HOME 特集

2023.06.30

DLパリで日本新樹立して2位!3000m障害・三浦龍司「すごい手応えがあったし、良いレースができた」
DLパリで日本新樹立して2位!3000m障害・三浦龍司「すごい手応えがあったし、良いレースができた」

DLパリ男子3000m障害で価値ある2位となった三浦龍司(チーム提供)

6月9日に行われたダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会の男子3000m障害で三浦龍司(順大)が過去最順位の2位に入った。

記録でも自身が東京五輪予選でマークした日本記録を0.01秒塗り替える8分09秒91の快走。帰国後、本誌の取材に応えてレースのことを振り返った。

――まずフィニッシュしたときの心境は。

「すごい手応えがありましたし、この順位に入れたことがなかったのでうれしかったです。良いレースができたと思います。フィニッシュ直後は日本記録とは知らなかったんです。記録よりも内容、順位が評価できると思っています」

――世界記録(7分52秒11/L.ギルマ、エチオピア)が誕生したレースでした。

「(ギルマを)見る余裕はなかったですが、有言実行できるポテンシャルの高さを感じます。序盤は世界記録を狙う集団が前に行きましたが、完全についていかなくても、ある程度のペースで置いていかれないようにと考えていました」

広告の下にコンテンツが続きます

――徐々に順位を上げていきました。

「冷静に進められてペースをキープできていました。前の選手がだんだん落ちてきて、水濠や障害でグッと差が縮まる感覚があったので走りやすかったです」

――次はブダペスト世界選手権が控えています。

「決勝には絶対に行きたいですし、そこで勝負したいです。ダイヤモンドリーグと違ってチャンピオンシップは勝負にこだわるレース。予選が一番の関門になるので、そこをクリアできれば」

――卒業後はSUBARUへ。

「これまで自分がやってきたことを崩さずにサポートすると言っていただきました。(世界のトップへ)これまで現状維持も退化もしていないですし、地道に歩みを進められていると思っています。世界のレベルは上がっていますが、とても楽しみですし、そこに食らいついていきたいです」

みうら・りゅうじ/2002年2月11日生まれ。島根県浜田市出身。島根・浜田東中→京都・洛南高。高校時代から3000m障害で次々と歴代記録を塗り替えてきた。21年は東京五輪7位入賞。昨年はオレゴン世界選手権出場、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは4位に食い込んだ。今季は日本選手権で3連覇してブダペスト世界選手権代表を決めると、DLパリで日本記録(8分09秒91)を樹立して2位に入った。

構成/向永拓史

6月9日に行われたダイヤモンドリーグ(DL)パリ大会の男子3000m障害で三浦龍司(順大)が過去最順位の2位に入った。 記録でも自身が東京五輪予選でマークした日本記録を0.01秒塗り替える8分09秒91の快走。帰国後、本誌の取材に応えてレースのことを振り返った。 ――まずフィニッシュしたときの心境は。 「すごい手応えがありましたし、この順位に入れたことがなかったのでうれしかったです。良いレースができたと思います。フィニッシュ直後は日本記録とは知らなかったんです。記録よりも内容、順位が評価できると思っています」 ――世界記録(7分52秒11/L.ギルマ、エチオピア)が誕生したレースでした。 「(ギルマを)見る余裕はなかったですが、有言実行できるポテンシャルの高さを感じます。序盤は世界記録を狙う集団が前に行きましたが、完全についていかなくても、ある程度のペースで置いていかれないようにと考えていました」 ――徐々に順位を上げていきました。 「冷静に進められてペースをキープできていました。前の選手がだんだん落ちてきて、水濠や障害でグッと差が縮まる感覚があったので走りやすかったです」 ――次はブダペスト世界選手権が控えています。 「決勝には絶対に行きたいですし、そこで勝負したいです。ダイヤモンドリーグと違ってチャンピオンシップは勝負にこだわるレース。予選が一番の関門になるので、そこをクリアできれば」 ――卒業後はSUBARUへ。 「これまで自分がやってきたことを崩さずにサポートすると言っていただきました。(世界のトップへ)これまで現状維持も退化もしていないですし、地道に歩みを進められていると思っています。世界のレベルは上がっていますが、とても楽しみですし、そこに食らいついていきたいです」 みうら・りゅうじ/2002年2月11日生まれ。島根県浜田市出身。島根・浜田東中→京都・洛南高。高校時代から3000m障害で次々と歴代記録を塗り替えてきた。21年は東京五輪7位入賞。昨年はオレゴン世界選手権出場、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは4位に食い込んだ。今季は日本選手権で3連覇してブダペスト世界選手権代表を決めると、DLパリで日本記録(8分09秒91)を樹立して2位に入った。 構成/向永拓史

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.20

アシックス 東京世界陸上期間中に2つの体験型イベント限定開催 アスリートの世界を体感 新シューズに触れる体験も

アシックスジャパンは8月20日、9月の東京世界選手権期間中に、都内2ヵ所で体験型イベントを限定で開催すると発表した。 世界陸連とオフィシャルパートナー契約を結んでいるアシックス。多くの人に東京世界選手権(9月13日~21 […]

NEWS 箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結

2025.08.20

箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結

施設野菜メーカーの株式会社村上農園(広島市)は8月20日、青学大陸上競技部(長距離ブロック)と8月14日にパートナー契約を結んだと発表した。 同社は関連会社も含めて国内13ヵ所に工場を持ち、豆苗やブロッコリースーパースプ […]

NEWS 来年の名古屋アジア大会代表選考 東京世界陸上入賞で1名内定「アジアのナンバー1目指す」日本選手権は6月予定

2025.08.20

来年の名古屋アジア大会代表選考 東京世界陸上入賞で1名内定「アジアのナンバー1目指す」日本選手権は6月予定

日本陸連は8月20日に理事会を開き、来年秋に行われる名古屋アジア大会の日本代表選考要項を発表した。 代表は各種目2名まで。内定条件として、今年9月の東京世界選手権で8位入賞したうちの最上位1名が内定する。また、日本選手権 […]

NEWS 日本選手権競歩の名称変更「日本選手権ハーフマラソン競歩」「日本選手権マラソン競歩」に

2025.08.20

日本選手権競歩の名称変更「日本選手権ハーフマラソン競歩」「日本選手権マラソン競歩」に

日本陸連は8月20日に理事会を開催し、日本選手権競歩の名称を変更することを決めた。 世界陸連が国際大会実施の競歩種目について、2026年から現行の20kmおよび35kmからハーフマラソン(21.095km)、マラソン(4 […]

NEWS 日韓中ジュニア代表 100mH高校新の石原南菜や400m小澤耀平、1500m新妻遼己 100m10秒06w菅野翔唯&松本真奈

2025.08.20

日韓中ジュニア代表 100mH高校新の石原南菜や400m小澤耀平、1500m新妻遼己 100m10秒06w菅野翔唯&松本真奈

日本陸連は8月20日、第33回日・韓・中ジュニア交流競技会(8月23日~29日、陸上競技は25日と27日/中国・内モンゴル自治区)の日本代表選手を発表した。 代表選手は男女各11名ずつの計22名。これまで日本代表はインタ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top