2025.07.11
女子800mで五輪、世界選手権を制したキャスター・セメニャ氏(南アフリカ)が起こしていた係争をめぐり、欧州人権裁判所(ECHR)はスイス連邦最高裁判所に対し、69,000ポンド(約1370万円)の支払いを命じる判決を下したことが明らかになった。
セメニャ氏は12年ロンドン、16年リオの五輪で金メダルを獲得。世界選手権でも09年ベルリン、11年テグ、17年ロンドンの3大会で優勝している。
性分化疾患(DSD)を持つセメニャ氏は、18年に世界陸連(WA)が導入した女子選手のテストステロン値制限規則により、得意とする800mに出場できない状況に置かれた。この規則に異議を唱え、セメニャはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したが却下され、さらにスイス連邦最高裁判所へ上訴していた。
ECHRは、スイス連邦裁判所で「公正な審理を受ける権利」が適切に保障されていなかったと判断。これにより、スイス連邦最高裁に裁判費用の支払いが命じられた。
テストステロン値に関する制限は当初、400mから1マイルまでの種目に限定されていたが、2023年の規則改定ですべての種目に適用され、出場には24ヵ月以上の値の維持が条件となっている。さらに2025年からは事前審査制の導入が見込まれている。WAが定めるDSD選手の措置については、体内のテストステロン値を薬品を使用して強制的に下げるように求めていることから人権侵害であるという声もある一方、女性アスリートの公平性の観点からこれを支持する意見もあり、議論が続いている。
セメニャ氏は規則変更後、20年に200mへ挑戦し、のちに長距離へ転向。23年の規則改訂以降はトラックレースへの出場歴はない。今年3月には南アフリカ国内の10kmロードレースに出場し、36分28秒で14位となった。現在はコーチ業にも携わっていると報じられている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.01.09
月刊陸上競技2026年2月号
2026.01.09
編集部コラム「不完全なゴルゴ13」
-
2026.01.09
-
2026.01.09
-
2026.01.03
-
2026.01.07
-
2026.01.03
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
-
2025.12.14
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2026.01.09
月刊陸上競技2026年2月号
Contents 特別付録 2026箱根駅伝カレンダー 広告の下にコンテンツが続きます 第102回箱根駅伝 青学大 2度目の3連覇 Close-up 黒田朝日 箱根路に名刻んだ「史上最強」ランナー 原晋監督「驚異の勝率7 […]
2026.01.09
編集部コラム「不完全なゴルゴ13」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2026.01.09
エチオピア選手団14人に入国ビザ発行されず U20の団体戦参加が難しく/世界クロカン
1月10日に米国フロリダ州タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権において、エチオピアの複数の選手がビザの申請を却下され、米国に入国できない事態が起きていることが明らかになった。現地報道によると、少なくとも14人 […]
2026.01.09
竹田一平がオープンハウス所属で競技続行!1月1日に入社「覚悟を持って挑戦します」
男子短距離の竹田一平が1月1日にオープンハウスグループに入社したことを自身のSNSで発表した。「オープンハウス」所属で競技を続行する。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から […]
Latest Issue
最新号
2026年2月号 (1月14日発売)
EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝
