HOME 高校

2022.11.07

オール区間賞の立命館宇治が全国連続出場を34に 男子は3区トップ浮上の洛南が8連覇/京都府高校駅伝
オール区間賞の立命館宇治が全国連続出場を34に 男子は3区トップ浮上の洛南が8連覇/京都府高校駅伝

京都府高校駅伝は11月6日、府立丹波自然運動公園高校駅伝コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は昨年の全国大会4位の立命館宇治がオール区間賞の1時間10分04秒で第1回大会から皆勤となる34年連続34回目の全国大会出場を達成。男子(7区間42.195km)は3区でトップに立った洛南が2時間07分18秒で8年連続29回目の優勝を果たした。

午前中に行われた女子は、1区(6km)を務めた主将の細谷愛子(3年)が「自分のペースで押していこうと思って走りました」と1㎞を3分13秒で入ると、そのまま独走態勢を築く。19分49秒で2位の京都光華に25秒差をつけた。

昨年の全国大会で5区6位と好走した2区の太田咲雪(3年)が後続との差を広げると、3~5区を任された2年生の池田悠音、深田望友、山本釉未はいずれも府大会初出場ながら危なげない走りを見せて、2位の京都外大西と3分11秒差をつける圧勝劇だった。

広告の下にコンテンツが続きます

10月のくらよし女子駅伝で3区区間賞を獲得した瀨川藍(3年)をあえて外したオーダーで快勝した立命館宇治。「数年ぶりに層が厚いチームができた」と荻野由信総監督はチームの仕上がりに自信を見せている。今回は2、3年生のオーダーで挑んだが、1年生も順調に力をつけており、レギュラー争いは激しくなりそうだ。

「チーム15人全員で全国優勝を勝ち取りたい」と意気込む細谷。3000mの自己ベストで4人が9分10秒台の記録を持つ充実の布陣で10年ぶりの全国制覇を目指す。

午後に行われた男子は、洛北の三宅勇希(2年)が29分44秒で1区(10km)の区間賞を獲得し、洛南の岡田開成(2年)は43秒差の4位と出遅れる。それでも2区(3km)の浅川侑大(3年)が8分16秒の区間タイの快走で追い上げると、3区で主将の柴田大地(3年)が中継所手前で京都外大西を交わして先頭に立った。

「2区、3区の3年生が落ち着いて順位を確保してくれたので、4区以降は安心して見られました」と奥村隆太郎監督。4区の並川颯太(2年)で独走態勢に入ると、5~7区の井上朋哉(1年)、髙木崚平(2年)、西澤マハロ(3年)が3区間連続で区間新記録をマークして後続との差を広げた。

1500m、3000m、5000mで高校記録を樹立した佐藤圭汰(駒大)が卒業して絶対的エースが不在の今年だが、「層の厚さに関しては昨年と遜色ない」と奥村監督は話す。今回出走した選手以外にも1500m中学記録保持者の川口峻太朗(1年)など力のある選手は複数おり、3年連続の全国3位以内も視界に入ってきそうだ。

全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。

文/馬場 遼

京都府高校駅伝は11月6日、府立丹波自然運動公園高校駅伝コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は昨年の全国大会4位の立命館宇治がオール区間賞の1時間10分04秒で第1回大会から皆勤となる34年連続34回目の全国大会出場を達成。男子(7区間42.195km)は3区でトップに立った洛南が2時間07分18秒で8年連続29回目の優勝を果たした。 午前中に行われた女子は、1区(6km)を務めた主将の細谷愛子(3年)が「自分のペースで押していこうと思って走りました」と1㎞を3分13秒で入ると、そのまま独走態勢を築く。19分49秒で2位の京都光華に25秒差をつけた。 昨年の全国大会で5区6位と好走した2区の太田咲雪(3年)が後続との差を広げると、3~5区を任された2年生の池田悠音、深田望友、山本釉未はいずれも府大会初出場ながら危なげない走りを見せて、2位の京都外大西と3分11秒差をつける圧勝劇だった。 10月のくらよし女子駅伝で3区区間賞を獲得した瀨川藍(3年)をあえて外したオーダーで快勝した立命館宇治。「数年ぶりに層が厚いチームができた」と荻野由信総監督はチームの仕上がりに自信を見せている。今回は2、3年生のオーダーで挑んだが、1年生も順調に力をつけており、レギュラー争いは激しくなりそうだ。 「チーム15人全員で全国優勝を勝ち取りたい」と意気込む細谷。3000mの自己ベストで4人が9分10秒台の記録を持つ充実の布陣で10年ぶりの全国制覇を目指す。 午後に行われた男子は、洛北の三宅勇希(2年)が29分44秒で1区(10km)の区間賞を獲得し、洛南の岡田開成(2年)は43秒差の4位と出遅れる。それでも2区(3km)の浅川侑大(3年)が8分16秒の区間タイの快走で追い上げると、3区で主将の柴田大地(3年)が中継所手前で京都外大西を交わして先頭に立った。 「2区、3区の3年生が落ち着いて順位を確保してくれたので、4区以降は安心して見られました」と奥村隆太郎監督。4区の並川颯太(2年)で独走態勢に入ると、5~7区の井上朋哉(1年)、髙木崚平(2年)、西澤マハロ(3年)が3区間連続で区間新記録をマークして後続との差を広げた。 1500m、3000m、5000mで高校記録を樹立した佐藤圭汰(駒大)が卒業して絶対的エースが不在の今年だが、「層の厚さに関しては昨年と遜色ない」と奥村監督は話す。今回出走した選手以外にも1500m中学記録保持者の川口峻太朗(1年)など力のある選手は複数おり、3年連続の全国3位以内も視界に入ってきそうだ。 全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。 文/馬場 遼

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.08

中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]

NEWS 関西実業団対抗駅伝の区間エントリー発表! SGHの5区は近藤幸太郎 全日本復帰目指すNTT西日本は4区服部弾馬、5区一色恭志

2025.11.08

関西実業団対抗駅伝の区間エントリー発表! SGHの5区は近藤幸太郎 全日本復帰目指すNTT西日本は4区服部弾馬、5区一色恭志

11月9日の第68回関西実業団対抗駅伝を前日に控え、区間エントリーが発表された。 前回、1区から首位を譲らず3年ぶり9回目の優勝を飾ったSGホールディングスは、最長16kmの5区に近藤幸太郎が入った。2区(7.68km) […]

NEWS 編集部コラム「追いかけっこ」

2025.11.07

編集部コラム「追いかけっこ」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

2025.11.07

メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]

NEWS 110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

2025.11.07

110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施するアスリート支援ナビゲーション「アスナビ」を活用し、陸上3選手の就職・内定が決まった。 男子110mハードルで13秒12(学生歴代3位、日本歴代4位)を持つ阿部竜希(順 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top