HOME 高校

2025.07.27

八種競技・宮下輝一「勝ちにこだわって」臨んだ大舞台で6325点の高校新V「一番楽しい大会でした」/広島IH
八種競技・宮下輝一「勝ちにこだわって」臨んだ大舞台で6325点の高校新V「一番楽しい大会でした」/広島IH

男子八種競技で高校新記録を樹立して優勝した宮下輝一

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)2日目

広島インターハイの2日目が行われ、男子八種競技は高校記録(6272点)保持者の宮下輝一(市船橋3千葉)が、自身の記録を更新する6325点をマークして初優勝を遂げた。

「インターハイは勝ちにこだわっていました」という宮下。終わってみれば、新記録もしっかりついてきた。

広告の下にコンテンツが続きます

南関東大会まではあまり大会に合わせた調整を行っていなかったという。しかし、今大会はインターハイに合わせてきた。「どの種目も自信を持って臨みました」と万全な状態で広島に入った。

8種目のうち、インターハイに向けて「強化してきた」スプリント3種目で、得点を伸ばした。1日めの100m(10秒79/+1.2)と400m(48秒08)、2日めの110mハードル(15秒05/+0.8)で自己新をマークする。

フィールド種目は暑熱対策による競技ルールの変更で2回までとなり、自己新は出なかったが、初日の走幅跳は6m83(-1.2)、砲丸投は12m91をプットした。2日目のやり投は62m13を放ち、走高跳は1m86を成功。高校記録を狙えるところまでにとどめた。

広告の下にコンテンツが続きます

5541点を積み重ねて迎えた最終種目の1500m。「スタート前は、もう高校記録は出るだろうという感じで、どこまで行けるかというチャレンジ精神がありました」。疲れた様子を見せず、自己記録まで2秒76差に迫る4分24秒13で駆け抜け、784点を獲得。自身の高校記録を53点更新した。

インターハイでは1年時が7位で、2年時が3位。今回は頂点を狙っていた。「最も目指してきた順位なんです。達成感はすごいあります。今までで一番楽しい大会でした」と宮下。この種目での1年時から3年連続入賞は史上初。最後のインターハイでその強さを存分に見せつけた。

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)2日目 広島インターハイの2日目が行われ、男子八種競技は高校記録(6272点)保持者の宮下輝一(市船橋3千葉)が、自身の記録を更新する6325点をマークして初優勝を遂げた。 「インターハイは勝ちにこだわっていました」という宮下。終わってみれば、新記録もしっかりついてきた。 南関東大会まではあまり大会に合わせた調整を行っていなかったという。しかし、今大会はインターハイに合わせてきた。「どの種目も自信を持って臨みました」と万全な状態で広島に入った。 8種目のうち、インターハイに向けて「強化してきた」スプリント3種目で、得点を伸ばした。1日めの100m(10秒79/+1.2)と400m(48秒08)、2日めの110mハードル(15秒05/+0.8)で自己新をマークする。 フィールド種目は暑熱対策による競技ルールの変更で2回までとなり、自己新は出なかったが、初日の走幅跳は6m83(-1.2)、砲丸投は12m91をプットした。2日目のやり投は62m13を放ち、走高跳は1m86を成功。高校記録を狙えるところまでにとどめた。 5541点を積み重ねて迎えた最終種目の1500m。「スタート前は、もう高校記録は出るだろうという感じで、どこまで行けるかというチャレンジ精神がありました」。疲れた様子を見せず、自己記録まで2秒76差に迫る4分24秒13で駆け抜け、784点を獲得。自身の高校記録を53点更新した。 インターハイでは1年時が7位で、2年時が3位。今回は頂点を狙っていた。「最も目指してきた順位なんです。達成感はすごいあります。今までで一番楽しい大会でした」と宮下。この種目での1年時から3年連続入賞は史上初。最後のインターハイでその強さを存分に見せつけた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.10

ドーハ、ブダペスト女子400mH銅メダルのクレイトンがケガのため棄権/東京世界陸上

9月10日、ブダペスト世界選手権女子400メートルハードル銅メダリストのラシェル・クレイトン(ジャマイカ)が脚のケガのため、13日開幕の東京世界選手権を欠場することがわかった。来日中のジャマイカ陸連関係者が地元メディアの […]

NEWS 中川文華がコモディイイダで競技復帰 中学時代からトラック、駅伝で活躍

2025.09.10

中川文華がコモディイイダで競技復帰 中学時代からトラック、駅伝で活躍

9月10日、コモディイイダは8月30日付で中川文華がチームに加わったことを発表した。 中川は1996年生まれの28歳。埼玉・朝霞三中学時代から全国トップクラスで活躍し、2010年鳥取全中では1500mで2年生優勝を果たし […]

NEWS 100mH福部真子 意地でつかんだ「0.01秒」難病と向き合い、自身3度目の大舞台へ「私が走ることに意味がある」/東京世界陸上

2025.09.10

100mH福部真子 意地でつかんだ「0.01秒」難病と向き合い、自身3度目の大舞台へ「私が走ることに意味がある」/東京世界陸上

女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)は、これまで何度も苦境に立たされてきた。天才少女ともてはやされた高校時代から一転、大学ではタイトルや自己記録更新から遠ざかり、コロナ禍で練習環境に悩み、何度もト […]

NEWS 劇場アニメ『ひゃくえむ。』 スペシャル座談会映像公開! 魚豊さんと松坂桃李さん、染谷将太さんら豪華キャストが作品を語り尽くす

2025.09.10

劇場アニメ『ひゃくえむ。』 スペシャル座談会映像公開! 魚豊さんと松坂桃李さん、染谷将太さんら豪華キャストが作品を語り尽くす

劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』が9月19日から公開される。公開を記念して、原作者・魚豊さんと、劇中で個性豊かなスプリンターたちの声を務めたW主演の松坂桃李さん&染谷将太さん、内山昂輝さん、津田健次郎さんの5名による豪華座 […]

NEWS 100mH中島ひとみ 紆余曲折のハードル人生「今までの自分の決断を大切にしたい」とびきり全開パワーで初の大舞台に挑戦/東京世界陸上

2025.09.10

100mH中島ひとみ 紆余曲折のハードル人生「今までの自分の決断を大切にしたい」とびきり全開パワーで初の大舞台に挑戦/東京世界陸上

中学2年生からハードルに挑戦した。「めっちゃ楽しい! それから今まで、ずっと“ゾッコン”なんです」。これが、中島ひとみ(長谷川体育施設)が選んだ、女子100mハードルという道のはじまりだ。中学で日本一になってから、ずっと […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top