HOME 国内

2024.11.02

池田向希を22年まで指導した東洋大の酒井瑞穂コーチ「アンチドーピングの実践を徹底」
池田向希を22年まで指導した東洋大の酒井瑞穂コーチ「アンチドーピングの実践を徹底」

24年日本選手権20km競歩で優勝した池田向希(旭化成)

世界陸連の独立不正監査機関、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU)は11月1日、男子競歩の池田向希(旭化成)に対して暫定的な資格停止処分を下した。生体パスポートの数値の変動によりドーピング違反の疑いがもたれている。

東洋大時代から22年オレゴン世界選手権後まで指導した酒井瑞穂コーチが11月2日、取材に応じた。酒井コーチは「東洋大時代には毎日のトレーニング、食事、体調などを記録し、月に一度ドーピング検査とは別に血液検査をしていて、体組成の変動などデータを取り、異常値が出たことはありませんでした。AIUの抜き打ち検査もすべて問題なかったです」と説明する。

広告の下にコンテンツが続きます

また、現役学生も含め「日本陸連が出しているアンチドーピングの教育をもとに徹底して実践してきました。池田にもそれは根付いていると思います」と話し、「ドーピングなど考えたこともありませんし、血液ドーピングの方法も知りません」と酒井コーチ。池田について「競歩の競技特性などの影響で数値が変動したのではないか。何かの間違いだと信じています」と語った。

池田は酒井コーチのもと、19年ドーハ世界選手権6位、21年東京五輪と22年オレゴン世界選手権で銀メダルを獲得。その後は東洋大から拠点を移し、個人でメニューを組み立てながらトレーニングしていた。

また、所属する旭化成の担当者は「事実関係を確認中」とし、「無実を信じて対応していきたい」とした。

なお、池田の資格停止は暫定的なもので、AIUも「資格停止処分は無罪推定を否定するものでも、早期に有罪を認めるものでもない」と明記している。今後、正式な裁定が下されることとなる。

広告の下にコンテンツが続きます
世界陸連の独立不正監査機関、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU)は11月1日、男子競歩の池田向希(旭化成)に対して暫定的な資格停止処分を下した。生体パスポートの数値の変動によりドーピング違反の疑いがもたれている。 東洋大時代から22年オレゴン世界選手権後まで指導した酒井瑞穂コーチが11月2日、取材に応じた。酒井コーチは「東洋大時代には毎日のトレーニング、食事、体調などを記録し、月に一度ドーピング検査とは別に血液検査をしていて、体組成の変動などデータを取り、異常値が出たことはありませんでした。AIUの抜き打ち検査もすべて問題なかったです」と説明する。 また、現役学生も含め「日本陸連が出しているアンチドーピングの教育をもとに徹底して実践してきました。池田にもそれは根付いていると思います」と話し、「ドーピングなど考えたこともありませんし、血液ドーピングの方法も知りません」と酒井コーチ。池田について「競歩の競技特性などの影響で数値が変動したのではないか。何かの間違いだと信じています」と語った。 池田は酒井コーチのもと、19年ドーハ世界選手権6位、21年東京五輪と22年オレゴン世界選手権で銀メダルを獲得。その後は東洋大から拠点を移し、個人でメニューを組み立てながらトレーニングしていた。 また、所属する旭化成の担当者は「事実関係を確認中」とし、「無実を信じて対応していきたい」とした。 なお、池田の資格停止は暫定的なもので、AIUも「資格停止処分は無罪推定を否定するものでも、早期に有罪を認めるものでもない」と明記している。今後、正式な裁定が下されることとなる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.06

世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]

NEWS 100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

2025.07.06

100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]

NEWS 100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

2025.07.06

100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]

NEWS 女子100mH 今村好花が中学新! 13秒28で従来記録を0.14秒も更新!

2025.07.06

女子100mH 今村好花が中学新! 13秒28で従来記録を0.14秒も更新!

7月6日、福岡県中学通信が北九州市の黒崎播磨陸上競技場 in HONJOで行われ、中学規格(ハードルの高さ:0.762m、インターバル:8.0m)で実施された女子100mハードルで、今村好花(太宰府東3)が13秒28(+ […]

NEWS 好調の山浦渓斗が走幅跳8m14の自己新で初優勝! 「1本目から良い流れを作れた」/日本選手権

2025.07.06

好調の山浦渓斗が走幅跳8m14の自己新で初優勝! 「1本目から良い流れを作れた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子走幅跳は5月のアジア選手権銅メダリストの山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が8m14(+0.3)を跳 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top