HOME ニュース

2021.11.03

世界陸連がルール改訂を発表 レーン侵害の判定基準を緩和 1歩の侵害はセーフに
世界陸連がルール改訂を発表 レーン侵害の判定基準を緩和 1歩の侵害はセーフに


レーン侵害のルール改定を解説するイラスト(世界陸連ホームページより引用)

世界陸連は11月1日、評議会の承認を経たルールの改訂について発表した。変更後のルールは同日より適用されている。

主な変更点として、レーン侵害が即時失格とならない例外2点が加えられた。(1)曲走路で、レーン内側のラインまたは縁石に一度触れた場合 、(2)レース中に自分のレーンを走行しない場合(オープンレーンなど)において、1歩が内側のラインや縁石を踏むまたは完全に踏み越えた場合。ただし、同一レースで2度の違反があれば失格となる。

広告の下にコンテンツが続きます

レーン侵害のルールについては2018年のバーミンガム世界室内選手権で21の失格があったことなどから、同年より世界陸連技術委員会で議題に上がっていた。

そのほかに発表された変更点については以下の通り。

・フィールド競技の有効・無効試技判定のために使用する視覚的表示について、赤旗・白旗以外の使用の承認。
・400m以上の種目で赤血球生成促進剤を分析するサンプルを要求するなど、世界記録承認に必要なドーピング管理プロセスの詳細。
・男女の50km、35000m競歩、35km競歩の、世界記録種目のリストへの追加。男子は35000m競歩の世界記録承次第、30000m競歩の世界記録は削除される。
・室内での競技会における公認の要件の詳細。
・走幅跳・三段跳での踏切線の角度。
・投てき種目においてアスリートがサークルに入った後、トライアルを開始する前に取る必要のある「静止姿勢」の定義の追加。

広告の下にコンテンツが続きます

以上。国内での適用については日本陸連からの発表を確認する必要がある。(翻訳は編集部による)

レーン侵害のルール改定を解説するイラスト(世界陸連ホームページより引用) 世界陸連は11月1日、評議会の承認を経たルールの改訂について発表した。変更後のルールは同日より適用されている。 主な変更点として、レーン侵害が即時失格とならない例外2点が加えられた。(1)曲走路で、レーン内側のラインまたは縁石に一度触れた場合 、(2)レース中に自分のレーンを走行しない場合(オープンレーンなど)において、1歩が内側のラインや縁石を踏むまたは完全に踏み越えた場合。ただし、同一レースで2度の違反があれば失格となる。 レーン侵害のルールについては2018年のバーミンガム世界室内選手権で21の失格があったことなどから、同年より世界陸連技術委員会で議題に上がっていた。 そのほかに発表された変更点については以下の通り。 ・フィールド競技の有効・無効試技判定のために使用する視覚的表示について、赤旗・白旗以外の使用の承認。 ・400m以上の種目で赤血球生成促進剤を分析するサンプルを要求するなど、世界記録承認に必要なドーピング管理プロセスの詳細。 ・男女の50km、35000m競歩、35km競歩の、世界記録種目のリストへの追加。男子は35000m競歩の世界記録承次第、30000m競歩の世界記録は削除される。 ・室内での競技会における公認の要件の詳細。 ・走幅跳・三段跳での踏切線の角度。 ・投てき種目においてアスリートがサークルに入った後、トライアルを開始する前に取る必要のある「静止姿勢」の定義の追加。 以上。国内での適用については日本陸連からの発表を確認する必要がある。(翻訳は編集部による)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.26

城西大が主導権!2区・兼子心晴も区間新、立命大を27秒リード/全日本大学女子駅伝

◇第43回全日本大学女子駅伝(10月26日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第43回全日本大学女子駅伝が行われ、2区(4.0km)は城西大がトップで中継した。 1区を首位発進した城西大は兼子心 […]

NEWS 城西大が25年ぶり1区トップ発進!1年生・本間香が20分53秒の区間新、上位6人が区間新のハイレベル/全日本大学女子駅伝

2025.10.26

城西大が25年ぶり1区トップ発進!1年生・本間香が20分53秒の区間新、上位6人が区間新のハイレベル/全日本大学女子駅伝

◇第43回全日本大学女子駅伝(10月26日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第43回全日本大学女子駅伝が行われ、1区(6.6km)は城西大。本間香(1年)が区間新記録の20分53秒で制した。 […]

NEWS 世界陸上銅・勝木隼人がマラソン競歩初王者 2時間55分28秒で目標通りの「サブ3」達成/高畠競歩

2025.10.26

世界陸上銅・勝木隼人がマラソン競歩初王者 2時間55分28秒で目標通りの「サブ3」達成/高畠競歩

◇第62回全日本競歩高畠大会(10月26日/山形・高畠まほろば競歩/1周1.0kmの周回) 来年秋に開催される名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた第62回全日本競歩高畠大会が行われ、今大会から新設された男子マラソン競歩は […]

NEWS 15年連続で山梨学院が男女V! 男子はオール区間賞で2時間9分02秒 女子は1時間12分11秒で25回目の都大路/山梨県高校駅伝

2025.10.26

15年連続で山梨学院が男女V! 男子はオール区間賞で2時間9分02秒 女子は1時間12分11秒で25回目の都大路/山梨県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた山梨県高校駅伝が10月25日、富士河口湖町の西湖畔周回コースで行われ、山梨学院が15年連続の男女優勝を飾った。男子(7区間42.195km)は15年連続25回目、女子(5区間21.0975km […]

NEWS 小林が4年連続男女優勝! 男子は2時間7分08秒で61回目、女子は7年連続24回目の都大路切符/宮崎県高校駅伝

2025.10.26

小林が4年連続男女優勝! 男子は2時間7分08秒で61回目、女子は7年連続24回目の都大路切符/宮崎県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた宮崎県高校駅伝が10月25日、宮崎・西都市役所を発着点とするコースで行われ、小林が4年連続の男女Vを果たした。男子(7区間42.195km)は2時間7分08秒で4年連続61回目、女子(5区間2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top