HOME 国内、大学、日本代表
100m栁田大輝 アジア制す!「会心のレース」学生歴代2位の10秒02/アジア選手権
100m栁田大輝 アジア制す!「会心のレース」学生歴代2位の10秒02/アジア選手権

アジア最速の称号を手にした栁田大輝(中央)

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)3日目

アジア選手権の3日目がタイ・バンコクで行われ、男子100mは19歳の栁田大輝(東洋大)が優勝を飾った。

「久しぶりに会心のレースができました」

広告の下にコンテンツが続きます

号砲が鳴ったら、「何も考えずに飛び出して、一番でゴールするつもりだった」。良いスタートから加速、そしてラストと流れるような走り。ライバルたちを抑えて堂々フィニッシュ。タイムは無風のなか日本歴代7位タイ、学生歴代2位の10秒02をマークした。

「やっとゼロ台が出ました」。これまでも「ゼロ台が出る、出ると言われてきて、自分でも出さないと思っていました」と言う栁田。ただ、それよりも「好きな海外のレース。楽しむのが一番。どのくらいのタイムが出るんだろうって」とワクワクした気持ちで臨んだ。

もちろん、「できれば切りたかった」と、ブダペスト世界選手権とパリ五輪の参加標準記録(10秒00)にあとわずか届かず苦笑いしたが、「少しでも(風が)吹けば絶対に出ると思う」と9秒台へ大きな手応えをつかんだ。

昨年のU20世界選手権、そして今年の日本選手権と、大舞台の決勝で悔しい思いをしてきた栁田。「失敗してきたレースの経験が全部生きたと思います」。

これでブダペスト世界選手権にはワールドランキングでの出場が濃厚な位置にランクアップする見込み。「このタイムでは戦えない。今日少しだけ喜んで、気を引き締め直してやっていきたい」。

7月25日で20歳になる若いホープ。19歳最後の100mでの金メダルを土産に、世界へと大きく羽ばたいていく。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)3日目 アジア選手権の3日目がタイ・バンコクで行われ、男子100mは19歳の栁田大輝(東洋大)が優勝を飾った。 「久しぶりに会心のレースができました」 号砲が鳴ったら、「何も考えずに飛び出して、一番でゴールするつもりだった」。良いスタートから加速、そしてラストと流れるような走り。ライバルたちを抑えて堂々フィニッシュ。タイムは無風のなか日本歴代7位タイ、学生歴代2位の10秒02をマークした。 「やっとゼロ台が出ました」。これまでも「ゼロ台が出る、出ると言われてきて、自分でも出さないと思っていました」と言う栁田。ただ、それよりも「好きな海外のレース。楽しむのが一番。どのくらいのタイムが出るんだろうって」とワクワクした気持ちで臨んだ。 もちろん、「できれば切りたかった」と、ブダペスト世界選手権とパリ五輪の参加標準記録(10秒00)にあとわずか届かず苦笑いしたが、「少しでも(風が)吹けば絶対に出ると思う」と9秒台へ大きな手応えをつかんだ。 昨年のU20世界選手権、そして今年の日本選手権と、大舞台の決勝で悔しい思いをしてきた栁田。「失敗してきたレースの経験が全部生きたと思います」。 これでブダペスト世界選手権にはワールドランキングでの出場が濃厚な位置にランクアップする見込み。「このタイムでは戦えない。今日少しだけ喜んで、気を引き締め直してやっていきたい」。 7月25日で20歳になる若いホープ。19歳最後の100mでの金メダルを土産に、世界へと大きく羽ばたいていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.19

世界陸上銅の勝木隼人がエントリー 女子は前回Vの谷純花ら/元旦競歩

東京陸協は26年1月1日に開催される第74回元旦競歩(兼東京選手権競歩)のエントリー選手を発表した。 男子20kmには、9月の東京世界選手権35kmで銅メダルに輝いた勝木隼人(自衛隊体育学校)がエントリー。23年ワールド […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 失意から復活、トラックで勢い 前回の箱根駅伝予選会で総合14位に終わ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 全日本では4人抜きの力走 3年ぶりに11月の全日本大学駅伝に戻ってき […]

NEWS 箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 主要区間の経験者残る 前回6位の城西大がチーム最高成績の3位以内を目 […]

NEWS 予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

2025.12.19

予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

男子第76回全国高校駅伝(12月21日/京都・7区間42.195km)に出場する58校を都道府県大会と地区大会で出されたタイムと、5000mのチーム内上位7人の平均タイム(12月上旬判明分)でランキング化した。 男子レー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top