HOME 特集、高校・中学

2023.05.30

200mは藏重みうVS柴藤凜か 棒高跳・関東インカレVの小林美月 ハンマー投の嶋本美海ら実力者登場!/U20日本選手権女子展望
200mは藏重みうVS柴藤凜か 棒高跳・関東インカレVの小林美月 ハンマー投の嶋本美海ら実力者登場!/U20日本選手権女子展望

U20日本選手権にエントリーしている小林美月、藏重みう、嶋本美海

20歳未満のアスリートが争う、第39回U20日本選手権が6月1日~4日、大阪・ヤンマースタジアム長居を会場に、第107回日本選手権との併催で行われる。トップ選手が日本一を懸けて戦う同じ舞台で、将来の日本陸上界を支える次世代スター候補同士が激戦を繰り広げる。ここではエントリーリスト(5月23日発表)を元に、女子18種目を展望していく。

100mは、5月27日のインターハイ福岡県大会で向かい風のなか、11秒74(-1.1)をマークした柴藤凜(福岡大若葉高3)に注目。福岡県大会が28日まで行われたが、コンディション次第でさらなる記録更新が見込める。

広告の下にコンテンツが続きます

柴藤は200mでも県大会で24秒01(+0.3)を出しており、優位に立つ。ただ、この種目には昨年のインターハイ100mVの藏重みう(甲南大)がエントリーしており、激しく競り合いそうだ。400mは54秒23の自己ベストを持つ中尾柚希(園田学園女大)が軸となるか。

混戦模様の800mは松本未空(鈴鹿高3三重)、長島結衣(真岡女高3栃木)、江藤杏梨(北九州市立高3福岡)、平野里歩(中京大中京高3愛知)といった2分07秒台の選手に注目だ。

1500mは持ちタイムで上位の飯塚菜月(ワコール)、村松結(立命大)、川西みち(自由ケ丘高2福岡)が争うか。3000mは関東インカレ1部5000m2位の小川陽香(立教大)を中心としたレースになりそう。5000mは野田真理耶(大東大)が春先から好調を持続している。

100mハードルは前田光希(筑波大)と中村真琴(日体大)が優勝を争う構図。400mハードルは59秒台の記録を持っているのが塚本萌乃(日体大)と和佐田真広(中京大)の2人のみ。志水芹菜(市船橋高3千葉)ら高校生も含めて58秒台に迫る好レースを期待したい。3000m障害は昨年、2000mの高校最高をマークした武田莉奈(東北福祉大)がエントリーしている。

広告の下にコンテンツが続きます

走高跳には昨年のインターハイ、国体、U18大会をいずれも優勝した森﨑優希(明星学園高3東京)がエントリー。5月14日のインターハイ東京都大会ではケガの影響もあり9位タイで南関東大会に進めなかっただけに、出場するかどうか微妙な状況だと言える。

棒高跳は森﨑の高校の先輩で、昨夏のインターハイを制した小林美月(日体大)がただ1人4m以上の記録を持っており優勝候補。この大会連覇なるか。走幅跳は、5月19日のインターハイ静岡県大会で自己新の6m05(-0.4)をマークした橋本詩音(静岡雙葉高2)に勢いがある。

三段跳は5月13日のインターハイ埼玉県大会で高校歴代7位の12m81(+0.6)をマークした田口侑楽(国際学院高3埼玉)に注目。条件次第では12m96の高校記録更新もあるかもしれない。

砲丸投は坂ちはる(大体大浪商高2大阪)や武田光里(大体大)、オボルディ衣乃帆(成田高3千葉)といった14m台プッターの対決になりそう。円盤投は持ち記録で阪本海月華(日体大)がトップに立つ。

ハンマー投は、5月5日の奈良県選手権で高校歴代2位の57m42を放った嶋本美海(添上高3奈良)がどこまで記録を伸ばすか。やり投は5月14日の北信越インカレで52m11を放った根本穂波(新潟医療福祉大)や、50m91の記録を持つ乾奈子(東大阪大敬愛高3)が争う。

