HOME 国内、大学

2025.07.06

混戦の砲丸投・大学1年の坂ちはるが15n76でV! 前回まで4連覇・郡菜々佳に「追いつき、追い越せるように」/日本選手権
混戦の砲丸投・大学1年の坂ちはるが15n76でV! 前回まで4連覇・郡菜々佳に「追いつき、追い越せるように」/日本選手権

坂ちはる

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子砲丸投は1投目に学生歴代8位、U20日本歴代4位となる15m76を放った大学1年生の坂ちはる(大体大)が初優勝を飾った。

前回まで4連覇中で、101回大会から7度頂点に立っている郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が出場を見合わせたことで混戦が予想された。前回8位の坂は「1投目に優勝記録を出せ、それを更新できなかったのは反省点。記録的には16mを出したかったので、それを超えられなかったことも悔しいです」と反省が目立ったが、「優勝を狙っていたので、それが果たせてうれしいです」と笑顔を見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

大阪・大体大浪商高時代に1年時のインターハイで4位に食い込むと、2、3年と連覇を達成。高校歴代9位タイの14m96のベストを引っさげ、今春から系列の大体大に進んだ。大学に入ってから本格的にウエイトトレーニングを始め、筋力がアップ。「これまで以上にフィニッシュが力強くなりました」と成長を実感する。

4月の学生個人で15m34を投げ2位。その際2本だった15m台が今回は5本そろえた。うち15m60以上が3本と記録も安定。「体づくりを中心にトレーニングを積んでいる成果を出せました。15m中盤で記録も安定させられたので、今後は瞬発系の練習を積み、早く16m台を出したいです」と力を込める。

初の国立競技場での試合に、「本当に大きくてゾクゾクした気持ちで臨め、むちゃくちゃ楽しかったです」と満足げだ。今回は出場を見送った郡と、同じ大阪出身の坂。「郡さんは陸上を始めた頃からのあこがれの存在でしたが、自分も大学生になり、早く追い付き、追い越せるよう頑張りたい」と話し、「学生のうちに18mを投げて日本記録を更新したい」とさらなる飛躍を誓った。

学生個人を15m62の自己新で制し、続く日本インカレも15m35で頂点に立っていた奥山琴未(岡山商科大)が15m54で2位。静岡国際で15m48の自己新を投げ、日本人トップの3位に入っていた大迫晴香(染めQ)が15m29で3位に続いた。

文/花木 雫

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子砲丸投は1投目に学生歴代8位、U20日本歴代4位となる15m76を放った大学1年生の坂ちはる(大体大)が初優勝を飾った。 前回まで4連覇中で、101回大会から7度頂点に立っている郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)が出場を見合わせたことで混戦が予想された。前回8位の坂は「1投目に優勝記録を出せ、それを更新できなかったのは反省点。記録的には16mを出したかったので、それを超えられなかったことも悔しいです」と反省が目立ったが、「優勝を狙っていたので、それが果たせてうれしいです」と笑顔を見せた。 大阪・大体大浪商高時代に1年時のインターハイで4位に食い込むと、2、3年と連覇を達成。高校歴代9位タイの14m96のベストを引っさげ、今春から系列の大体大に進んだ。大学に入ってから本格的にウエイトトレーニングを始め、筋力がアップ。「これまで以上にフィニッシュが力強くなりました」と成長を実感する。 4月の学生個人で15m34を投げ2位。その際2本だった15m台が今回は5本そろえた。うち15m60以上が3本と記録も安定。「体づくりを中心にトレーニングを積んでいる成果を出せました。15m中盤で記録も安定させられたので、今後は瞬発系の練習を積み、早く16m台を出したいです」と力を込める。 初の国立競技場での試合に、「本当に大きくてゾクゾクした気持ちで臨め、むちゃくちゃ楽しかったです」と満足げだ。今回は出場を見送った郡と、同じ大阪出身の坂。「郡さんは陸上を始めた頃からのあこがれの存在でしたが、自分も大学生になり、早く追い付き、追い越せるよう頑張りたい」と話し、「学生のうちに18mを投げて日本記録を更新したい」とさらなる飛躍を誓った。 学生個人を15m62の自己新で制し、続く日本インカレも15m35で頂点に立っていた奥山琴未(岡山商科大)が15m54で2位。静岡国際で15m48の自己新を投げ、日本人トップの3位に入っていた大迫晴香(染めQ)が15m29で3位に続いた。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

編集部コラム「柔らかい顔に」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

2025.11.21

「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

第102回箱根駅伝まで約40日となった11月21日、大会の機運を高めるイベント「第102回箱根駅伝シンポジウム」が、都内で開催された。 今回のメインテーマは「世界を駆ける~箱根路が育む挑戦~」。昨年のパリ五輪、9月の東京 […]

NEWS 都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

2025.11.21

都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

全国高校駅伝(12月21日/京都)の地区代表を懸けた地区高校駅伝が明日11月22日に関東(北関東、南関東/埼玉・熊谷スポーツ文化公園)で、あさって23日には東海(三重・三重高前発着コース)で行われる。これで、地区高校駅伝 […]

NEWS 「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

2025.11.21

「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]

NEWS 来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

日本陸連は11月21日、第46回世界クロスカントリー選手権(来年1月10日/米国・タラハシー)のシニア日本代表12名を発表した。 シニア男女各6名ずつ。男子10kmは7月の日本選手権5000m覇者の井川龍人(旭化成)が2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top