HOME 国内、高校、中学

2025.10.30

NEWS
日本陸連、暑熱下の大会「危険な状況回避して」来年の全中、インターハイは予定変更できず
日本陸連、暑熱下の大会「危険な状況回避して」来年の全中、インターハイは予定変更できず

暑熱対策について日本陸連のスタンスを話した磯貝美奈子強化部部長

日本陸連は10月30日にメディア向けの説明会を開き、暑熱下での競技会運営について、田﨑博道専務理事と強化部・磯貝美奈子部長が登壇して報告した。

日本陸連は7、8月の主催大会において「WBGT(暑さ指数)が31度以上となる環境下での運動(競技)は原則中止・中断する」と定め、「できる限りの暑熱対策を行うとともに、暑熱を含む危機管理マニュアル等(中止・中断時の対応計画を含む)を作成するなど、事前からの準備・対策を徹底する」とし、実際に広島インターハイでは直前に大幅なタイムテーブルや試合形式の変更を余儀なくされた。

8月には改めて会見を開き、「酷暑化における屋外スポーツを根本的に見直す必要がある」とし、インターハイの6月開催案など「叩かれ台」を提示。「主催というのは重く、選手だけではなく、観客、運営役員、ボランティア、関係者すべてを守らなければいけない」「インターハイ、全中も含め、来年の7、8月の大会で暑熱対策の環境が整わないのであれば主催はできません」と、対策が十分でなければ公認競技会として認めない姿勢を表明していた。

広告の下にコンテンツが続きます

10月に三重で行われたU18・16大会の際に高体連陸上競技専門部、中体連の陸上競技部の担当者との“三者ミーティング”を実施。そこで、「現行スケジュールは変えられない」と、来年の滋賀インターハイ、山口全中について夏開催から変更するのは難しいという返答があったという。

その後、日本陸連は改めて26年度の競技会について「WBGT31度以上の暑熱下での運動は原則中止・中断」の方針を表明した。

日本陸連としては「スタンスは変わらない。まだ噛み合っていない部分もあるので、本部との話し合いをしていく」とした上で、「リスクを排除した大会が実現できるのかどうか。WBGT31度以上は競技時間だけではなく、アップなども含む。危険な状況を回避した大会運営を進めてほしい。それ(プラン)を確認した上で陸連として主催できるかどうか理事会に諮って判断していく」とした。

日本陸連は10月30日にメディア向けの説明会を開き、暑熱下での競技会運営について、田﨑博道専務理事と強化部・磯貝美奈子部長が登壇して報告した。 日本陸連は7、8月の主催大会において「WBGT(暑さ指数)が31度以上となる環境下での運動(競技)は原則中止・中断する」と定め、「できる限りの暑熱対策を行うとともに、暑熱を含む危機管理マニュアル等(中止・中断時の対応計画を含む)を作成するなど、事前からの準備・対策を徹底する」とし、実際に広島インターハイでは直前に大幅なタイムテーブルや試合形式の変更を余儀なくされた。 8月には改めて会見を開き、「酷暑化における屋外スポーツを根本的に見直す必要がある」とし、インターハイの6月開催案など「叩かれ台」を提示。「主催というのは重く、選手だけではなく、観客、運営役員、ボランティア、関係者すべてを守らなければいけない」「インターハイ、全中も含め、来年の7、8月の大会で暑熱対策の環境が整わないのであれば主催はできません」と、対策が十分でなければ公認競技会として認めない姿勢を表明していた。 10月に三重で行われたU18・16大会の際に高体連陸上競技専門部、中体連の陸上競技部の担当者との“三者ミーティング”を実施。そこで、「現行スケジュールは変えられない」と、来年の滋賀インターハイ、山口全中について夏開催から変更するのは難しいという返答があったという。 その後、日本陸連は改めて26年度の競技会について「WBGT31度以上の暑熱下での運動は原則中止・中断」の方針を表明した。 日本陸連としては「スタンスは変わらない。まだ噛み合っていない部分もあるので、本部との話し合いをしていく」とした上で、「リスクを排除した大会が実現できるのかどうか。WBGT31度以上は競技時間だけではなく、アップなども含む。危険な状況を回避した大会運営を進めてほしい。それ(プラン)を確認した上で陸連として主催できるかどうか理事会に諮って判断していく」とした。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.30

中越が県高校最高の2時間5分38秒!オール区間賞で2連覇 女子は新潟明訓が首位譲らず3年連続V/新潟県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた新潟県高校駅伝が10月30日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムを発着とする駅伝周回コースで行われ、男子(7区間42.195km)は、中越が県高校最高記録の2時間5分38秒で2年連続19回目 […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第62回「伝統の火を灯し続ける~ある記念品と箱根駅伝予選会~」

2025.10.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第62回「伝統の火を灯し続ける~ある記念品と箱根駅伝予選会~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第62回「伝統の火を灯し続ける~ある記念品と箱根駅伝予選会~」 1959年~62年まで4年間の […]

NEWS 日本陸連、暑熱下の大会「危険な状況回避して」来年の全中、インターハイは予定変更できず

2025.10.30

日本陸連、暑熱下の大会「危険な状況回避して」来年の全中、インターハイは予定変更できず

日本陸連は10月30日にメディア向けの説明会を開き、暑熱下での競技会運営について、田﨑博道専務理事と強化部・磯貝美奈子部長が登壇して報告した。 日本陸連は7、8月の主催大会において「WBGT(暑さ指数)が31度以上となる […]

NEWS 日本陸連が東京世界陸上を有森裕子会長、田﨑博道専務理事を総括「今回の経験を生かして、つなげていきたい」

2025.10.30

日本陸連が東京世界陸上を有森裕子会長、田﨑博道専務理事を総括「今回の経験を生かして、つなげていきたい」

日本陸連は10月30日、9月に行われた東京世界選手権の総括会見を開き、有森裕子会長、田﨑博道専務理事が登壇した。 日本陸連創設100年の節目に迎えたビッグイベントに対し、「その成功が今後の陸上界の成長、発展につながる」( […]

NEWS 山崎一彦強化委員長が東京世界陸上を総括「今までにない活躍」「底上げができた」選手、指導者の海外経験を推進していく構え

2025.10.30

山崎一彦強化委員長が東京世界陸上を総括「今までにない活躍」「底上げができた」選手、指導者の海外経験を推進していく構え

日本陸連は10月30日、9月に行われた東京世界選手権の総括会見を開き、強化委員会の山崎一彦・強化委員長が登壇した。 34年ぶりに東京開催となった世界選手権で日本代表は銅メダル2を含め、入賞11を数えた。入賞順位からポイン […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top