2022.11.16
男子短距離日本代表の飯塚翔大(ミズノ)が、11月13日から17日まで、バングラデシュに訪問し、16日に現地からリモートで活動について報告会見を行った。
2022年に日本との外交関係樹立50周年となることに際し、独立行政法人国立協力機構(JICA)が主催した公式事業の一環として、今回、飯塚とパーソナルコーチを務める豊田裕浩氏(中大コーチ)が訪れることに。
JICAでは1973年から2015年まで1284人のボランティアを派遣、そのうち約1割がスポーツ関連だったという。同国の情勢によりしばらく停止していたが、将来的な再開・継続を視野に入れ、「海外で活躍する選手にきてもらいたい」と飯塚に声がかかった。
現地では「小学校を訪問したり、小中学生との交流、オリンピアンとの対談、オリンピック委員会表敬訪問、そして若手エリート選手と一緒に走るなどしました」(飯塚)と報告。JICAバングラデシュ事務所の市口知英所長が「朝早くから夜まで活動してくれて感謝しています」と話すように、精力的に交流を図った。
飯塚は中学生やエリート選手への陸上教室では「僕がやっているウォーミングアップなどを一緒にやって、能力の高い子もたくさんいて、かなり伸びそうな気配がありました」と言い、「子供たちと走ったり触れ合ったりすることでモチベーションが上がりました」と笑顔を見せる。
これまでにも、2013年から交流のある友人でありオリンピック代表のシブシソ・マツェンジワとの縁から、アフリカ大陸南部のエスワティニ(旧・スワジランド)に18年に赴き、現地で陸上教室を開いたこともある。「アジアは初めてですが、1回きりになるのではなく、できるだけ貢献していきたいです」と今後の国際交流に意欲的だ。
飯塚は今夏のオレゴン世界選手権200mで準決勝に進出。シーズンオフで今後は冬季トレーニングに入る。「来年はブダペスト世界選手権があります。来年もしっかり出て、決勝に出られるように。また、その次のパリ五輪、東京世界選手権と活躍できるように頑張ります」と気持ちを高めていた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.11
タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル
東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]
2025.12.11
青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]
2025.12.11
箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025