HOME ニュース、国内

2021.09.16

レジェンド澤野大地が41歳の誕生日に引退発表 全日本実業団でラストジャンプ 森岡紘一朗、長田拓也も引退
レジェンド澤野大地が41歳の誕生日に引退発表 全日本実業団でラストジャンプ 森岡紘一朗、長田拓也も引退

富士通は9月16日にホームページを更新。男子棒高跳の日本記録(5m83)保持者で、リオ五輪7位入賞の澤野大地が今シーズン限りで現役を引退すると発表した。

澤野は1980年生まれ。今日(9月16日)で41歳を迎えた。中1で棒高跳を始め、成田高時代にはインターハイ連覇、高校記録・ジュニア日本記録樹立など数々の実績を残した。日大に進学し、1年目に日本選手権初優勝。卒業後の2003年には5m75の日本記録を樹立。同年パリ世界選手権に出場して決勝に進出した。翌年のアテネ五輪でも決勝に進んで13位。05年ヘルシンキ世界選手権では8位入賞。04年に日本人初の5m80に到達すると、05年には現日本記録となる5m85をマークした。08年北京、16年リオ五輪に出場。リオでは日本人64年ぶりの入賞となる7位に入った。19年ドーハ世界選手権には39歳で出場。近年は現役を続けながら、日大の専任講師、母校のコーチ、そして日本オリンピック委員会理事など役職を務めていた。

広告の下にコンテンツが続きます

日本選手権は11度の優勝を数える。東京五輪選考会となった今年6月の日本選手権の後には涙を浮かべ「この歳で跳躍できることが幸せ。また若い選手たちが頑張って、日本の棒高跳を世界に広めてほしいし、日本の棒高跳は元気だぞ、というところを世界にアピールしてほしい」と後輩たちへの思いを語っていた。最後の舞台は大阪・ヤンマースタジアム長居。2007年、大阪世界選手権では期待を一身に背負いながら記録なしとなった苦しい思い出が残るが、今年の東京五輪トライアルだった日本選手権、そして現役最後の試合と、澤野にとっても縁のある場所に。「エアー大地」と呼ばれ、日本陸上界を牽引してきたまさにレジェンドだった。引退後は同社のアドバイザーにも就く。

また、富士通はロンドン五輪50km競歩7位入賞の森岡紘一朗と、15年世界選手権4×100mリレー代表の長田拓也の現役引退も発表された。森岡は競歩ブロックコーチに、長田は進路を検討しているという。

短距離の高瀬慧、走幅跳の嶺村鴻汰、短距離の橋元晃志の退部も合わせて発表。順大卒の高瀬は12年ロンドン五輪、15年世界選手権代表。嶺村は7m95のベストを持ち、橋元は200mで20秒35が自己ベスト。いずれも引退とは明言されておらず、引き続き富士通に勤務する。

