2023.05.15
男子100mオレゴン世界選手権金メダリストのフレッド・カーリー(米国)が来日し、契約するアシックス主催の陸上クリニックを開催した。
「初めてクリニックを開いて光栄です」と世界王者。クリニックに参加した将来有望な高校・大学の選手20名に世界一のテクニックを伝授した。
カーリーは自身が普段から行っているウォーミングアップやドリルを実践。「腕をまっすぐ」「腕と脚を連動させよう」などアドバイスを送る。最後は「今の100%」と50mダッシュを見せると、前傾姿勢を保って一気に加速。参加者たちからどよめきと拍手が起きた。
最後は参加者からの質問に答えるコーナーも。「トレーニングをする上で大事にしていることは」という質問には「どんな小さなことも大きな成功につながるから、細かなところ一つひとつを意識しています」と答えた。さらに、自身の自己記録を題材にクイズ大会を開き、正解者にはキャップにサインをしてプレゼントするサプライズもあった。
参加者の中には前日まで関東インカレを戦っていた早大から、島田開伸、稲毛碧、鷺麻耶子も参加。島田と稲毛は見事にサイン入りキャップをゲットした。
稲毛は「特別なことではなく僕らと同じようなドリルでしたが、それを丁寧に、基礎的なことをやっていた。基礎が大事だと思いました」と言い、島田も「どこでもやっていることでも、クオリティが違った良い動きでした。それを息一つ上がらずに淡々とされていた」と振り返る。
カーリーは「自分を信じて前進してください。過去を振り返るのではなく、前だけを見て進んでください」とメッセージを送った。
イベント後には報道陣の取材に応えたカーリー。「初めてのクリニック開催で最初は緊張していましたが、どんどん楽しくなっていた。いい経験でした」と笑顔を見せる。
5月21日に日産スタジアムで行われるセイコーゴールデングランプリに出場予定。「もちろん常に目指すのは世界記録ですが、すべては準備が大事。そこに向けて準備を進めていきたい」と語り、今後の目標について「記録はあくまで記録。ゴールドメダルを狙っていきたい。そのために記録を伸ばしていきたい」と語った。
カーリーは元々ロングスプリントを専門とし、400mでドーハ世界選手権銅メダルを獲得。その後100mに挑戦し、21年に自身初の9秒台(9秒91)をまーk寿すると、東京五輪銀メダルを獲得。昨年のオレゴン世界選手権100mで金メダルを獲得した。100m9秒76(世界歴代6位タイ)、200m19秒76、400m43秒64(世界歴代8位)を持つ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.11
-
2025.11.10
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.11
RIKUJOフェスティバル サニブラウンと鵜澤飛羽の参加が決定!世界陸上入賞の井戸、松本とともにミニリレフェスに参戦
11月11日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートの第2弾として、東京世界選手権の代表のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、鵜澤飛羽(JAL […]
2025.11.11
22年世界陸上100m銀ブレイシー ドーピング違反で3年9ヵ月の資格停止処分 禁止薬物使用と居場所義務違反
米国アンチ・ドーピング機関(USADA)は11月10日までに、2022年オレゴン世界選手権100mで銀メダルを獲得したM.ブレイシーが、内部告発者の情報に基づく調査の結果、アンチ・ドーピング規則違反で45ヵ月(3年9ヵ月 […]
2025.11.11
サイラス・ジュイ氏 デンソーランニングコーチ就任 インターハイ3000m障害2連覇や北海道マラソンV ドラマ「陸王」出演
デンソー女子陸上長距離部は11月10日、ランニングコーチにサイラス・ジュイ氏が就任したと発表した。 ケニア出身で39歳のジュイ氏。千葉・流経大柏高に、ジョセファト・ダビリ氏とともに留学生として来日した。インターハイ300 […]
2025.11.11
ミズノが第102回箱根駅伝オフィシャルグッズの予約開始! 大会記念Tシャツなど全21種を12月下旬から順次販売
ミズノは11月11日、箱根駅伝のスポンサー契約に基づき、第102回箱根駅伝オフィシャルグッズ販売の予約を開始した。 第102回大会の箱根駅伝オフィシャルグッズは、毎年展開している大会記念Tシャツ、出場校のタスキをデザイン […]
2025.11.11
WAライジングスター賞 男子は中長距離のコエチ、メハリー、セレムがノミネート
世界陸連(WA)は11月10日、ワールド・アスレティクス・アワード2025の「ライジングスター賞」の最終候補選手を発表した。 この賞はU20選手を対象とした最優秀賞で、15年には日本のサニブラウン・アブデル・ハキームが受 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望