公益財団法人JKAは13日、日本競輪選手養成所の入所試験の合格者を発表を行い、男子200m中学記録保持者の日吉克実が合格した。
現在26歳の日吉は小学5年から陸上競技を始め、静岡・修善寺中1年のジュニア五輪100mで優勝。中学3年生となった2010年の全中では、200mで今も中学記録として残る21秒18で走り、桐生祥秀(現・日本生命)らを抑えて優勝すると、100mでも10秒64(当時中学記録)で2冠を達成。アンカーを務めた4×100mリレーでは2位に入った。韮山高(静岡)に入学後もインターハイで2年連続200m4位、3年時には100m5位入賞とトップレベルで活躍。中大ではアジア・ジュニア選手権200m銅メダル、4×100mリレー金メダルの実績を残し、大学卒業後も競技を続けたが、2018年をもって陸上競技を引退していた。
日吉は自身のSNSで合格を報告し、「陸上を引退してから約3年、ようやく新たなスタートラインに立つことができました。また、陸上の時と変わらず応援していただけたらありがたいです。トップ目指して全力でペダルを漕ぎます!!」とコメントしている。
競輪選手育成のための日本競輪選手養成所への入所方法は、自転車競技の技能を審査する技能試験と自転車競技経験がない受験者向けの適性試験があり、日吉は適性試験を受けて合格。また、昨年の日本選手権男子三段跳8位入賞の楠本政明も適性試験で合格したことも発表された。
今回の合格者は今年5月から養成所に入所。来年3月まで技術や技能・知識を身に着け、早ければ2023年春にデビューすることになる。
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