HOME 高校

2022.05.16

佐藤葵唯が女子スプリント4冠&2種目大会新!「全国でも4冠を狙いたい」/IH千葉県大会
佐藤葵唯が女子スプリント4冠&2種目大会新!「全国でも4冠を狙いたい」/IH千葉県大会

5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。

千葉県大会は5月12日から15日まで千葉県総合スポーツセンター競技場で開催され、女子短距離の佐藤葵唯(市船橋3)が100m、200m、両リレー(4×100m、4×400m)の4種目を制した。

広告の下にコンテンツが続きます

名門チームのエースとして、意地とプライドを見せたレースだった。

2日目の100mを自己新の11秒83(+0.7)で1つ目のタイトルを手にすると、同日行われた4×100mリレーでは4走を担って45秒79の大会新V。翌日は200mで高校の先輩・景山咲穂(現・筑波大)が保持していた大会記録(24秒14)を3年ぶりに更新する24秒06(-0.6)で制し、最終日の4×400mリレーも4走として優勝(3分46秒07)のフィニッシュを飾った。

レース後、「4冠を狙っていましたし、4継(4×100mリレー)も大会新だったのでうれしいです」と笑顔を見せた佐藤。「100mも200mもスタートがうまくいき、後半も自分なりの走りができました。200mで23秒台に届かなかったのが少し悔しいですが……」と、4×400mの予選を除く4日間11レースの激走を振り返った。

佐藤は昨年のインターハイで、2年生ながら100m7位、200m5位と入賞した選手。今年は5月3日の静岡国際200mで23秒96(+1.4)の自己新を出し、好調を維持して今大会に臨んでいた。

さらに、今大会では佐藤のやる気をひときわ引き出してくれる特別な存在があった。「これまで新型コロナウイルスの影響で無観客での大会が多かったのですが、今大会は母が応援に来てくれたので、それが何よりの力になりました」。

今後は全国の舞台でも4種目制覇を狙っていく。

「100mは11秒6、200mは23秒6~7は狙っていきたいと思っています。個人と両リレー、4冠を目指します!」

名門・イチフナのエースが、全国大会へ向けて上々のスタートを切った。

この他にも千葉県大会では好記録が続出し、女子跳躍の佐々木千翔(市船橋3)が走幅跳で6m09(+1.9)、三段跳で12m50(+0.5/※優勝記録は12m54、+2.2)と2種目で大会新V。女子100mハードルでは追い風参考ながら山田裕未(3年)、志水芹菜(2年)の市船橋コンビが13秒71、13秒75と大会記録(13秒79)を上回った。

男子砲丸投と円盤投の2種目を制した横尾樹(成田3)は、円盤投で千葉県高校新記録の50m01を樹立。男子5000mでは八千代松陰3年生トリオが上位を席巻し、綾一輝が14分00秒25、田中愛睦が14分07秒68、工藤慎作が14分10秒67と県大会からハイレベルな争いを繰り広げた。

男子短距離の高須楓翔(成田3)は100m(10秒59/+0.2)、200m(21秒28/-1.2)、4×400m(3分13秒57/2走)の3冠を達成。成田は総合103.5点を積み重ね、市船橋(102点)との男子総合争いを制した。

女子総合を制した市船橋は大会史上最多の182点を獲得。目標に掲げる「全国大会での総合優勝」に向けて弾みをつけた。

5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。 千葉県大会は5月12日から15日まで千葉県総合スポーツセンター競技場で開催され、女子短距離の佐藤葵唯(市船橋3)が100m、200m、両リレー(4×100m、4×400m)の4種目を制した。 名門チームのエースとして、意地とプライドを見せたレースだった。 2日目の100mを自己新の11秒83(+0.7)で1つ目のタイトルを手にすると、同日行われた4×100mリレーでは4走を担って45秒79の大会新V。翌日は200mで高校の先輩・景山咲穂(現・筑波大)が保持していた大会記録(24秒14)を3年ぶりに更新する24秒06(-0.6)で制し、最終日の4×400mリレーも4走として優勝(3分46秒07)のフィニッシュを飾った。 レース後、「4冠を狙っていましたし、4継(4×100mリレー)も大会新だったのでうれしいです」と笑顔を見せた佐藤。「100mも200mもスタートがうまくいき、後半も自分なりの走りができました。200mで23秒台に届かなかったのが少し悔しいですが……」と、4×400mの予選を除く4日間11レースの激走を振り返った。 佐藤は昨年のインターハイで、2年生ながら100m7位、200m5位と入賞した選手。今年は5月3日の静岡国際200mで23秒96(+1.4)の自己新を出し、好調を維持して今大会に臨んでいた。 さらに、今大会では佐藤のやる気をひときわ引き出してくれる特別な存在があった。「これまで新型コロナウイルスの影響で無観客での大会が多かったのですが、今大会は母が応援に来てくれたので、それが何よりの力になりました」。 今後は全国の舞台でも4種目制覇を狙っていく。 「100mは11秒6、200mは23秒6~7は狙っていきたいと思っています。個人と両リレー、4冠を目指します!」 名門・イチフナのエースが、全国大会へ向けて上々のスタートを切った。 この他にも千葉県大会では好記録が続出し、女子跳躍の佐々木千翔(市船橋3)が走幅跳で6m09(+1.9)、三段跳で12m50(+0.5/※優勝記録は12m54、+2.2)と2種目で大会新V。女子100mハードルでは追い風参考ながら山田裕未(3年)、志水芹菜(2年)の市船橋コンビが13秒71、13秒75と大会記録(13秒79)を上回った。 男子砲丸投と円盤投の2種目を制した横尾樹(成田3)は、円盤投で千葉県高校新記録の50m01を樹立。男子5000mでは八千代松陰3年生トリオが上位を席巻し、綾一輝が14分00秒25、田中愛睦が14分07秒68、工藤慎作が14分10秒67と県大会からハイレベルな争いを繰り広げた。 男子短距離の高須楓翔(成田3)は100m(10秒59/+0.2)、200m(21秒28/-1.2)、4×400m(3分13秒57/2走)の3冠を達成。成田は総合103.5点を積み重ね、市船橋(102点)との男子総合争いを制した。 女子総合を制した市船橋は大会史上最多の182点を獲得。目標に掲げる「全国大会での総合優勝」に向けて弾みをつけた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

NEWS 世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

日本陸連は12月4日、米国・タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日)のU20日本代表を発表した。 11月30日の京都陸協記録会内で行われた選考会の上位選手を中心に選考され、男子は今季のイン […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

NEWS 北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2025.12.04

北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2026年1月2日放送の「木梨憲武のスポーツKING!」に、JALの北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽が参戦することがわかった。 現役トップアスリートやレジェンドが、木梨憲武らと異種競技バトルを繰り広げる正月恒例の特別番組 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top