2023.10.09
◇第35回出雲駅伝(10月9日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ)
第35回出雲駅伝が行われ、駒大が2時間7分51秒の大会新で2年連続5度目の優勝を果たした。駒大の出雲連覇は1997、98年の第9、10回大会以来2度目。全日本大学駅伝、箱根駅伝を合わせた三大駅伝で通算28回目のタイトルとなった。
昨年度の3冠王者が、2年連続3冠へ圧巻のタスキリレーを繰り広げた。1区の篠原倖太朗(3年)が区間賞を獲得。「予想していた展開で落ち着いてレースを進められました」と言うように、IVYリーグの後方でしっかり待機、ラストで抜け出した。
中国・杭州のアジア大会5000mに出場したばかりの佐藤圭汰(2年)が2区で力走。2年連続区間賞を獲得も「去年より50秒近く遅くなってしまった。実力を発揮できず悔しい」と言う。それでも、ライバル校との差をつけて3区へ。
藤田敦史監督が「初出走の3、4区でしのぐのがポイント」と話していたが、その山川拓馬と伊藤蒼唯の2年生コンビも安定した走りを見せる。山川は区間日本人トップ(区間3位)。地元・島根出身の伊藤も淡々と脚を前へと運ぶ。
さらに当日変更で赤星雄斗(4年)から替わった5区の安原太陽(4年)が区間2位。最後は2年連続でアンカーの鈴木芽吹(4年)が区間賞の走りで締めくくり、フィニッシュテープを切った。
駒大は昨年度で長くチームを率いた大八木弘明監督が勇退して総監督に就任。コーチから昇格した藤田敦史新監督は、指揮官としての初陣を飾った。
「うれしい、私の初優勝になった。おそらく私が一番緊張していたと思う。でも、選手たちが伸び伸びやってくれたので感謝しかない」と藤田監督。アンカーを務めた主将の鈴木は「勝ちにきたので、良かった。2年連続3冠という目標はあるけど、去年のチームを超えるのが一つのテーマ。それができた」と胸を張った
前回作ったばかりの大会記録を41秒更新して5度目の出雲制覇を果たし、これで史上初となる2年連続3冠への資格を得た駒大。令和の常勝軍団への道をまた一歩進めた。
駒大の出雲駅伝Vメンバーと成績をチェック!
総合 1位 2時間7分51秒=大会新 1区 篠原倖太朗(3年) 22分45秒(区間1位) 2区 佐藤圭汰(2年) 16分08秒(区間1位タイ) 3区 山川拓馬(2年) 24分20秒(区間3位) 4区 伊藤蒼唯(2年) 17分47秒(区間3位タイ) 5区 安原太陽(4年) 17分51秒(区間2位) 6区 鈴木芽吹(4年) 29分00秒(区間1位) 補員 赤星雄斗(4年) 補員 安原海晴(1年)【動画】駒大が1区からの独走!最後は主将鈴木芽吹が笑顔でフィニッシュ
#出雲駅伝
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) October 9, 2023
駒大が1区からトップを走り続け連覇達成✨
スピード駅伝の出雲を制し、学生駅伝3冠へ視界良好🏃♂️pic.twitter.com/alnhBLvvZe
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.21
ダイヤモンドリーグ・ラバトに北口榛花と三浦龍司がエントリー!ともに今季シリーズ2戦目
2025.05.21
女子200m君嶋愛梨沙がアジア選手権辞退 代表の入れ替えはナシ
-
2025.05.20
-
2025.05.19
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.16
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
2025.05.11
久保凛は2分02秒29の2位に号泣「母の日に花束を持って帰りたかった」/木南記念
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.21
ダイヤモンドリーグ・ラバトに北口榛花と三浦龍司がエントリー!ともに今季シリーズ2戦目
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第4戦目のラバト大会(モロッコ)のエントリーリストが公開された。日本からは女子やり投の北口榛花(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)が登録している。いずれも […]
2025.05.21
世界室内選手権走高跳7位のコビェルスキに2年間の資格停止処分 24年欧州選手権の成績取り消し
5月20日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、男子走高跳のN.コビェルスキ(ポーランド)に対して、2024年7月23日から2年間の資格停止処分を下したことを発表した。 コビエ […]
2025.05.21
女子200m君嶋愛梨沙がアジア選手権辞退 代表の入れ替えはナシ
日本陸連は5月21日、韓国・クミで行われるアジア選手権の代表選手1名の出場辞退を発表した。 女子200mの君嶋愛梨沙(土木管理総合)が辞退し、「ケガのため」としている。なお、これによる代表選手の入れ替えや追加招集はない。 […]
2025.05.21
コニカミノルタが新ユニフォーム発表!白とブルーで「夜明け」をイメージ 東日本実業団でお披露目
コニカミノルタ陸上競技部は5月21日、公式試合で着用するユニフォームをリニューアルすることを発表した。 新デザインのイメージは「夜明け」。白を基調に、同社のコーポレートカラーであるブルーのグラデーションでそれを表現してい […]
Latest Issue
最新号

2025年6月号 (5月14日発売)
Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定
Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析