2023.06.15
◇インターハイ北海道地区大会(6月13日~16日/札幌市・厚別公園競技場)2日目
夏の地元・北海道インターハイを懸けた北海道地区大会の2日目が行われ、男女の4×100mリレーはいずれも立命館慶祥が制した。
この日の最終種目だった男子は、北海とのハイレベルな争いとなるなか、100m1、2位を占めた実力者たちをそろえ、今季高校リスト3位の40秒51の大会新記録をマーク。こちらも大会新だった北海(40秒81)を抑えて大会連覇を飾った。
100m優勝の小川蒼生(3年)をアンカー、同2位の水野琉之介(3年)が2走。そして6位で全国を決めた山内翔馬(3年)を3走に、増川海斗(2年)を1走に据えた。
「個人的には400mで準決勝敗退したのですが、先輩たちが100mで良い流れを作ってくれました」という増川が加速。バトンはまだまだ未完成だが水野も復調の走りで差をつける。山内と小川のバトンは「詰まってしまった」が、エースの小川が快走。「疲労もありましたが、しっかり走れました」とトップでフィニッシュラインを駆け抜けた。
女子は1走から志田美月(2年)、山崎桜(2年)、神田琉杏(3年)、杉山晏菜(3年)のオーダー。「まずは46秒台を出すのが目標でした」(神田)と言うように、予選と決勝で46秒93をマークし、「それができたのが良かったです」とメンバーたちは笑顔。それでも、大会記録(46秒48)を狙っていたため悔しさものぞかせた。
アンカーを務めた杉山は「100mで負けた(3位)悔しさがあったので、最後は逃げ切れて良かったです」と、100mで後塵を拝した旭川志峯の100m優勝・山崎心愛(1年)の追撃を抑えた。こちらは2年ぶりに全道タイトルを取り戻した。
男女とも目指すのは「インターハイ優勝」。小川は「この時期に40秒5台は自信になります。1歩、洛南(京都)に追いつけたと思います。39秒台と優勝を目指します」と力強い。北海道高校記録(39秒74/北海道栄)を塗り替えて日本一を目指す。
女子は石堂陽奈(現・環太平洋大)や臼井文音(現・極東油業)らを擁して高校歴代8位の45秒68を叩き出して18年のインターハイを制した偉大な先輩たちが目標。「45秒台、そして先輩たちの道高校記録を塗り替えたいです」(杉山)。京都橘ら強豪を意識してさらに走力を高めていく。
全国の強豪が北の大地に乗り込んでくる8月。立命館慶祥リレーメンバーが立ちはだかるつもりだ。
全国インターハイは8月2日から6日に同会場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
写真/上野公人
インターハイ北海道地区大会2日目の優勝者
●男子 100m 小川蒼生(立命館慶祥3) 10秒84(-1.8) 4×100mR 立命館慶祥 40秒51=大会新 棒高跳 横山陽生(滝川2) 4m40 八種競技 三好慶悟(帯広柏葉) 5376点=大会新 ●女子 100m 山崎心愛(旭川志峯1) 12秒11(-1.4) 1500m 合田安伽梨(旭川龍谷1) 4分34秒09 4×100mR 立命館慶祥 46秒93 走高跳 畠山紅杏(旭川志峯2) 1m65 円盤投 川村羽海(幕別清陵2) 41m35
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.05.02
3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m
-
2024.05.01
-
2024.05.01
2024.04.26
やり投・北口榛花 五輪シーズン初戦へ「結果がどうであれ次につなげられれば」/DL蘇州
-
2024.04.29
-
2024.04.29
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
-
2024.04.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.02
単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース
昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]
2024.05.02
塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]
2024.05.02
3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。女子の有力選手を見ていこう。 【男子の見どころ】塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤 […]
2024.05.02
世界陸連オフィシャルサポーターの森永製菓が世界リレーを協賛/アメリカでしか手に入らない「Chargel」プレゼントキャンペーンも実施!
森永製菓株式会社は5月2日、世界陸連(WA)が主催する世界リレーバハマ2024(5月4日~5日)への協賛を決定したことを発表した。 森永製菓は1899年創業の食品メーカーで、菓子のほかスポーツ栄養部門にも力を入れ「inゼ […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!