澤野も含め6人は区切りの大会として9月24日から26日の全日本実業団対抗選手権(大阪・長居)に出場を予定している。

広告の下にコンテンツが続きます
富士通は9月16日にホームページを更新。男子棒高跳の日本記録(5m83)保持者で、リオ五輪7位入賞の澤野大地が今シーズン限りで現役を引退すると発表した。 澤野は1980年生まれ。今日(9月16日)で41歳を迎えた。中1で棒高跳を始め、成田高時代にはインターハイ連覇、高校記録・ジュニア日本記録樹立など数々の実績を残した。日大に進学し、1年目に日本選手権初優勝。卒業後の2003年には5m75の日本記録を樹立。同年パリ世界選手権に出場して決勝に進出した。翌年のアテネ五輪でも決勝に進んで13位。05年ヘルシンキ世界選手権では8位入賞。04年に日本人初の5m80に到達すると、05年には現日本記録となる5m85をマークした。08年北京、16年リオ五輪に出場。リオでは日本人64年ぶりの入賞となる7位に入った。19年ドーハ世界選手権には39歳で出場。近年は現役を続けながら、日大の専任講師、母校のコーチ、そして日本オリンピック委員会理事など役職を務めていた。 日本選手権は11度の優勝を数える。東京五輪選考会となった今年6月の日本選手権の後には涙を浮かべ「この歳で跳躍できることが幸せ。また若い選手たちが頑張って、日本の棒高跳を世界に広めてほしいし、日本の棒高跳は元気だぞ、というところを世界にアピールしてほしい」と後輩たちへの思いを語っていた。最後の舞台は大阪・ヤンマースタジアム長居。2007年、大阪世界選手権では期待を一身に背負いながら記録なしとなった苦しい思い出が残るが、今年の東京五輪トライアルだった日本選手権、そして現役最後の試合と、澤野にとっても縁のある場所に。「エアー大地」と呼ばれ、日本陸上界を牽引してきたまさにレジェンドだった。引退後は同社のアドバイザーにも就く。 また、富士通はロンドン五輪50km競歩7位入賞の森岡紘一朗と、15年世界選手権4×100mリレー代表の長田拓也の現役引退も発表された。森岡は競歩ブロックコーチに、長田は進路を検討しているという。 短距離の高瀬慧、走幅跳の嶺村鴻汰、短距離の橋元晃志の退部も合わせて発表。順大卒の高瀬は12年ロンドン五輪、15年世界選手権代表。嶺村は7m95のベストを持ち、橋元は200mで20秒35が自己ベスト。いずれも引退とは明言されておらず、引き続き富士通に勤務する。 澤野も含め6人は区切りの大会として9月24日から26日の全日本実業団対抗選手権(大阪・長居)に出場を予定している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.29

織田記念 男子100mに多田修平や山縣亮太が参戦 110mH村竹ラシッドと高山峻野が激突 女子100mHが激戦か

◇第58回織田幹雄記念(4月29日/広島広域公園陸上競技場) 日本グランプリシリーズグレード1の第58回織田幹雄記念国際大会は4月29日、広島市の広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で行われる。1928 […]

NEWS 七種競技のヘンプヒル恵は5688点で13位 十種の丸山優真は5位につけるも途中棄権/マルチスターズ

2024.04.29

七種競技のヘンプヒル恵は5688点で13位 十種の丸山優真は5位につけるも途中棄権/マルチスターズ

世界陸連混成ツアー・ゴールドのマルチスターズが4月27日、28日の2日間、イタリア・ブレシアで行われ、女子七種競技に出場したヘンプヒル恵(アトレ)は5688点で13位だった。また、男子十種競技に出場していた丸山優真(住友 […]

NEWS 日本勢は金メダル8個獲得 中長距離で5種目制覇 記録では渕上翔太400mH49秒97、中谷魁聖が走高跳2m19をマーク/U20アジア選手権

2024.04.28

日本勢は金メダル8個獲得 中長距離で5種目制覇 記録では渕上翔太400mH49秒97、中谷魁聖が走高跳2m19をマーク/U20アジア選手権

◇第21回U20アジア選手権(4月24日~27日/UAE・ドバイ) 4日間の大会が終了し、男女合わせて29名が出場した日本勢は金メダル8個を含む21のメダルを獲得。昨年6月に韓国で行われた前回大会(金14個、メダル総数で […]

NEWS バレガ5000m12分55秒68の大会新V 前週世界新のデュプランティスは6m00 3000m障害のチェプコエチも2連勝/DL蘇州

2024.04.28

バレガ5000m12分55秒68の大会新V 前週世界新のデュプランティスは6m00 3000m障害のチェプコエチも2連勝/DL蘇州

中国・蘇州で4月27日、ダイヤモンドリーグ(DL)第2戦が開催され、男子5000mでは東京五輪10000m金メダルのS.バレガ(エチオピア)が12分55秒68の大会新で優勝した。 バレガは現在24歳。18年にこの種目で1 […]

NEWS 織田記念スタートリスト発表 男子100m坂井隆一郎は最終エントリーせず 山縣亮太や多田修平、東田旺洋が出場へ

2024.04.28

織田記念スタートリスト発表 男子100m坂井隆一郎は最終エントリーせず 山縣亮太や多田修平、東田旺洋が出場へ

第58回織田幹雄記念国際大会(4月29日/広島広域公園陸上競技場)のスタートリストが4月28日、発表された。 GP(グランプリ)男子100m予選1組は、4レーンに多田修平(住友電工)。2組には4レーンにデーデー・ブルーノ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top