2021.09.10
9月9日、ダイヤモンドリーグの最終戦の2日目がスイス・チューリッヒで開催された。
2日目は25種目で年間チャンピオンが決まり、女子棒高跳ではA.シドロワ(個人参加/ロシア)が世界歴代3位(屋内含む)の5m01で優勝を飾った。19年の世界選手権では金メダルを獲得しているシドロワだが、東京五輪ではK.ナジョット(米国)に敗れ2位に甘んじていた。しかし、この日は4m91をただひとりクリアして優勝を決めると、自己記録(4m95)を1cm上回る4m96も1回で成功。続く5m01は3回目で見事にクリアし、史上4人目の5mボウルターとなった。
女子三段跳では東京五輪で世界記録(15m67)を跳んで金メダルを獲得したY.ロハス(ベネズエラ)が15m48(+0.3)の大会新で優勝。ロハスは1回目からいきなり従来の大会記録(15m03)を上回る15m27(-0.4)をジャンプすると、6回目にさらに記録を伸ばした。また、男子棒高跳では世界記録(6m18)保持者で東京五輪金メダリストのA.デュプランティス(スウェーデン)が大会新記録の6m06で快勝。この高さを1回目に成功した後は6m19に高さを上げたが、これはクリアならなかった。
女子100mは東京五輪ではオリンピック新記録で金メダルを獲得しているE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)10秒65(+0.6)の大会新でV。1984年にE.アシュフォード(米国)が出した大会記録を37年ぶりに塗り替えた。女子400mハードルは五輪銅メダルのF.ボル(オランダ)が52秒80の大会新V。男子400mハードルで東京五輪を世界記録(45秒94)で制したK.ワルホルム(ノルウェー)は47秒35で貫禄勝ちしたものの、大会記録の47秒10(S.マテテ/ザンビア、91年)には届かず。今季急成長の東京五輪銅のA.ドス・サントス(ブラジル)が47秒81で2位に食い込む。
このほか女子200mは東京五輪銀メダルの18歳・C.ムボマ(ナミビア)が21秒78(+0.6)をマークし、自身の持っていたU20世界記録、アフリカ記録を更新して勝利。女子100mハードルは東京五輪4位のT.アムサン(ナイジェリア)がアフリカ新記録の12秒42(+0.4)でトップを飾り、2位のN.ヴィッサー(オランダ)も12秒51のオランダ記録を更新した。
女子1500mは五輪2連覇のF.キピエゴン(ケニア)と東京五輪5000m、10000m2冠のS.ハッサン(オランダ)の対決となり、先行したキピエゴンが追いすがるハッサンのスパートを振り切って3分58秒33でV。ハッサンは3分58秒55で2位だった。女子同様に息詰まるラスト勝負となった男子1500mはT.チェルイヨット(ケニア)が3分31秒37で優勝を飾り、東京五輪優勝のJ.インゲブリグトセン(ノルウェー)を0.08秒差で抑えた。
■ダイヤモンドリーグ・ファイナル(チューリヒ)DAY2優勝者
・男子
100m F.ケリー(米国) 9.87(+0.4)
200m K.ベドナレク(米国) 19.70(+0.5)
400m M.チェリー(米国) 44.41
800m E.コリル(ケニア) 1.44.56
1500m T.チェルイヨット(ケニア) 3.31.37
110mH D.アレン(米国) 13.06(+0.6)
400mH K.ワルホルム(ノルウェー) 47.35
3000mSC B.キゲン(ケニア) 8.17.45
走高跳 タンベリ(イタリア) 2.34
棒高跳 A.デュプランティス(スウェーデン) 6.06
三段跳 P.ピチャルド(ポルトガル) 17.70(+0.8)
円盤投 D.ストール(スウェーデン) 66.49
やり投 J.フェッター(ドイツ) 89.11
・女子
100m E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) 10.64(+0.6)
200m C.ムボマ(ナミビア) 21.78(+0.6)
400m Q.ヘイズ(米国) 49.88
800m K.ホジキンソン(英国) 1.57.98
1500m F.キピエゴン(ケニア) 3.58.33
100mH T.アムサン(ナイジェリア) 12.42(+0.4)
400mH F.ボル(オランダ) 52.80
3000mSC N.ジェルト(ケニア) 9.07.33
棒高跳 A.シドロワ(個人参加/ロシア) 5.01
三段跳 Y.ロハス(ベネズエラ) 15.48(+0.3)
円盤投 V.オールマン(米国) 69.20
やり投 C.フソング(ドイツ) 65.26
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