HOME 国内

2023.05.31

サニブラウン「世界一」へ「東レ」と強力タッグパートナーシップ契約締結「世界のトップに立つ夢を一緒に追いかけたい」
サニブラウン「世界一」へ「東レ」と強力タッグパートナーシップ契約締結「世界のトップに立つ夢を一緒に追いかけたい」

東レとグローバルパートナーシップ契約を結んだサニブラウン・アブデル・ハキーム。左は東レの日覺昭廣社長

東レ株式会社(東京都中央区)が、オレゴン世界選手権の男子100mで日本人初のファイナリストとなったサニブラウン・アブデル・ハキームと「グローバルパートナーシップ契約」を締結し、大阪府内で会見を開いた。

冒頭で東レの日覺昭廣・代表取締役社長が挨拶し、「弊社はグローバルに展開する総合化学メーカーで、スポーツにかかわる素材を提供していて、スポーツと深い関わりがあります。陸上界のエースであり、世界の舞台で活躍うするサニブラウン選手と契約できたのは喜ばしいです」と語る。

会見に登壇したサニブラウンは、「東レさんは世界に挑戦している企業。これから東レさんと一緒に、世界のトップに立つという同じ夢を追いかけたい」と語る。

東レについて「もともと、母がスポーツアパレルのデザインをしていてお世話になっていた会社」という縁もあって、今回実現にいたった。

具体的な取り組みや事業は「これから検討していく」(日覺社長)としたが、昨年から積極的に陸上教室なども開いており、「そういうところも力をお借りしてサポートしていただきたい」と言う。

日覺社長が「世界記録を樹立してもらいたいし、それを全力で支援していきたい」とエール。それを受け、「高校時代から世界記録が目標。ここまで来たら近道はなく、日々の積み重ねが重要。近い未来に達成したいです」と意気込みを語る。

契約期間は4月から4年間となっている。

広告の下にコンテンツが続きます

サニブラウンは1999年生まれの24歳。中学時代から世代トップスプリンターとして活躍し、東京・城西高時代には世界ユース選手権100m、200m2冠に輝いた。15歳で北京世界選手権、17歳でロンドン世界選手権に出場し、ロンドンでは200m7位に入賞している。

高校卒業後は渡米し、フロリダ大に入学。19年には100mで9秒97の日本記録(当時)を樹立。ドーハ世界選手権後にはプロアスリートとなった。昨年のオレゴン世界選手権では日本人初のファイナル進出で7位入賞を果たした。

サニブラウンは明日6月1日からはじまる日本選手権100mに出場予定。ブダペスト世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破した段階でブダペスト世界選手権代表に内定する。

東レは1926年に東洋レーヨンとして設立し、1970年に現社名へ変更。レーヨンの生産から事業を展開し、現在は総合繊維メーカーとして世界全体で2兆円以上の売り上げを誇る。かつては陸上部が活動しており、1950年代から70年代には全日本実業団対抗選手権や全日本実業団対抗駅伝にも出場するなど活躍していた。

東レ株式会社(東京都中央区)が、オレゴン世界選手権の男子100mで日本人初のファイナリストとなったサニブラウン・アブデル・ハキームと「グローバルパートナーシップ契約」を締結し、大阪府内で会見を開いた。 冒頭で東レの日覺昭廣・代表取締役社長が挨拶し、「弊社はグローバルに展開する総合化学メーカーで、スポーツにかかわる素材を提供していて、スポーツと深い関わりがあります。陸上界のエースであり、世界の舞台で活躍うするサニブラウン選手と契約できたのは喜ばしいです」と語る。 会見に登壇したサニブラウンは、「東レさんは世界に挑戦している企業。これから東レさんと一緒に、世界のトップに立つという同じ夢を追いかけたい」と語る。 東レについて「もともと、母がスポーツアパレルのデザインをしていてお世話になっていた会社」という縁もあって、今回実現にいたった。 具体的な取り組みや事業は「これから検討していく」(日覺社長)としたが、昨年から積極的に陸上教室なども開いており、「そういうところも力をお借りしてサポートしていただきたい」と言う。 日覺社長が「世界記録を樹立してもらいたいし、それを全力で支援していきたい」とエール。それを受け、「高校時代から世界記録が目標。ここまで来たら近道はなく、日々の積み重ねが重要。近い未来に達成したいです」と意気込みを語る。 契約期間は4月から4年間となっている。 サニブラウンは1999年生まれの24歳。中学時代から世代トップスプリンターとして活躍し、東京・城西高時代には世界ユース選手権100m、200m2冠に輝いた。15歳で北京世界選手権、17歳でロンドン世界選手権に出場し、ロンドンでは200m7位に入賞している。 高校卒業後は渡米し、フロリダ大に入学。19年には100mで9秒97の日本記録(当時)を樹立。ドーハ世界選手権後にはプロアスリートとなった。昨年のオレゴン世界選手権では日本人初のファイナル進出で7位入賞を果たした。 サニブラウンは明日6月1日からはじまる日本選手権100mに出場予定。ブダペスト世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破した段階でブダペスト世界選手権代表に内定する。 東レは1926年に東洋レーヨンとして設立し、1970年に現社名へ変更。レーヨンの生産から事業を展開し、現在は総合繊維メーカーとして世界全体で2兆円以上の売り上げを誇る。かつては陸上部が活動しており、1950年代から70年代には全日本実業団対抗選手権や全日本実業団対抗駅伝にも出場するなど活躍していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.12

日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇

日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]

NEWS 青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

2024.12.12

青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。その後、会見が開かれて報道陣の取材に応えた。 原監督が掲げた恒例の作戦名は「あいたいね大作戦」。 […]

NEWS 青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

2024.12.12

青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 関係者だけでなく、学生やファンなどが見守るなか、一部授業のある選手以外が一人ひとりあいさつ。主 […]

NEWS 世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に

2024.12.12

世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に

12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]

NEWS 月刊陸上競技2025年1月号

2024.12.12

月刊陸上競技2025年1月号

Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top