HOME 高校

2021.11.01

女子・北九州市立が連覇、男子は自由ケ丘が2年ぶりV 気温上昇で有力校にアクシデント/福岡県高校駅伝
女子・北九州市立が連覇、男子は自由ケ丘が2年ぶりV 気温上昇で有力校にアクシデント/福岡県高校駅伝

◇福岡県高校駅伝(10月31日/福岡県嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コース)

福岡県高校駅伝が10月31日に行われ、コロナ禍の影響で2年ぶりに従来の嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コースで実施されたレースは、男子は自由ケ丘が、女子は北九州市立が制した。

広告の下にコンテンツが続きます

最高気温が23度を記録し、日差しを浴びると汗ばむ陽気の中で行われ、男女とも優勝候補校に脱水症状による「ブレーキ」が起こる波乱があった。

女子(5区間21.0975km)は、昨年全国4位の北九州市立が1時間9分59秒で優勝し、2年連続11回目の都大路出場を決めた。今年も筑紫女学園との接戦が予想されたが、1区は北九州市立の野田真理那(2年)が先頭に躍り出てそのまま19分14秒で区間賞を獲得。一方、その野田と競り合っていた筑紫女学園の松本明莉(2年)はラスト1kmで脱水症状を起こして区間9位に。北九州市立と1分30秒の差でタスキをつないだ。その後、筑紫女学園は2~5区のすべてで区間賞を獲得して追い上げたが、約1分届かなかった。

男子は、自由ケ丘が2時間7分14秒で2年ぶり2回目の優勝。レースは、古豪・大牟田が終始レースを牽引し、1区・荒巻朋煕(3年)でトップに立って以降は区間を追うごとに追いかける自由ケ丘を引き離していた。第6中継所では51秒差まで広がっていたが、大牟田のアンカー・青木龍翔(2年)が給水後のラスト1kmで脱水になり、競技場に入った後の450mで逆転を許すまさかの展開。2位に福岡一が入り、大牟田も最後まで走りきって3位だった。

広告の下にコンテンツが続きます

自由ケ丘の岸本隆雄監督は「内容的には完敗でした。都大路に出させていただくことはうれしいですが、複雑な心境です。全国では大牟田の分も、恥ずかしくない走りをしたい」と、アクシデントに見舞われたライバルに心を寄せていた。

文/田端慶子

◇福岡県高校駅伝(10月31日/福岡県嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コース) 福岡県高校駅伝が10月31日に行われ、コロナ禍の影響で2年ぶりに従来の嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コースで実施されたレースは、男子は自由ケ丘が、女子は北九州市立が制した。 最高気温が23度を記録し、日差しを浴びると汗ばむ陽気の中で行われ、男女とも優勝候補校に脱水症状による「ブレーキ」が起こる波乱があった。 女子(5区間21.0975km)は、昨年全国4位の北九州市立が1時間9分59秒で優勝し、2年連続11回目の都大路出場を決めた。今年も筑紫女学園との接戦が予想されたが、1区は北九州市立の野田真理那(2年)が先頭に躍り出てそのまま19分14秒で区間賞を獲得。一方、その野田と競り合っていた筑紫女学園の松本明莉(2年)はラスト1kmで脱水症状を起こして区間9位に。北九州市立と1分30秒の差でタスキをつないだ。その後、筑紫女学園は2~5区のすべてで区間賞を獲得して追い上げたが、約1分届かなかった。 男子は、自由ケ丘が2時間7分14秒で2年ぶり2回目の優勝。レースは、古豪・大牟田が終始レースを牽引し、1区・荒巻朋煕(3年)でトップに立って以降は区間を追うごとに追いかける自由ケ丘を引き離していた。第6中継所では51秒差まで広がっていたが、大牟田のアンカー・青木龍翔(2年)が給水後のラスト1kmで脱水になり、競技場に入った後の450mで逆転を許すまさかの展開。2位に福岡一が入り、大牟田も最後まで走りきって3位だった。 自由ケ丘の岸本隆雄監督は「内容的には完敗でした。都大路に出させていただくことはうれしいですが、複雑な心境です。全国では大牟田の分も、恥ずかしくない走りをしたい」と、アクシデントに見舞われたライバルに心を寄せていた。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.18

400m・中島佑気ジョセフが日本勢34年ぶり決勝! 200m・鵜澤飛羽、井戸アビゲイル風果が準決勝に登場/東京世界陸上DAY6イブニングみどころ

◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)6日目 大会も後半戦を迎える東京世界陸上。日本男子短距離界に新たな歴史が生まれようとしている。 男子400m決勝に中島佑気ジョセフ(富士通)が挑む。予選で44秒44の日本記 […]

NEWS 最速王者も“10秒チャージ” 森永製菓が16万個以上の商品提供で東京世界陸上の参加選手を“応援チュウ!”

2025.09.18

最速王者も“10秒チャージ” 森永製菓が16万個以上の商品提供で東京世界陸上の参加選手を“応援チュウ!”

東京世界陸上オフィシャルサポーターの森永製菓は、9月13日から開催されている同大会の参加アスリートに「inゼリー」、「inバー」、「ハイチュウ」など日本生まれの栄養補助食品やお菓子を無償で提供しているが、その数量が16万 […]

NEWS 35km競歩金のダンフィー 20km競歩棄権表明「出場できないのは残念だが、レースには応援に行くつもり」/東京世界陸上

2025.09.18

35km競歩金のダンフィー 20km競歩棄権表明「出場できないのは残念だが、レースには応援に行くつもり」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 9月18日、東京世界陸上初日の男子35km競歩で金メダルを獲得したエヴァン・ダンフィー(カナダ)が、自身のSNSを更新し、8日目(20日)の20km競歩を棄権することを発 […]

NEWS DAY6イブニングセッションのチケット完売 残りのイブニングセッションも完売間近/東京世界陸上

2025.09.18

DAY6イブニングセッションのチケット完売 残りのイブニングセッションも完売間近/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京2025世界陸上財団は9月18日、大会6日目のイブニングセッションのチケットが完売したと発表した。13日のDAY1、14日のDAY2のイブニングセッションに続く […]

NEWS 川上勇士が富士山GXに入社 東海大などで活躍「チーム・会社に貢献できるように頑張る」

2025.09.18

川上勇士が富士山GXに入社 東海大などで活躍「チーム・会社に貢献できるように頑張る」

富士山GXは9月18日、川上勇士が9月16日付で入社・入部したと発表した。 千葉県出身の川上は鎌ケ谷中時代に、全中やジュニア五輪に出場。市船橋高では全国高校駅伝で1年時に5区、2年時には4区3位となっている。 進学した東 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top