来年1月2、3日に行われる箱根駅伝は今回で98回目となる。出場するのは前回大会でシード権を獲得した上位10チームと、10月23日に行われた予選会で出場権を勝ち取った10チーム、そして関東学生連合の21チームが出場。各チームのランナーたちは合宿などを経てここから正月に向けて仕上げに入っていく。
本大会までのスケジュールは、まず12月10日(金)にチームエントリー16名以内が決定。順当にメンバー入りする選手もいれば、予想外にメンバー外となる主力など、ここである程度のチーム状況が見られるだろう。各校の監督たちはランナーたちの調子や5、6区の山要員など適性を見極めてメンバー入りさせてくる。
その後、12月29日に区間エントリーが発表。例年通りであれば1月2日の朝6時50分にメンバー変更最終受付となる。なお、前回大会から正選手と補欠選手の入れ替えが6人まで可能となり、1日最大4名までと、規定が変更されている。
箱根駅伝2022エントリー候補選手名鑑はこちらでチェックできる。
●箱根駅伝までのスケジュールは以下の通り。
12月10日(金) チームエントリー(16名以内)
↓
12月29日(水) 区間エントリー(正競技者10名、補欠競技者6名以内)
↓
1月2日(日)6:50 メンバー変更最終受付
8:00 往路スタート(大手町)
↓
1月3日(月)6:50 メンバー変更最終受付
8:00 復路スタート(芦ノ湖)
12月10日に発表されるチームエントリーに大きな注目が集まりそう。各校のエントリー候補選手を見ると主力級の選手たちの名が並ぶ。
前回、大逆転で13年ぶりの箱根駅伝優勝を果たした駒大は、3年生主将の絶対・エース田澤廉や、前回8区4位の佃康平(4年)らが候補選手に挙がる。また、最強世代の呼び声高い2年生ではケガから復調途上の鈴木芽吹、唐澤拓海といった主力に、白鳥哲汰、花尾恭輔ら他校がうらやむ充実の選手がそろう。前哨戦とも言える全日本大学駅伝も制した王者・駒大。熾烈なメンバー入りを勝ち取るのは果たして。
全日本大学駅伝で2位の青学大は、エースの近藤幸太郎(3年)、主将の飯田貴之(4年)らが順当にメンバー入りするか。注目はケガから復活を遂げ2年ぶりの箱根路を目指す岸本大紀(3年)。1年時には2区5位と快走を見せているだけに、青学大2年ぶり優勝の鍵を握りそうだ。1年生も元気で太田蒼生、白石光星、田中悠登、若林宏樹の4人が候補選手に名を連ねている。
出雲駅伝を制した東京国際大は『最強留学生』イェゴン・ヴィンセント(3年)に丹所健(3年)、山谷昌也(3年)という日本人エース2人を加えた三本柱に注目。前回往路優勝を飾った創価大は2年前が10区区間賞、前回は4区2位の島津雄大(4年)、フィリップ・ムルワ(3年)ら経験者がメンバーに入るか。前回3位の東洋大は主将の宮下隼人(4年)、スーパールーキー石田洸介らがほぼ当確。石田は出雲、全日本に続いて箱根駅伝で区間賞獲得となれば、日本人では1年生初の快挙となる。
東京五輪代表の三浦龍司(順大)、早大の太田直希(4年)、中谷雄飛(4年)、井川龍人(3年)の10000m27分台トリオ、中大の吉居大和(2年)らも候補選手にもちろん入っている。東海大のエース・石原翔太郎(2年)はケガで出雲、全日本を見送っているが箱根メンバー入りなるか。
エントリー候補選手を見ながらベストオーダーを考えるのも楽しみの一つ。各校のエース級がどこを走るのか。トラックやタイム面での実績がない選手がエントリー候補に挙がっていると「5、6区の準備か?」など、想像は膨らむばかり。98回目の箱根路はどんな結末となるか--。

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