
◇日本インカレ(9月17~19日/埼玉・熊谷スポーツ公園)3日目
第90回日本インカレ3日目。男子5000mは丹所健(東京国際大3)、篠原倖太朗(駒大1)、近藤幸太郎(青学大3)、アニーダ・サレー(第一工大3)の4人が優勝を争う展開になった。
勝負は残り1周。まずは篠原が先に仕掛ける。追いかける近藤は静かに燃えていた。「400mではもたない。残り200mで行こう」と狙い澄ましたラストスパートで大逆転。13分46秒98で日本インカレ王者に輝いた。青学大では、38回大会(1969年)の800mで太田徹が優勝し、近年では110mハードルの佐藤大志がタイトルを獲得しているが、長距離種目では青学大初の日本インカレ王者の称号だった。2位は篠原で13分48秒57、3位は丹所で13分48秒78。
「原(晋)監督からは『積極的なレースをするように』という指示を受けいたので、最初はバーンと行って、前方でレースを進めました。ラストは勝てる自信がありましたし、いいレースができたと思います」
優勝インタビューを受けた近藤は素直に喜んでいた。昨季は全日本大学駅伝で2区に抜擢されるも区間13位に沈んだ。しかし、今季はトラックで大活躍している。4月に10000mで青学大記録の28分10秒50をマークすると、5月の関東インカレは2部10000mで6位(日本人4位)。7月には5000mでも13分34秒88の青学大記録を打ち立てた。
チームは今季5000mで22人が自己ベストを更新しているが、夏合宿も順調に消化している。「夏合宿は距離走が中心で土台作りから始まったんですけど、基本的な走力のレベルアップにつながったと思います。今日もラストまで余裕を持つことができました。主力選手はケガもなく来ているので、駅伝シーズンに向けていい流れができていると思います」と近藤は手応えをつかんでいる。
トラックで大ブレイク中の3年生は周囲から「エース」と呼ばれる機会が増えており、本人もその自覚は十分にある。
「チームとしては駅伝3冠を目標にしています。その実現には自分がエース区間でしっかりと走らないといけません。正直、東京国際大・ヴィンセント選手や駒大・田澤廉君には勝てないと思うので、実際には30秒~1分はほしいですね」と笑いつつも、「今年は選手層が厚いですし、いつのまにか前にいるのがアオガクの駅伝だと思うので、みんなでタイトルを勝ち取りにいきたいです。ライバルはやっぱり駒大ですね。早大、順大も強いので、本当に気が抜けない戦国駅伝になると思います」
日本インカレで青学大の勢いを象徴するようなレースを見せた5000m王者が、今度はチームを駅伝王者に導くつもりだ。
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勝負は残り1周。まずは篠原が先に仕掛ける。追いかける近藤は静かに燃えていた。「400mではもたない。残り200mで行こう」と狙い澄ましたラストスパートで大逆転。13分46秒98で日本インカレ王者に輝いた。青学大では、38回大会(1969年)の800mで太田徹が優勝し、近年では110mハードルの佐藤大志がタイトルを獲得しているが、長距離種目では青学大初の日本インカレ王者の称号だった。2位は篠原で13分48秒57、3位は丹所で13分48秒78。
「原(晋)監督からは『積極的なレースをするように』という指示を受けいたので、最初はバーンと行って、前方でレースを進めました。ラストは勝てる自信がありましたし、いいレースができたと思います」
優勝インタビューを受けた近藤は素直に喜んでいた。昨季は全日本大学駅伝で2区に抜擢されるも区間13位に沈んだ。しかし、今季はトラックで大活躍している。4月に10000mで青学大記録の28分10秒50をマークすると、5月の関東インカレは2部10000mで6位(日本人4位)。7月には5000mでも13分34秒88の青学大記録を打ち立てた。
チームは今季5000mで22人が自己ベストを更新しているが、夏合宿も順調に消化している。「夏合宿は距離走が中心で土台作りから始まったんですけど、基本的な走力のレベルアップにつながったと思います。今日もラストまで余裕を持つことができました。主力選手はケガもなく来ているので、駅伝シーズンに向けていい流れができていると思います」と近藤は手応えをつかんでいる。
トラックで大ブレイク中の3年生は周囲から「エース」と呼ばれる機会が増えており、本人もその自覚は十分にある。
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