HOME 高校

2023.06.15

八種競技・三好慶悟5376点の大会新V 混成3試合目、ケガ明け「安心しました」/IH北海道
八種競技・三好慶悟5376点の大会新V 混成3試合目、ケガ明け「安心しました」/IH北海道

北海道地区大会の八種競技を大会新で制した三好慶悟

◇インターハイ北海道地区大会(6月13日~16日/札幌市・厚別公園競技場)2日目

夏の地元・北海道インターハイを懸けた北海道地区大会の2日目が行われ、男子八種競技は三好慶悟(帯広柏葉3)が5376点の大会新記録で優勝した。

「とにかくインターハイに出られればと思っていたので安心しました」。順位が確定すると、2日間ともに戦ったライバルたちから拍手が送られ、大会新記録を祝福して記念撮影にも応じた。

実は4月中旬に左足の中足骨を疲労骨折していた三好。「2ヵ月ほど走れなくて先週復帰したばかりです」。その間は体幹トレーニングやウエイトトレーニングで土台強化に努めたという。

ただ、ケガをするまでは「スピードがついていた」と手応えを得ていた。その成果もあり、得意としている走幅跳でも「ほとんど練習していない」なかで6m61(+1.9)をジャンプ。最後の1500mは「4分40秒くらいで走れれば大会新が見えたので気合で」走り、4分39秒96をマークして大会記録を20点更新した。

中学時代に四種競技に取り組んでいたが、高校では走幅跳と走高跳が専門。昨年は走高跳でインターハイにも出場したが記録なしに終わった。

広告の下にコンテンツが続きます

「限界を感じていた」が、母の勧めで再び混成の道へ。昨年11月に初めて出たエブリバディデカスロン八種競技でいきなり5346点をマーク。ケガの真っ最中だった支部大会は4118点だった。ケガ明け、3戦目ということを考えれば、十分に可能性を感じる記録だと言える。

「100mも10秒台が見えていますし、400mも49秒台も狙えます。投てきも伸びています」と伸びしろ十分。トータルでは「5800点、5900点…いや、6000点を目指します!」と力強い。この種目はインターハイ2連覇中の高橋諒(桐朋3東京)がいるが、「高橋君の脅威になれるように頑張ります」と燃える。

全道を制した『キング』は、8月、全国からくる『キングたち』を堂々と迎え撃つ準備に入る。

全国インターハイは8月2日から6日に同会場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

写真/上野公人

◇インターハイ北海道地区大会(6月13日~16日/札幌市・厚別公園競技場)2日目 夏の地元・北海道インターハイを懸けた北海道地区大会の2日目が行われ、男子八種競技は三好慶悟(帯広柏葉3)が5376点の大会新記録で優勝した。 「とにかくインターハイに出られればと思っていたので安心しました」。順位が確定すると、2日間ともに戦ったライバルたちから拍手が送られ、大会新記録を祝福して記念撮影にも応じた。 実は4月中旬に左足の中足骨を疲労骨折していた三好。「2ヵ月ほど走れなくて先週復帰したばかりです」。その間は体幹トレーニングやウエイトトレーニングで土台強化に努めたという。 ただ、ケガをするまでは「スピードがついていた」と手応えを得ていた。その成果もあり、得意としている走幅跳でも「ほとんど練習していない」なかで6m61(+1.9)をジャンプ。最後の1500mは「4分40秒くらいで走れれば大会新が見えたので気合で」走り、4分39秒96をマークして大会記録を20点更新した。 中学時代に四種競技に取り組んでいたが、高校では走幅跳と走高跳が専門。昨年は走高跳でインターハイにも出場したが記録なしに終わった。 「限界を感じていた」が、母の勧めで再び混成の道へ。昨年11月に初めて出たエブリバディデカスロン八種競技でいきなり5346点をマーク。ケガの真っ最中だった支部大会は4118点だった。ケガ明け、3戦目ということを考えれば、十分に可能性を感じる記録だと言える。 「100mも10秒台が見えていますし、400mも49秒台も狙えます。投てきも伸びています」と伸びしろ十分。トータルでは「5800点、5900点…いや、6000点を目指します!」と力強い。この種目はインターハイ2連覇中の高橋諒(桐朋3東京)がいるが、「高橋君の脅威になれるように頑張ります」と燃える。 全道を制した『キング』は、8月、全国からくる『キングたち』を堂々と迎え撃つ準備に入る。 全国インターハイは8月2日から6日に同会場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 写真/上野公人

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top