HOME 国内、大学

2023.05.26

やり投は京大・篠田佳奈が大会連覇!56m57の自己新「学生のうちに60mを」/関西インカレ
やり投は京大・篠田佳奈が大会連覇!56m57の自己新「学生のうちに60mを」/関西インカレ

23年関西インカレ女子やり投を制した篠田佳奈(京大)

◇第100回関西インカレ(T&Fの部、5月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)3日目

大会3日目の午前中、最初の決勝種目となった女子やり投で好記録が誕生した。

4月の京都インカレで55m59の自己ベストをスローし、日本学生個人でも5位に食い込んでいる篠田佳奈(京大3)が4投目に56m57を投げて連覇を果たした。

広告の下にコンテンツが続きます

1投目で投げのバランスを崩して52m12。3投目まで記録を伸ばせなかった。一方、3投目に54m05をマークした中村怜(東大阪大3)がリード。苦しい展開となる。

「2位だったので少し焦りました。前半は振り切りにばかり意識がいってしまっていたので、後半はシンプルに下半身の動きに集中しました」と篠田。4投目はスピードに乗った助走に上体もうまくハマり、「手応えはそれほどありませんでしたが、やりがきれいに出た感じはありました」と自己新スローにつなげた。

「100回記念のインカレを自己新で連覇できてうれしいです」

昨年のこの大会で初の50mオーバーとなる50m56を投げ、京大女子初の関西インカレタイトルを獲得していた篠田。この冬は、「フィジカルアップと走力強化に取り組んできました」と話すように身体も一回り大きくなり、「助走の歩数は変わっていませんがスピードはだいぶ上がっていると思います」と好調の要因を口にする。

今季の目標を55mに置いていたが初戦でそれを突破したことで、シニアの一線級の証でもある60mに上方修正。「もう一段階体力強化に励み、学生のうちに(60mを)達成できるようにしたいです」と意気込みを話す。

1週間後に同じ舞台で行われる日本選手権にも初めて出場する。「世界を舞台に活躍する先輩方との試合は初めてなので緊張しますが、3本目までに記録を残し入賞できるよう頑張ります」。秋の日本インカレまで、京大スロワーのさらなるビッグスローに注目が集まる。

文/花木雫

◇第100回関西インカレ(T&Fの部、5月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)3日目 大会3日目の午前中、最初の決勝種目となった女子やり投で好記録が誕生した。 4月の京都インカレで55m59の自己ベストをスローし、日本学生個人でも5位に食い込んでいる篠田佳奈(京大3)が4投目に56m57を投げて連覇を果たした。 1投目で投げのバランスを崩して52m12。3投目まで記録を伸ばせなかった。一方、3投目に54m05をマークした中村怜(東大阪大3)がリード。苦しい展開となる。 「2位だったので少し焦りました。前半は振り切りにばかり意識がいってしまっていたので、後半はシンプルに下半身の動きに集中しました」と篠田。4投目はスピードに乗った助走に上体もうまくハマり、「手応えはそれほどありませんでしたが、やりがきれいに出た感じはありました」と自己新スローにつなげた。 「100回記念のインカレを自己新で連覇できてうれしいです」 昨年のこの大会で初の50mオーバーとなる50m56を投げ、京大女子初の関西インカレタイトルを獲得していた篠田。この冬は、「フィジカルアップと走力強化に取り組んできました」と話すように身体も一回り大きくなり、「助走の歩数は変わっていませんがスピードはだいぶ上がっていると思います」と好調の要因を口にする。 今季の目標を55mに置いていたが初戦でそれを突破したことで、シニアの一線級の証でもある60mに上方修正。「もう一段階体力強化に励み、学生のうちに(60mを)達成できるようにしたいです」と意気込みを話す。 1週間後に同じ舞台で行われる日本選手権にも初めて出場する。「世界を舞台に活躍する先輩方との試合は初めてなので緊張しますが、3本目までに記録を残し入賞できるよう頑張ります」。秋の日本インカレまで、京大スロワーのさらなるビッグスローに注目が集まる。

文/花木雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.03

明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」

明大競走部は、チームのホームページで12月1日からスタートした新体制を発表し、主将には短距離ブロックの神戸毅裕が就任した。 神戸は東京・明星学園高出身。高校時代はインターハイ南関東大会4×100mリレーで優勝したほか、U […]

NEWS 世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

2025.12.02

世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]

NEWS サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

2025.12.02

サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]

NEWS 東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top