HOME 国内、大学

2022.10.02

400mH田中天智龍が49秒07!学生歴代11位の快走「最大スピード」磨いて世界目指す/ACC新潟
400mH田中天智龍が49秒07!学生歴代11位の快走「最大スピード」磨いて世界目指す/ACC新潟

◇アスレチックスチャレンジカップ(10月1、2日/新潟デンカビッグスワンスタジアム)2日目

日本グランプリシリーズ新潟大会のアスレチックスチャレンジカップの2日目が行われ、男子400mハードルで田中天智龍(早大)が49秒07で優勝した。この記録は学生歴代11位。

「タイムだけを狙って49秒前半を目指しました」と田中。前半は岸本鷹幸(富士通)が飛ばす中で、後半型の田中は「前半は落ち着いて走って、岸本さんをまくれるような位置取り」でレースを進める。

「7台目で行けると思いました」。最終コーナーあたりでトップに並びかけると、持ち味の後半で一気に突き放し、「10台目を越えてからはもがく」と力強い走りでフィニッシュ。今季4度目の自己新にガッツポーズが飛び出した。

鹿児島の奄美大島出身で、中学までは野球少年だった田中。高校でも野球部に入ろうと思ったが、トライアルで50m走があったため陸上クラブに赴いたのがはじまりだった。「ハマりました」。誘われて出た陸上の大会でハードルとの出合いだという。

広告の下にコンテンツが続きます

鹿児島南高2年でインターハイ準決勝に進むなど活躍したが、タイトルには遠かった。早大で少しずつ力をつけて昨年は日本インカレ6位。飛躍を誓った3年目の今季は春から「ケガや不調」で力を発揮できず。しかしそれが功を奏し、「体幹を鍛えて身体を作れた」。8月に49秒71をマークすると、そこから49秒台を連発。日本インカレでは49秒20で頂点に立った。

それでも「まだ最大スピードが足りない」ことと、「ハードリング」が課題。前半のタッチダウンタイムを「0.1秒ずつ削りたい」と言う。逆に言えばそれだけ磨ける伸びしろもたっぷりある。

「展開は今のままで走力、筋持久力、ハードルを高めていきたい」と田中。目指すのはワールドユニバーシティゲームズ代表、それが叶えば「世界選手権も見えてくる」という。「最大スピードを磨いて48秒50を目指したい。世界と戦うためには48秒前半が必要になる」。同学年の黒川和樹(法大)に続いて、学生ハードラーとして世界を目指していく。

◇アスレチックスチャレンジカップ(10月1、2日/新潟デンカビッグスワンスタジアム)2日目 日本グランプリシリーズ新潟大会のアスレチックスチャレンジカップの2日目が行われ、男子400mハードルで田中天智龍(早大)が49秒07で優勝した。この記録は学生歴代11位。 「タイムだけを狙って49秒前半を目指しました」と田中。前半は岸本鷹幸(富士通)が飛ばす中で、後半型の田中は「前半は落ち着いて走って、岸本さんをまくれるような位置取り」でレースを進める。 「7台目で行けると思いました」。最終コーナーあたりでトップに並びかけると、持ち味の後半で一気に突き放し、「10台目を越えてからはもがく」と力強い走りでフィニッシュ。今季4度目の自己新にガッツポーズが飛び出した。 鹿児島の奄美大島出身で、中学までは野球少年だった田中。高校でも野球部に入ろうと思ったが、トライアルで50m走があったため陸上クラブに赴いたのがはじまりだった。「ハマりました」。誘われて出た陸上の大会でハードルとの出合いだという。 鹿児島南高2年でインターハイ準決勝に進むなど活躍したが、タイトルには遠かった。早大で少しずつ力をつけて昨年は日本インカレ6位。飛躍を誓った3年目の今季は春から「ケガや不調」で力を発揮できず。しかしそれが功を奏し、「体幹を鍛えて身体を作れた」。8月に49秒71をマークすると、そこから49秒台を連発。日本インカレでは49秒20で頂点に立った。 それでも「まだ最大スピードが足りない」ことと、「ハードリング」が課題。前半のタッチダウンタイムを「0.1秒ずつ削りたい」と言う。逆に言えばそれだけ磨ける伸びしろもたっぷりある。 「展開は今のままで走力、筋持久力、ハードルを高めていきたい」と田中。目指すのはワールドユニバーシティゲームズ代表、それが叶えば「世界選手権も見えてくる」という。「最大スピードを磨いて48秒50を目指したい。世界と戦うためには48秒前半が必要になる」。同学年の黒川和樹(法大)に続いて、学生ハードラーとして世界を目指していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top