2024.11.02
◇第56回全日本大学駅伝(11月3日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km)
駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝の前日会見が開かれ、駒大、青学大、國學院大、中大、創価大、早大の6校の指揮官が登壇した。
史上最多の5連覇を目指す駒大の藤田敦史監督は「5連覇を達成したいという強い気持ちを持って臨みたい」と言葉に力を込めた。
出雲駅伝では優勝争いを演じながらも、最終区で國學院大に突き放されて2位と3連覇を逃した。
だが、「最終調整も非常に良かった。チームはいい状態をキープしています」と藤田監督。区間距離が変更されてから「前半の2、3区、後半の7、8区にどれだけの人材を配置できるか」という攻略法のもと、「私たちのチームも、前半と後半にしっかりとした選手を配置できる状態にあります」ときっぱり。
最長区間のアンカー8区(19.7km)に山川拓馬を前回同様に配置し、復調してきた伊藤蒼唯が3区と、主軸となる3年生コンビを前半、後半の要として据えた。そして、補員登録された主将の篠原倖太朗(4年)、1年生のホープ・桑田駿介(1年)の投入も明言。堂々と偉業に挑戦する。
前回2区区間賞でMVPに選出、10000mで27分28秒50を持つ佐藤圭汰(3年)は故障の影響によりメンバーから外れた点については、「昨年までは佐藤という切り札を2区に入れて、流れをつかんで独走するという形でした」と戦略の変更を余儀なくされそう。ただ、「前半区間、どれだけの位置で、流れに乗れるか」をポイントに挙げ、「自信を持って前半流れに乗りたい。後半も自信を持っています」と揺るがない。
出雲での敗戦後、「アンカーの篠原で負ける形にはなりましたが、篠原にリードしてタスキを渡せなかった時点で我々は勝てるチームではなかったということ」と語った藤田監督。それでも、悔し涙を流した篠原の姿を見た1年生・谷中晴が大会直後の出雲市陸協記録会で1着を占めた。「それが駒大の強さ」と語る藤田監督は、篠原に頼らず「1人ひとりが役割を果たすこと」をチームに求め、篠原には「チームを勝たせることが駒大のエース」と課題を課す。
この大会には1998年の初優勝からの26大会で、前回を含む2度の4連覇など計16度頂点に立ってきた。「非常に相性がいい大会。今いる選手、スタッフだけではなく、過去の積み重ねてきた歴史を大事にしている」と藤田監督。今年も伊勢路の王座は譲らない。
全日本大学駅伝は11月3日、8時10分にスタートする。
駒大の全日本大学駅伝区間エントリー!山川が8区!篠原は補員に!
1区 島子公佑(2年) 2区 金谷紘大(4年) 3区 伊藤蒼唯(3年) 4区 谷中晴(1年) 5区 村上響(2年) 6区 安原海晴(2年) 7区 森重清龍(3年) 8区 山川拓馬(3年) [adinserter block="4"] 補員 篠原倖太朗(4年) 吉本真啓(4年) 帰山侑大(3年) 山口真玄(3年) 桑田駿介(1年)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.06.25
やり投・北口榛花は2位 3連勝ならずも1回目から好記録マーク/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのゴールデンスパイクがチェコ・オストラヴァで行われ、女子やり投に北口榛花(JAL)が出場した。 大会連覇中だった北口は1回目に63m88をスロー。これは1回目の記録としては自 […]
2025.06.24
日本学連選抜の選手選考および区間配置の選考過程を発表/全日本大学駅伝
6月24日、日本学連は11月2日に行われる第57回全日本大学駅伝(愛知・名古屋~三重・伊勢)に出場する日本学連選抜チームの選手選考および区間配置の選考過程について発表した。 日本学連選抜は学生陸上競技の長距離種目における […]
2025.06.24
三段跳・森本麻里子がカナダの競技会で優勝 800mクレイ・アーロン竜波が6位/WAコンチネンタルツアー
6月22日、カナダ・オンタリオ州ロンドンで世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズのボブ・ヴィガース・クラシックが行われ、女子三段跳ではパリ五輪代表の森本麻里子(オリコ)が13m62(+1.8)で優勝を飾った。 森 […]
2025.06.24
ニューバランスの新作ランニングシューズ「FuelCell Rebel v5」が7月1日より発売!
ニューバランスジャパンは6月24日、より速く走るためのランニングシリーズFuelCell(フューエルセル)の中でも、スピードが上がるほど弾む反発性でより安定した加速を実現する万能モデル「FuelCell Rebel v5 […]
2025.06.24
生ける伝説フレイザー・プライス「最後」のジャマイカ選手権へ「みなさんのためにトラックに立つ」
女子短距離のレジェンドであるシェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)が、契約メーカーのナイキが主催するパーティーに出席し、ジャマイカ選手権に出場するのが最後になると明言した。事実上、今季限りでの現役引退を表明し […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会