2025.06.24
女子短距離のレジェンドであるシェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)が、契約メーカーのナイキが主催するパーティーに出席し、ジャマイカ選手権に出場するのが最後になると明言した。事実上、今季限りでの現役引退を表明したこととなる。
現在38歳のフレイザー・プライスは2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メダリスト。世界選手権では100m5度の優勝があり、リレーを含め通算10個の金メダルを獲得。13年ロンドン世界選手権では100m、200m、4×100mリレーの3冠を果たした。自己記録10秒60は世界歴代3位。ジオン君を出産後も世界トップに返り咲いていた。
昨年、家族との時間を作りたいという理由から昨シーズン限りでの現役引退を示唆し、パリ五輪では100mの準決勝を棄権し、その後はレースに出場していなかった。だが、今年4月に実戦復帰すると、10秒94(+3.1)をマーク。続くダイヤモンドリーグ・ドーハ大会では11秒05(+2.0)の4位だった。
パーティーでは「今週末(ナショナル選手権)で、国立競技場に足を踏み入れるのは最後になる」と明言。スポンサーや政府関係者らも駆けつけるなか、檀上で「失うものはなくて、得られるものばかり。みなさんのサポートと励ましが私を支えてくれたので、みなさんのためにトラックに立ちます」とコメントした。
東京世界選手権の参加標準記録は突破しているが、シーズンを9月まで過ごすかは言及しなかった。東京世界選手権の選考会となるジャマイカ選手権は6月26日から29日まで行われる。
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