2025.07.27
◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)2日目
広島インターハイの2日目が行われ、女子400m決勝(3組タイムレース)は2組のバログン・ハル(市川2千葉)が大会新記録、高校歴代3位、高2最高の53秒07で優勝を果たした。
「負けない気持ちで行けたので良かったです。自己ベストを出して優勝したいと思っていましたが、インターハイという大きな大会で大会新記録を出すことができてうれしいです」。
1組で今峰紗希(済美3岐阜)が53秒74の自己新、バログンが6月の南関東大会で出した自己記録53秒73に迫られていたことで、気持ちが高まった。
昨季は200mをメイン種目だったが、今季から400mにも本格的に取り組んでいる。体力的にはまだ不安があるようで、暑熱対策による競技日程の変更で、レースが2本に減ったことは、「ホッとした」と本人にとってはプラスに働いた。
レースを経るごとにタイムを更新し、「(400mは)レース構成が必要なので、そのぶんおもしろさを感じています。このままタイムを出していきたい」と意欲は高まっている。
この日のレースで高校記録の52秒52にも近づいてきたが、「52秒台ももうすぐですが、そこまでの壁はあるんじゃないかと感じています。もっと努力しないといけないのかなと思っています」と気を引き締める。
23秒77の自己ベストを持つ200m(28日)でも優勝を狙う。100mで優勝した松本真奈(広島皆実3)は23秒69の記録を持つなど、強力なスプリンターとの対決を控える。「松本さんたちは実績だけでなく、すごいタイムを持っていますが、負けないようにしたい」と意気込む。
200mでも400mでも、世界で戦える選手になることを目標としているバログン。その飛躍はまだ始まったばかりだ。
文/松山林太郎
女子400m 高校歴代10傑&高2歴代10傑をチェック!
●高校歴代10傑 52.52 杉浦はる香(浜松市立3静岡) 2013. 6. 8 52.99 青山聖佳(松江商3島根) 2014. 9.27 53.07 バログン・ハル(市川2千葉) 2025. 7.26 53.17 大木彩夏(新島学園3群馬) 2013. 6. 8 53.30 石塚晴子(東大阪大敬愛3大阪) 2015. 7.29 53.31 髙島咲季(相洋3神奈川) 2019. 5. 3 53.44 青木りん(相洋3神奈川) 2016. 6.24 53.45 柿沼和恵(埼玉栄3埼玉) 1992. 9.18 53.56 川田朱夏(東大阪大敬愛3大阪) 2017.10. 9 53.59 丹野麻美(郡山東3福島) 2003.10.29 53.59 松本奈菜子(浜松市立3静岡) 2014. 6.20 [adinserter block="4"] ■高2歴代10傑 53.07 バログン・ハル(市川・千葉) 2025. 7.26 53.40 青山聖佳(松江商・島根) 2013.10. 7 53.49 大木彩夏(新島学園・群馬) 2012. 6.23 53.74 山地佳寿美(明善・香川) 1985.10.23 53.78 髙島咲季(相洋・神奈川) 2018. 8. 2 54.05 松尾季奈(須磨東・兵庫) 2017.10. 7 54.10 岩田優奈(新島学園・群馬) 2014.10.21 54.18 幸長愛美(姫路女学院・兵庫) 2025. 7.26 54.22 神保祐希(金沢二水・石川) 2012.10. 8 54.28 松本奈菜子(浜松市立・静岡) 2013. 6.21RECOMMENDED おすすめの記事
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