◇第100回関西インカレ(T&Fの部、5月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)3日目
大会3日目の午前中、最初の決勝種目となった女子やり投で好記録が誕生した。
4月の京都インカレで55m59の自己ベストをスローし、日本学生個人でも5位に食い込んでいる篠田佳奈(京大3)が4投目に56m57を投げて連覇を果たした。
1投目で投げのバランスを崩して52m12。3投目まで記録を伸ばせなかった。一方、3投目に54m05をマークした中村怜(東大阪大3)がリード。苦しい展開となる。
「2位だったので少し焦りました。前半は振り切りにばかり意識がいってしまっていたので、後半はシンプルに下半身の動きに集中しました」と篠田。4投目はスピードに乗った助走に上体もうまくハマり、「手応えはそれほどありませんでしたが、やりがきれいに出た感じはありました」と自己新スローにつなげた。
「100回記念のインカレを自己新で連覇できてうれしいです」
昨年のこの大会で初の50mオーバーとなる50m56を投げ、京大女子初の関西インカレタイトルを獲得していた篠田。この冬は、「フィジカルアップと走力強化に取り組んできました」と話すように身体も一回り大きくなり、「助走の歩数は変わっていませんがスピードはだいぶ上がっていると思います」と好調の要因を口にする。
今季の目標を55mに置いていたが初戦でそれを突破したことで、シニアの一線級の証でもある60mに上方修正。「もう一段階体力強化に励み、学生のうちに(60mを)達成できるようにしたいです」と意気込みを話す。
1週間後に同じ舞台で行われる日本選手権にも初めて出場する。「世界を舞台に活躍する先輩方との試合は初めてなので緊張しますが、3本目までに記録を残し入賞できるよう頑張ります」。秋の日本インカレまで、京大スロワーのさらなるビッグスローに注目が集まる。
文/花木雫
文/花木雫
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.09
鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」
-
2025.12.09
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.09
富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外
全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]
2025.12.09
ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」
ユニクロ女子陸上競技部が、選手の一般公募を12月5日に開始した。 同社女子陸上競技部は1997年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には2003年に初出場。14年には7位に入った。 その後は浮き沈みを繰り返 […]
2025.12.09
パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場
愛知県名古屋市の瑞穂公園を管理する株式会社瑞穂LOOP-PFIは12月9日、建て替えを進めていたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)が2026年4月22日に一般供用を開始すると発表した。 発表によると、約30000 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025