20歳未満のアスリートが争う、第39回U20日本選手権が6月1日~4日、大阪・ヤンマースタジアム長居を会場に、第107回日本選手権との併催で行われる。トップ選手が日本一を懸けて戦う同じ舞台で、将来の日本陸上界を支える次世代スター候補同士が激戦を繰り広げる。ここではエントリーリスト(5月23日発表)を元に、女子18種目を展望していく。 100mは、5月27日のインターハイ福岡県大会で向かい風のなか、11秒74(-1.1)をマークした柴藤凜(福岡大若葉高3)に注目。福岡県大会が28日まで行われたが、コンディション次第でさらなる記録更新が見込める。 柴藤は200mでも県大会で24秒01(+0.3)を出しており、優位に立つ。ただ、この種目には昨年のインターハイ100mVの藏重みう(甲南大)がエントリーしており、激しく競り合いそうだ。400mは54秒23の自己ベストを持つ中尾柚希(園田学園女大)が軸となるか。 混戦模様の800mは松本未空(鈴鹿高3三重)、長島結衣(真岡女高3栃木)、江藤杏梨(北九州市立高3福岡)、平野里歩(中京大中京高3愛知)といった2分07秒台の選手に注目だ。 1500mは持ちタイムで上位の飯塚菜月(ワコール)、村松結(立命大)、川西みち(自由ケ丘高2福岡)が争うか。3000mは関東インカレ1部5000m2位の小川陽香(立教大)を中心としたレースになりそう。5000mは野田真理耶(大東大)が春先から好調を持続している。 100mハードルは前田光希(筑波大)と中村真琴(日体大)が優勝を争う構図。400mハードルは59秒台の記録を持っているのが塚本萌乃(日体大)と和佐田真広(中京大)の2人のみ。志水芹菜(市船橋高3千葉)ら高校生も含めて58秒台に迫る好レースを期待したい。3000m障害は昨年、2000mの高校最高をマークした武田莉奈(東北福祉大)がエントリーしている。 走高跳には昨年のインターハイ、国体、U18大会をいずれも優勝した森﨑優希(明星学園高3東京)がエントリー。5月14日のインターハイ東京都大会ではケガの影響もあり9位タイで南関東大会に進めなかっただけに、出場するかどうか微妙な状況だと言える。 棒高跳は森﨑の高校の先輩で、昨夏のインターハイを制した小林美月(日体大)がただ1人4m以上の記録を持っており優勝候補。この大会連覇なるか。走幅跳は、5月19日のインターハイ静岡県大会で自己新の6m05(-0.4)をマークした橋本詩音(静岡雙葉高2)に勢いがある。 三段跳は5月13日のインターハイ埼玉県大会で高校歴代7位の12m81(+0.6)をマークした田口侑楽(国際学院高3埼玉)に注目。条件次第では12m96の高校記録更新もあるかもしれない。 砲丸投は坂ちはる(大体大浪商高2大阪)や武田光里(大体大)、オボルディ衣乃帆(成田高3千葉)といった14m台プッターの対決になりそう。円盤投は持ち記録で阪本海月華(日体大)がトップに立つ。 ハンマー投は、5月5日の奈良県選手権で高校歴代2位の57m42を放った嶋本美海(添上高3奈良)がどこまで記録を伸ばすか。やり投は5月14日の北信越インカレで52m11を放った根本穂波(新潟医療福祉大)や、50m91の記録を持つ乾奈子(東大阪大敬愛高3)が争う。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.26

名古屋アジア大会のマラソン、競歩の日程案が発表 マラソンは9月26日

愛知・名古屋アジア大会組織委員会は、26年9月に開催される名古屋アジア大会のマラソンと競歩種目の日程と会場案を発表した。 マラソンは男女とも9月26日(土)に実施を予定。時差スタートで、男子は7時30分、女子は7時50分 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/創部111年の年で「1位」に挑む早大 強力な主軸擁し「間違いなく前回より強い」

2025.12.26

箱根駅伝Stories/創部111年の年で「1位」に挑む早大 強力な主軸擁し「間違いなく前回より強い」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 One早稲田のスローガンで 創部111年と「1」並びの年に、早大は「 […]

NEWS 瀬古利彦氏と渡辺康幸氏がトークショー!第102回箱根駅伝に向けて優勝は?見どころは?「5強」だけど「わからない」

2025.12.26

瀬古利彦氏と渡辺康幸氏がトークショー!第102回箱根駅伝に向けて優勝は?見どころは?「5強」だけど「わからない」

「第102回箱根駅伝見どころ先取り!スペシャルトークショー」が12月26日、新宿・京王百貨店のミズノ「第102回箱根駅伝オフィシャルグッズショップ」で行われ、瀬古利彦氏(DeNAアスレティックスエリートアドバイザー)と渡 […]

NEWS 宮古島大学駅伝に青学大、國學院大、中大など箱根出場の14校参加! ダイジェスト放送も実施予定

2025.12.26

宮古島大学駅伝に青学大、國學院大、中大など箱根出場の14校参加! ダイジェスト放送も実施予定

「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026」の実行委員会は12月26日、来年2月8日に実施する大会要項を発表した。 今回で6回目を迎える大会。前回発表よりも出場校が追加され、来年1月の箱根駅伝で3連覇を狙う青学大、宮古島で2 […]

NEWS 早稲田大学競走部がボディケアカンパニーのファイテンとサポート契約を締結

2025.12.26

早稲田大学競走部がボディケアカンパニーのファイテンとサポート契約を締結

ボディケアカンパニーのファイテン株式会社は12月25日、早稲田大学競走部とボディケアサポートを目的とするスポンサーシップ契約を締結したことを発表した。 早稲田大学競走部は1914年に創部し、2024年に創部110周年を迎 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top