20歳未満のアスリートが争う、第39回U20日本選手権が6月1日~4日、大阪・ヤンマースタジアム長居を会場に、第107回日本選手権との併催で行われる。トップ選手が日本一を懸けて戦う同じ舞台で、将来の日本陸上界を支える次世代スター候補同士が激戦を繰り広げる。ここではエントリーリスト(5月23日発表)を元に、女子18種目を展望していく。
100mは、5月27日のインターハイ福岡県大会で向かい風のなか、11秒74(-1.1)をマークした柴藤凜(福岡大若葉高3)に注目。福岡県大会が28日まで行われたが、コンディション次第でさらなる記録更新が見込める。
柴藤は200mでも県大会で24秒01(+0.3)を出しており、優位に立つ。ただ、この種目には昨年のインターハイ100mVの藏重みう(甲南大)がエントリーしており、激しく競り合いそうだ。400mは54秒23の自己ベストを持つ中尾柚希(園田学園女大)が軸となるか。
混戦模様の800mは松本未空(鈴鹿高3三重)、長島結衣(真岡女高3栃木)、江藤杏梨(北九州市立高3福岡)、平野里歩(中京大中京高3愛知)といった2分07秒台の選手に注目だ。
1500mは持ちタイムで上位の飯塚菜月(ワコール)、村松結(立命大)、川西みち(自由ケ丘高2福岡)が争うか。3000mは関東インカレ1部5000m2位の小川陽香(立教大)を中心としたレースになりそう。5000mは野田真理耶(大東大)が春先から好調を持続している。
100mハードルは前田光希(筑波大)と中村真琴(日体大)が優勝を争う構図。400mハードルは59秒台の記録を持っているのが塚本萌乃(日体大)と和佐田真広(中京大)の2人のみ。志水芹菜(市船橋高3千葉)ら高校生も含めて58秒台に迫る好レースを期待したい。3000m障害は昨年、2000mの高校最高をマークした武田莉奈(東北福祉大)がエントリーしている。
走高跳には昨年のインターハイ、国体、U18大会をいずれも優勝した森﨑優希(明星学園高3東京)がエントリー。5月14日のインターハイ東京都大会ではケガの影響もあり9位タイで南関東大会に進めなかっただけに、出場するかどうか微妙な状況だと言える。
棒高跳は森﨑の高校の先輩で、昨夏のインターハイを制した小林美月(日体大)がただ1人4m以上の記録を持っており優勝候補。この大会連覇なるか。走幅跳は、5月19日のインターハイ静岡県大会で自己新の6m05(-0.4)をマークした橋本詩音(静岡雙葉高2)に勢いがある。
三段跳は5月13日のインターハイ埼玉県大会で高校歴代7位の12m81(+0.6)をマークした田口侑楽(国際学院高3埼玉)に注目。条件次第では12m96の高校記録更新もあるかもしれない。
砲丸投は坂ちはる(大体大浪商高2大阪)や武田光里(大体大)、オボルディ衣乃帆(成田高3千葉)といった14m台プッターの対決になりそう。円盤投は持ち記録で阪本海月華(日体大)がトップに立つ。
ハンマー投は、5月5日の奈良県選手権で高校歴代2位の57m42を放った嶋本美海(添上高3奈良)がどこまで記録を伸ばすか。やり投は5月14日の北信越インカレで52m11を放った根本穂波(新潟医療福祉大)や、50m91の記録を持つ乾奈子(東大阪大敬愛高3)が争う。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.07
編集部コラム「追いかけっこ」(船越)
2025.11.07
メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ
-
2025.11.07
-
2025.11.06
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.07
編集部コラム「追いかけっこ」(船越)
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.11.07
メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ
11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]
2025.11.07
日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル
岡山市は11月7日、女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの日本陸連・有森裕子会長に、岡山市市民栄誉賞を授与し同日授与式が執り行われた。 有森会長は岡山県岡山市出身の58歳。女子マラソンにおいて、1992年バルセロナ五輪 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望