日本陸連は11月12日に都内で理事会を開き、その後、尾縣貢専務理事と麻場一徳強化委員長が会見を行った。
主な議題としては、2021年度の競技会日程についてで、日本選手権については5月3日に10000mを静岡で開催し、6月12、13日に混成競技を長野市で実施。その他のトラック&フィールド種目については6月24日から27日までの3日間、大阪・ヤンマースタジアム長居で開催予定。その多くの大会日程が五輪関連のスケジュールやコロナ禍などを理由に「調整中」となっている。なお、大きな変更点では、U18・U16大会および日本選手権リレーを10月に愛媛県で行うことが決まっている。
また、東京五輪のリレー種目についての今後のスケジュールについても明らかになった。五輪に直結する大会としては、5月1日、2日にポーランド・シレジアで行われる世界リレーで入賞すれば代表枠を勝ち取ることができる。
その代表選手選考については男子が3月28日(場所未定)に実施予定の「男子世界リレートライアル(仮称)」が対象となる。女子についてはタイムによって世界リレーへの出場資格を得る必要があり、女子4×100mリレーが3月27、28日のタイで行われるアジアリレー選手権が選考競技会となる。また、女子4×400mリレーと男女混合マイルの女子については、3月19日から21日の南京での世界室内選手権およびアジアリレー選手権、そして4月上旬に予定している「女子世界リレートライアル(仮称)」が対象となる見込み。
世界リレーは東京五輪代表への選考を兼ねるが、すでに昨年のドーハ世界選手権で出場権を獲得している男子4×100mリレーについてはあくまで「参考競技会」とし、直接的な代表選手入りを懸けた場とはならない。
麻場委員長は「男子マイルについては、米国での合宿が途切れたのは残念だが、今後も継続して強化していく」とし、女子については「12月上旬にキックオフミーティングをして五輪の出場権獲得に向けて準備を進めていく」とした。
2021年度からマラソン日本選手権を「年指定から年度指定」に変更することも発表。通常、男子が福岡国際やびわ湖毎日、女子が名古屋、大阪など持ち回りで設定されており、尾縣専務理事は、「マラソン日本選手権の価値を高めていきたい」とその意図を明かした。具体的には21年度から方式も踏まえて検討していく。また、スポーツ庁長官に就任した室伏広治氏から日本陸連理事の辞任の申し出があったことを明かし、尾縣専務理事は「今後も団体として支援していきたい」と語った。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.19
三井住友海上が大会新!4区から独走、3人が区間賞でクイーンズへ!/プリンセス駅伝
2025.10.19
「もう二度と、こんな小説は書けない」池井戸潤原作『俺たちの箱根駅伝』ドラマ化決定!
-
2025.10.19
-
2025.10.19
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
-
2025.10.13
-
2025.10.13
-
2025.10.18
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.19
三井住友海上が大会新!4区から独走、3人が区間賞でクイーンズへ!/プリンセス駅伝
◇第11回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝in宗像・福津/10月19日、福岡県宗像市・宗像ユリックスを発着 6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の出場権を懸けた第11 […]
2025.10.19
「もう二度と、こんな小説は書けない」池井戸潤原作『俺たちの箱根駅伝』ドラマ化決定!
日本テレビは来年、池井戸潤さん原作『俺たちの箱根駅伝』の連続ドラマ放送が決定したと発表した。 「半沢直樹」「下町ロケット」など人間ドラマを描く作家・池井戸さんによる『俺たちの箱根駅伝』は21年から23年まて『週刊文春』で […]
2025.10.19
バレガが貫禄のV 日本人トップは大迫傑の6位「暑い中でしっかり走れた」/レガシーハーフ
◇東京レガシーハーフマラソン2025(10月18日/国立競技場発着:21.0975km) 東京レガシーハーフマラソンの男子エリートの部が行われ、セレモン・バレガ(エチオピア)が1時間1分22秒(速報値)で優勝した。 日差 […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望