HOME 海外

2025.06.12

世界陸連・コー会長 ドーピング容認大会参加者は資格停止の方針を明かす
世界陸連・コー会長 ドーピング容認大会参加者は資格停止の方針を明かす

世界陸連のコー会長

世界陸連のセバスチャン・コー会長が、来年5月に開催が予定されているドーピング容認大会へ参加した選手に対して、資格停止処分を科す方針であると明かしたと共同通信が報じている。

五輪を模した競技会として開催の準備が進められている「エンハンスト・ゲームズ」は米国の資産家であるピーター・ティール氏らが支援し、26年5月の開催を目指している。科学・テクノロジーとスポーツの融合を掲げ、アスリートの薬物検査を行わず、人類の可能性を引き出すこと、そして世界新記録の樹立を究極の目標としている。

すでに競泳ではプレ大会が開催され、五輪出場経験のある選手がパフォーマンス向上のための薬物を使用し、世界記録を上回るタイムを記録。賞金100万ドル(約1億4400万円)を手にしている。

一方、国際オリンピック委員会(IOC)や世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は薬物使用に伴う副作用による健康被害や、スポーツ倫理への懸念から、この大会の開催を強く非難。各競技団体もこれに追随し、6月3日には世界水泳連盟が、大会に関わった選手や関係者に対して資格停止処分を科す方針を発表している。

コー会長は就任以来、ドーピング対策に力を入れており、あらゆる違反行為に対処する独立機関「アスリート・インテグリティ・ユニット」を設立。国、陸連ぐるみでのドーピングが発覚したロシアに対して、世界陸連主催大会への参加を認めないなど、厳格な姿勢を貫いている。

世界陸連のセバスチャン・コー会長が、来年5月に開催が予定されているドーピング容認大会へ参加した選手に対して、資格停止処分を科す方針であると明かしたと共同通信が報じている。 五輪を模した競技会として開催の準備が進められている「エンハンスト・ゲームズ」は米国の資産家であるピーター・ティール氏らが支援し、26年5月の開催を目指している。科学・テクノロジーとスポーツの融合を掲げ、アスリートの薬物検査を行わず、人類の可能性を引き出すこと、そして世界新記録の樹立を究極の目標としている。 すでに競泳ではプレ大会が開催され、五輪出場経験のある選手がパフォーマンス向上のための薬物を使用し、世界記録を上回るタイムを記録。賞金100万ドル(約1億4400万円)を手にしている。 一方、国際オリンピック委員会(IOC)や世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は薬物使用に伴う副作用による健康被害や、スポーツ倫理への懸念から、この大会の開催を強く非難。各競技団体もこれに追随し、6月3日には世界水泳連盟が、大会に関わった選手や関係者に対して資格停止処分を科す方針を発表している。 コー会長は就任以来、ドーピング対策に力を入れており、あらゆる違反行為に対処する独立機関「アスリート・インテグリティ・ユニット」を設立。国、陸連ぐるみでのドーピングが発覚したロシアに対して、世界陸連主催大会への参加を認めないなど、厳格な姿勢を貫いている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.31

9月の東京世界陸上から全女子選手対象に遺伝子検査 世界陸連「女子スポーツの健全性の保護と促進」

世界陸連(WA)は7月30日、女子選手の公平性を確保するため、世界選手権などに出場する全女子選手に対し、1回限りの遺伝子検査を実施すると発表した。 9月1日から発効され、9月13日開幕の東京世界選手権(東京・国立競技場) […]

NEWS 東京世界陸上ランキングが更新 100m桐生祥秀、400mH豊田兼がターゲットナンバー圏内に浮上!

2025.07.31

東京世界陸上ランキングが更新 100m桐生祥秀、400mH豊田兼がターゲットナンバー圏内に浮上!

7月31日、世界陸連(WA)は東京世界選手権の出場資格を示すランキング「Road to Tokyo25」を更新し、男子100mで桐生祥秀(日本生命)が出場資格を得られるターゲットナンバー(TN)圏内に浮上した。 このワー […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第59回「酷暑の好記録と指導者たちの育成力」

2025.07.31

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第59回「酷暑の好記録と指導者たちの育成力」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第59回「酷暑の好記録と指導者たちの育成力」 猛暑! この言葉で誰もが合点するほどの暑さである […]

NEWS ベルリンマラソン 女子にパリ五輪6位の鈴木優花、日本記録保持者の前田穂南がエントリー!

2025.07.31

ベルリンマラソン 女子にパリ五輪6位の鈴木優花、日本記録保持者の前田穂南がエントリー!

9月21日に開催されるベルリンマラソンの主催者は7月30日、女子の招待選手を発表し、日本からはパリ五輪6位の鈴木優花(第一生命グループ)と、2時間18分59秒の日本記録を持つ前田穂南(天満屋)がエントリーした。 鈴木はパ […]

NEWS 100mH田中佑美「やり切った走りができるように準備していく」世界陸上に向けて公開練習

2025.07.31

100mH田中佑美「やり切った走りができるように準備していく」世界陸上に向けて公開練習

7月31日、女子100mハードルの田中佑美(富士通)が茨城県の筑波大で公開練習を行った。 ドリルやスキップ走などで身体をほぐし、バーベルを使った補強運動をこなした田中。軽めのメニューとしながらも、一つひとつの動きを確かめ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top