スポーツ仲裁裁判所(CAS)は7月28日、男子短距離のアレックス・ウィルソン(スイス)について、世界陸連から上訴されていたドーピング違反による出場停止処分を認めると発表した。これにより、東京五輪の出場資格が取り消される。
ウィルソンは3月のドーピング検査で、ステロイドの陽性反応を示した。4月に暫定的な出場停止処分が下ったが、ウィルソンは米国でステロイドが混入された牛肉を無意識のうちに食べたと主張。スイスオリンピック委員会などはそれを認め、今月始めに処分を解除した。
しかし、世界陸連がCASに上訴。それが認められ、スイスオリンピック委員会などが決めた解除が取り消しとなり、再度出場停止が課されることになった。ウィルソンは東京五輪に100mと200mの両方でエントリーしていたが、いずれも出場できなくなる。
ウィルソンは出場停止処分が解除された後、7月18日に米国で行われた競技会に出場。100mでは欧州記録を0.02秒上回る9秒84、200mではスイス記録を上回る19秒89をマークした。しかしその後、機器に不具合があったとして記録が公認されなかった。

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