◇第98回関西学生陸上競技対抗選手権大会(大阪・ヤンマーフィールド長居)
10月19日から4日間の日程で行われた第98回関西インカレの最終日、関西学生陸上競技連盟100周年の記念事業の一環で、関西学連加盟大学出身および現役の東京五輪代表選手たちが顔をそろえ、記念撮影などが行われた。
出席したのは男子20km競歩で銅メダルを獲得した山西利和(愛知製鋼)、同100m・4×100mリレー代表の多田修平(住友電工)、同50km競歩代表の丸尾知司(愛知製鋼)、女子20km競歩代表の河添香織(自衛隊体育学校)のOB・OGと、女子4×100mリレー代表になった齋藤愛美(大阪成蹊大)、青山華依(甲南大)、壹岐あいこ(立命大)の現役3選手の計7名。
山西、多田ら卒業生たちは、その後に行われた関西学生記録樹立者表彰のプレゼンターを務めるなど、春から秋に延期されて開催された後輩たちの大舞台を盛り上げた。
五輪後は「9月頭まではしっかり休んで」徐々に再スタートを切り始めた段階という山西は、コロナ禍の影響を受け続ける学生たちをおもんばかり、「早く制限なくスポーツができるようになればいいですね。それぞれの目標に向けてがんばってほしい」とエールを送った。
金メダルを目指した東京五輪は自身にとっては悔しい結果になった。そこからの新たなスタート。今後は2月の日本選手権20km競歩や、その後の海外レースを視野に、五輪前と同じように「地力を高めたうえで、レースでの手数を増やしていく」ことを目指していくという。
多田は、9月の全日本実業団対抗選手権100m(決勝棄権)でシーズンアウト。その数日後から冬季練習へと移り始め、徐々に本格的なトレーニングに入りつつあるという。
東京五輪では100m予選落ち、リレーは1走を務めた決勝で、2走の山縣亮太(セイコー)へのバトンパスがつながらず途中棄権だった。しかし、「その悔しさで、逆にパリでリベンジしたいという気持ちが強くなって、もっとやる気が出ている」。
ただ、海外勢との「筋力の差」は痛感した。それを埋める取り組みと、日本選手権で初優勝を飾るなどの結果へとつながった「長めの距離をフォームを意識して走る」という取り組みを「並行して、バランスのいいところを見つけていきたい」というのがこの冬のテーマ。世界ランキングも視野に入れ、「状況が許せば世界室内や、世界陸連インドア・ツアーにも出ていきたい」と話す。
また、関学大時代に男子1部100mで4連覇した関西インカレの様子を懐かしく眺め、「僕も学生の時の初心を忘れず、気持ちは学生のように」と再び世界へ挑むためのパワーをもらったようだ。
丸尾は「どんどん世界にチャレンジして、関西の選手も強いという『関西パワー』を見せてほしい」、河添も「これから何にでもなれる可能性のある選手たち。悔いのないようにがんばってほしい」とそれぞれに後輩たちへのメッセージを送った。
東京五輪では32位と、今でも「朝起きたら夢だったんじゃないか」と思ってしまう」ほどの悔しさを感じた丸尾。50kmから35kmに種目が変更されることを受けて、「20kmのスピードが必要になってくるので、2月の日本選手権20kmなどを積極的に利用して対策していきたい」。
河添は、五輪は世界ランキングでの出場となったが40位。「来年の世界選手権は標準記録を切って出たい。そんために、まずは動きの修正が課題。それができなければ、どんなにいいトレーニングができても意味がないので」と意欲を見せた。
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10月19日から4日間の日程で行われた第98回関西インカレの最終日、関西学生陸上競技連盟100周年の記念事業の一環で、関西学連加盟大学出身および現役の東京五輪代表選手たちが顔をそろえ、記念撮影などが行われた。
出席したのは男子20km競歩で銅メダルを獲得した山西利和(愛知製鋼)、同100m・4×100mリレー代表の多田修平(住友電工)、同50km競歩代表の丸尾知司(愛知製鋼)、女子20km競歩代表の河添香織(自衛隊体育学校)のOB・OGと、女子4×100mリレー代表になった齋藤愛美(大阪成蹊大)、青山華依(甲南大)、壹岐あいこ(立命大)の現役3選手の計7名。
山西、多田ら卒業生たちは、その後に行われた関西学生記録樹立者表彰のプレゼンターを務めるなど、春から秋に延期されて開催された後輩たちの大舞台を盛り上げた。
五輪後は「9月頭まではしっかり休んで」徐々に再スタートを切り始めた段階という山西は、コロナ禍の影響を受け続ける学生たちをおもんばかり、「早く制限なくスポーツができるようになればいいですね。それぞれの目標に向けてがんばってほしい」とエールを送った。
金メダルを目指した東京五輪は自身にとっては悔しい結果になった。そこからの新たなスタート。今後は2月の日本選手権20km競歩や、その後の海外レースを視野に、五輪前と同じように「地力を高めたうえで、レースでの手数を増やしていく」ことを目指していくという。
多田は、9月の全日本実業団対抗選手権100m(決勝棄権)でシーズンアウト。その数日後から冬季練習へと移り始め、徐々に本格的なトレーニングに入りつつあるという。
東京五輪では100m予選落ち、リレーは1走を務めた決勝で、2走の山縣亮太(セイコー)へのバトンパスがつながらず途中棄権だった。しかし、「その悔しさで、逆にパリでリベンジしたいという気持ちが強くなって、もっとやる気が出ている」。
ただ、海外勢との「筋力の差」は痛感した。それを埋める取り組みと、日本選手権で初優勝を飾るなどの結果へとつながった「長めの距離をフォームを意識して走る」という取り組みを「並行して、バランスのいいところを見つけていきたい」というのがこの冬のテーマ。世界ランキングも視野に入れ、「状況が許せば世界室内や、世界陸連インドア・ツアーにも出ていきたい」と話す。
また、関学大時代に男子1部100mで4連覇した関西インカレの様子を懐かしく眺め、「僕も学生の時の初心を忘れず、気持ちは学生のように」と再び世界へ挑むためのパワーをもらったようだ。
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