2023.02.15
2月18日に豪州・バサーストで開催される世界クロスカントリー選手権の出場に向けて、日本代表選手団が出国。選手たちが会見に応じた。
女子1500m日本記録保持者で、東京五輪・オレゴン世界選手権代表の田中希実(豊田自動織機)にとっては2度目の世界クロカン代表となる。
2月4日に米国で室内1マイルを走って4分28秒94の室内日本新。さらに11日には3000mでも8分45秒64の室内日本新を樹立した。
12月中旬から「左脚付け根に違和感があって1ヵ月ほどジョグだけだった」と言う田中。米国に入ってから「違和感も取れた」。実戦は「自分の力の確認」だったが、「思った以上に走れました。気持ちの面ではプラスになりました」と振り返る。
米国から帰国したのは2日前。「昨日しかなかったので、クロカンに向けて少し練習しました」とハードスケジュールに苦笑いを浮かべる。
「走れない期間は今まで以上に身体と向き合ってきました。まだ気持ちの整理がついたとは言えませんが、その期間で成長できたと言えるようにしたい」と前を向いている。
2019年に出場した時は39位で「通用しなかった」。クロスカントリーは「泥臭く、ハングリーさ、速さより強さが必要」で、「自分の苦手とするところなので、そこに取り組むことでトラックにつながる」と位置づけを語る。
その上で、5000m、10000m、ハーフマラソンの世界記録保持者でオレゴン世界選手権10000m金メダルのL.ギデイ(エチオピア)らトップ選手がエントリーしている同大会では「海外の選手はクロカンを楽しんでいます。強い選手を最後まで追いかけて、相反するようですが、泥臭くやりつつ楽しむ気持ちを思い出したい」。
世界と戦うために、昨日の自分より強く、速くなるために、自分と向き合い続ける田中。2度目の世界クロカンでも、自分が強くなるための何かを得るつもりだ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.05.23
北口榛花がDL2戦目のラバトを欠場 セイコーGGPではSBの64m16でV
女子やり投の北口榛花(JAL)が今季3戦目の予定だったダイヤモンドリーグ(DL)ラバト大会(5月25日)を欠場すると発表した。チームがSNSを通じて伝え、「コンディション不良」としている。 北口は昨年のパリ五輪で金メダル […]
2025.05.23
2025年主要大会スケジュール
4月 12日(土)第33回金栗記念選抜中長距離大会2025(熊本総合) 12日(土)第109回日本選手権10000m(熊本総合) 12日(土)~13日(日)第79回出雲陸上(島根・浜山) 15日(火)~18日(金)第6回 […]
2025.05.23
【大会結果】第67回東日本実業団選手権(2025年5月23日~25日)
【大会結果】第67回東日本実業団選手権(2025年5月23日~25日/埼玉・熊谷) ●男子1部 100m 200m 400m 800m 1500m 松枝博輝(富士通) 3分43秒99 5000m 10000m […]
2025.05.23
清水歓太が男子1万m日本人トップの2位 女子は筒井が力走、不破聖衣来もデビュー/東日本実業団
第67回東日本実業団選手権の初日が5月23日に埼玉県熊谷市で行われた。 男子10000mはキサルサク・エドウィン(富士山GX)が28分16秒95で優勝。最後まで優勝争いを繰り広げた清水歓太(SUBARU)が28分17秒4 […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析