HOME 海外

2025.07.18

チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性
チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性

暫定的資格停止処分を下されたチェプンゲティチ(2023年名古屋ウィメンズマラソン)

世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。

今年3月14日に採取された検体に、禁止物質である利尿剤の一種であるヒドロクロロチアジド(HCTZ)が検出されたためという。AIUは文書を通じてブレット・クロシエ代表のコメントを発表。「4月16日にケニアでAIUから直接通知を受け、面談を行い、調査に関する要請に応じた」と経緯を説明した上で、次のように記した。

「利尿薬とマスキング剤の陽性反応が出た場合、世界アンチ・ドーピング規程では暫定的な資格停止処分は義務付けられていない。チェプンゲティッチ選手は、通知時点ではAIUから暫定的な資格停止処分を受けていませんでしたが、4月19日、AIUの調査が進行中の間、自主的に暫定的な資格停止処分を選択した」

広告の下にコンテンツが続きます

その間もAIUは調査を継続し、独自の暫定的な資格停止処分を科すに至ったという。また、クロシエ氏は今後の手続きについて、「チェプンゲティチ選手には懲戒委員会で審理を受ける権利があり、AIUはこの件が解決するまでこれ以上のコメントは控える」としている。

チェプンゲティチは1994年生まれの30歳。23歳だった17年のイスタンブールがマラソンデビューをし、19年ドーハ世界選手権で金メダルを獲得した。21年東京五輪、22年オレゴン世界選手権はいずれも途中棄権だったが、22年シカゴでは2時間14分18秒の世界歴代2位(当時)で優勝。昨年10月のシカゴで女子マラソン史上初の“サブテン”を達成した。また、名古屋ウィメンズマラソンでは22年、23年で連覇を達成している。

世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。

今年3月14日に採取された検体に、禁止物質である利尿剤の一種であるヒドロクロロチアジド(HCTZ)が検出されたためという。AIUは文書を通じてブレット・クロシエ代表のコメントを発表。「4月16日にケニアでAIUから直接通知を受け、面談を行い、調査に関する要請に応じた」と経緯を説明した上で、次のように記した。

「利尿薬とマスキング剤の陽性反応が出た場合、世界アンチ・ドーピング規程では暫定的な資格停止処分は義務付けられていない。チェプンゲティッチ選手は、通知時点ではAIUから暫定的な資格停止処分を受けていませんでしたが、4月19日、AIUの調査が進行中の間、自主的に暫定的な資格停止処分を選択した」

その間もAIUは調査を継続し、独自の暫定的な資格停止処分を科すに至ったという。また、クロシエ氏は今後の手続きについて、「チェプンゲティチ選手には懲戒委員会で審理を受ける権利があり、AIUはこの件が解決するまでこれ以上のコメントは控える」としている。

チェプンゲティチは1994年生まれの30歳。23歳だった17年のイスタンブールがマラソンデビューをし、19年ドーハ世界選手権で金メダルを獲得した。21年東京五輪、22年オレゴン世界選手権はいずれも途中棄権だったが、22年シカゴでは2時間14分18秒の世界歴代2位(当時)で優勝。昨年10月のシカゴで女子マラソン史上初の“サブテン”を達成した。また、名古屋ウィメンズマラソンでは22年、23年で連覇を達成している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.08

砲丸投・ミトンが19m81で快勝 女子やり投は17歳・嚴子怡が地元V/WAコンチネンタルツアー

9月7日、中国・北京で世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドの最終戦が行われ、女子砲丸投ではブダペスト世界選手権銀メダルのS.ミトン(カナダ)が19m81で優勝した。ミトンは現在29歳。22年オレゴン世界選手権で […]

NEWS パリ五輪1500m銅メダリスト・ヌグセが1マイル3分48秒でV! 女子10kmザルボがフランス新の31分00秒

2025.09.08

パリ五輪1500m銅メダリスト・ヌグセが1マイル3分48秒でV! 女子10kmザルボがフランス新の31分00秒

9月7日、米国・ニューヨークでニューバランス5thアベニュー・マイルが開催され、男子1マイルではY.ヌグセ(米国)が3分48秒で優勝した。 ヌグセはパリ五輪1500m銅メダリストの26歳。今季は全米選手権で5位となり、東 […]

NEWS シスメックス・尾崎光が日本人最上位5位 男子はムティソがV/グレートノースラン

2025.09.08

シスメックス・尾崎光が日本人最上位5位 男子はムティソがV/グレートノースラン

9月7日、第44回グレートノースランが英国・ニューカッスルをスタート、サウスシールズをフィニッシュとするコースで行われ、女子ハーフマラソンでは、尾崎光(シスメックス)が1時間12分19秒で日本人最上位となる5位に入った。 […]

NEWS 110mH阿部竜希が13秒22でV パリ五輪6位クリテンデン、世界陸上中国代表相手に快勝!/WAコンチネンタルツアー

2025.09.08

110mH阿部竜希が13秒22でV パリ五輪6位クリテンデン、世界陸上中国代表相手に快勝!/WAコンチネンタルツアー

9月7日、中国・北京で世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドの最終戦が行われ、男子110mハードルでは阿部竜希(順大)が13秒22(+1.0)のセカンドベストで優勝を飾った。 レースには、昨年のパリ五輪6位で12 […]

NEWS 400mH岸本鷹幸が母校・法大で引退レース「運が良かった」最後まで美しきハードリングと師弟関係

2025.09.07

400mH岸本鷹幸が母校・法大で引退レース「運が良かった」最後まで美しきハードリングと師弟関係

日本の男子400mハードルを牽引してきた岸本鷹幸(富士通)が母校・法大で現役ラストレースを迎えた。 後輩の豊田将樹(富士通)や山本竜大(SEKI AC)がレーンに並ぶ。スタンドには日本代表経験者を筆頭に、OB・OG、現役 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top