HOME 高校

2023.06.17

大久保然が110mH14秒31でV 悪条件ものともせず連覇達成!/IH北信越
大久保然が110mH14秒31でV 悪条件ものともせず連覇達成!/IH北信越

北信越地区大会男子110mHで連覇を達成した大久保然

◇インターハイ北信越地区大会(6月15日~18日/富山・富山県総合運動公園競技場)

夏の北海道インターハイへの出場権を懸けた北信越大会の2日目が行われ、男子110mハードルは新潟県大会の準決勝で14秒14(+1.2)をマークしていた大久保然(長岡大手3)が、14秒31(-0.8)をマークして2連覇を飾った。

大雨に向かい風という悪条件でのレースで大久保の走りが光った。持ち味とするバネを生かして、スタートからグングン加速し、2位に0.28秒もの差をつけてフィニッシュラインを駆け抜けた。

広告の下にコンテンツが続きます

「県大会後からコンディショニングがうまくいかず、メンタル的にもヤバかったのですが、予選からリラックスしていこうと意識し、決勝は集中力を発揮することができました」と大久保。「条件が良ければ、14秒0台か、13秒台は出せたかもしれませんが、それはインターハイまでお預けにしておきます」と安堵感に浸りながら、清々しい表情で振り返った。

オフシーズンはドリルなどで基礎的な動きづくりを徹底。さらに、今年に入ってウエイトトレーニングを始めたことで筋力強化を図り、100mは11秒0台までスピードがついた。技術面では、インターバルでのリズムアップを修正。3月下旬の全国ジュニア合宿では専門の先生に的確なアドバイスを受け、全国の精鋭と交流を深めながらも良い刺激をもらった。それらが今季に入って大幅にベストを更新した要因という。

「昨年の全国は“アウェイ感”を感じてしまい、萎縮して予選落ちでした。ただ、今年はランキング上位ということで、北海道でも“ホーム”のような気持ちで臨めると思います。優勝することで、昨年のリベンジを果たしたいです!」

広告の下にコンテンツが続きます

この種目で新潟勢は4位の諸橋リューク(開志国際3)、5位の田村太樹(開志国際3)も全国切符を獲得。大久保も「練習でお世話になっている2人と一緒に全国へ行けるのが何よりも嬉しいです」とともに北海道での活躍を誓った。

全国インターハイは8月2日から6日に北海道札幌市厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/写真  永田真樹

◇インターハイ北信越地区大会(6月15日~18日/富山・富山県総合運動公園競技場) 夏の北海道インターハイへの出場権を懸けた北信越大会の2日目が行われ、男子110mハードルは新潟県大会の準決勝で14秒14(+1.2)をマークしていた大久保然(長岡大手3)が、14秒31(-0.8)をマークして2連覇を飾った。 大雨に向かい風という悪条件でのレースで大久保の走りが光った。持ち味とするバネを生かして、スタートからグングン加速し、2位に0.28秒もの差をつけてフィニッシュラインを駆け抜けた。 「県大会後からコンディショニングがうまくいかず、メンタル的にもヤバかったのですが、予選からリラックスしていこうと意識し、決勝は集中力を発揮することができました」と大久保。「条件が良ければ、14秒0台か、13秒台は出せたかもしれませんが、それはインターハイまでお預けにしておきます」と安堵感に浸りながら、清々しい表情で振り返った。 オフシーズンはドリルなどで基礎的な動きづくりを徹底。さらに、今年に入ってウエイトトレーニングを始めたことで筋力強化を図り、100mは11秒0台までスピードがついた。技術面では、インターバルでのリズムアップを修正。3月下旬の全国ジュニア合宿では専門の先生に的確なアドバイスを受け、全国の精鋭と交流を深めながらも良い刺激をもらった。それらが今季に入って大幅にベストを更新した要因という。 「昨年の全国は“アウェイ感”を感じてしまい、萎縮して予選落ちでした。ただ、今年はランキング上位ということで、北海道でも“ホーム”のような気持ちで臨めると思います。優勝することで、昨年のリベンジを果たしたいです!」 この種目で新潟勢は4位の諸橋リューク(開志国際3)、5位の田村太樹(開志国際3)も全国切符を獲得。大久保も「練習でお世話になっている2人と一緒に全国へ行けるのが何よりも嬉しいです」とともに北海道での活躍を誓った。 全国インターハイは8月2日から6日に北海道札幌市厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/写真  永田真樹

インターハイ北信越地区大会2日目の優勝者

●男子 400m    古俣由人(東京学館新潟3新潟) 47秒64 1500m    濵口大和(佐久長聖2長野)   3分50秒59 110mH    大久保然(長岡大手3新潟)   14秒31(-0.8) 4×100mR  新潟明訓(新潟)        40秒53=大会新 走高跳   井開琉未那(中越3新潟)    2m00 やり投   篠原暖日(高田3新潟)     59m97 ●女子 400m    八木音々(新潟明訓3新潟)   56秒92 1500m    M.アロット・エカラレ(開志国際2新潟)4分20秒17=大会新 100mH    小寺彩貴(北陸学院3石川)   13秒88(+0.5) 5000m競歩  後小路葉月(野沢北2長野)   25分02秒36 4×100mR  富山北部(富山)        46秒91 走高跳   坂口心月(鵬学園2石川)    1m61 走幅跳   吉尾彩(星稜3石川)      5m79(-0.2) ハンマー投 松尾菜那(敦賀3福井)     49m59

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.17

やり投・長沼元は74m70で予選36位にとどまる 最終調整で腰に痛み「力んでしまった」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子やり投予選B組に出場した長沼元(スズキ)は74m70で組17位、全体36位で決勝進出はならなかった。 今季は自 […]

NEWS 鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

2025.09.17

鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上6日目のイブニングセッションで行われる男子200m準決勝のスタートリストが発表され、予選6組を20秒39(±0)の3着で通過した鵜澤飛羽(JAL)は1組5レー […]

NEWS 200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界選手権5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選1組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は20秒64(-0.2)で6着となり、準決勝進出はならなかった。 […]

NEWS 棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

2025.09.17

棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、女子棒高跳はケイティ・ムーン(米国)が4m90で史上初の3連覇を達成した。 白熱の好勝負となった。その主役となった […]

NEWS 200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選3組に出場した水久保漱至(宮崎県スポ協)は20秒51(-0.3)の7着で、準決勝進出はならなかった […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top