワールドランキングが上昇した。「まだ信じられなかった」が、積水化学に入り、世界を目指す環境で自らの視座を高めた。
それでも、日本選手権直前に右足を痛めて8位。一度は悔しさに暮れたが、アジア選手権代表となり「もう一度チャンスをもらえた」と気持ちを切り替えた。治療をしつつ、痛みが出ないように練習を継続。ここにしっかり合わせてきた。
これで世界選手権のワールドランキングも少しアップする見込み。あとは他の選手の動向次第だが「日本選手権のリベンジもできましたし、やれることはやれたと思います」と待つのみ。出られることを信じて「出るだけじゃなく、しっかり戦えるように挑戦していきたい」。
大学時代に一度はシューズを脱ぎ、戻ってきた時に覚悟は決めている。大学長距離界のエースから、日本長距離のエースへ。山本有真のストーリーはここからが本番だ。
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