2018.11.16
朝練習は持久力アップを図り 放課後はスピード強化に取り組む
男子800m クレイ・アーロン竜波(相洋高2神奈川)
男子800mで1分47秒51と高校記録を更新したクレイ・アーロン竜波(相洋2神奈川)。シーズン中、基本的に朝は長距離的なメニューを、放課後のメイン練習は短距離と一緒に練習することが多いという。ここではクレイがどのようなスタイルでトレーニングに取り組んでいるか、高校新記録樹立直前のメニューを踏まえながら、その中で日常的に重視しているポイントを紹介する。
800m以外にもリレー・駅伝とマルチに活躍
クレイ・アーロン竜波(相洋2神奈川)は800mだけでなくスプリント系から長距離まで幅広く結果を残している。4×400mリレーでは1年時の南関東大会後からメンバーに食い込み、それからは主に1走としてチームをインターハイ決勝に導いている。一方で1500mでは3分50秒58の自己記録を持ち、さらに神奈川県高校駅伝では2区(3km)で2年連続の区間賞を獲得(1年時は8分33秒、2年時は8分28秒)。そうした活躍が800mの好成績にも影響しているようだ。
そんなクレイは基本的には朝練習が持久系、放課後が短距離系のメニューで練習することが多いという。朝練習は学校周辺を「自分で走っていて気持ちいい」(クレイ)程度のスピードで約20分ジョグをする日もあったり、「8kmを速いリズムで走ったりしています」と長距離を担当する小池進先生。持久系のトレーニングをまとまって行うのは夏合宿などで、今年も8月の三重インターハイが終わった後に、長野・富士見高原で長距離ブロック合宿に参加して走り込んだ。
しかし、シーズンを通して放課後の練習では長距離メニューを継続的に行うことはない。銭谷満先生が指導する短距離ブロックでみっちりスピードを磨く。そのため、一般的な800m仕様に向けた内容というのは少なく、1500mのレースに向けても数日前に1000mを1本入れる程度だ。
銭谷先生は「あまり長距離のポイント練習的なことはしません。駅伝の3km区間にも出ますが、直前に2000mを1本やるぐらいです」と説明する。クレイ自身も「短距離的なメニューをやる中でも800mなどの持久的な部分に通じるところがあると思いますので、距離への不安は感じたことはありません」と話している。
福井国体少年共通男子800m決勝(10月6日)後、高校新を出した秋季新潟県記録会兼北陸実業団記録会(10月14日)までの調整は、いつも通り短めの距離で済ませたクレイ。国体決勝から2日後に行った100m×5本(1、2本目の後は100mウォーク、3、4本目の後は100mジョグ)は疲れも見せずに、いずれも11秒前半から中盤でまとめてきたという。
さらに、新潟のレース3日前に行った200m×1本は、3週間後に控えていた日本選手権リレー(10月27、28日)4×400mリレーの1走を想定したもので、スターティングブロックからバトンを持って走った。その前にサーキットなどで身体を追い込んでいたが、タイムは22秒を切ってくるなど好調を保っていた。
※この続きは2018年11月14日発売の『月刊陸上競技』12月号をご覧ください
※高校記録樹立までの練習メニューや、相洋高で普段行っているトレーニングの内容について紹介しています
朝練習は持久力アップを図り 放課後はスピード強化に取り組む
男子800m クレイ・アーロン竜波(相洋高2神奈川)
男子800mで1分47秒51と高校記録を更新したクレイ・アーロン竜波(相洋2神奈川)。シーズン中、基本的に朝は長距離的なメニューを、放課後のメイン練習は短距離と一緒に練習することが多いという。ここではクレイがどのようなスタイルでトレーニングに取り組んでいるか、高校新記録樹立直前のメニューを踏まえながら、その中で日常的に重視しているポイントを紹介する。800m以外にもリレー・駅伝とマルチに活躍
クレイ・アーロン竜波(相洋2神奈川)は800mだけでなくスプリント系から長距離まで幅広く結果を残している。4×400mリレーでは1年時の南関東大会後からメンバーに食い込み、それからは主に1走としてチームをインターハイ決勝に導いている。一方で1500mでは3分50秒58の自己記録を持ち、さらに神奈川県高校駅伝では2区(3km)で2年連続の区間賞を獲得(1年時は8分33秒、2年時は8分28秒)。そうした活躍が800mの好成績にも影響しているようだ。 そんなクレイは基本的には朝練習が持久系、放課後が短距離系のメニューで練習することが多いという。朝練習は学校周辺を「自分で走っていて気持ちいい」(クレイ)程度のスピードで約20分ジョグをする日もあったり、「8kmを速いリズムで走ったりしています」と長距離を担当する小池進先生。持久系のトレーニングをまとまって行うのは夏合宿などで、今年も8月の三重インターハイが終わった後に、長野・富士見高原で長距離ブロック合宿に参加して走り込んだ。 しかし、シーズンを通して放課後の練習では長距離メニューを継続的に行うことはない。銭谷満先生が指導する短距離ブロックでみっちりスピードを磨く。そのため、一般的な800m仕様に向けた内容というのは少なく、1500mのレースに向けても数日前に1000mを1本入れる程度だ。 銭谷先生は「あまり長距離のポイント練習的なことはしません。駅伝の3km区間にも出ますが、直前に2000mを1本やるぐらいです」と説明する。クレイ自身も「短距離的なメニューをやる中でも800mなどの持久的な部分に通じるところがあると思いますので、距離への不安は感じたことはありません」と話している。 福井国体少年共通男子800m決勝(10月6日)後、高校新を出した秋季新潟県記録会兼北陸実業団記録会(10月14日)までの調整は、いつも通り短めの距離で済ませたクレイ。国体決勝から2日後に行った100m×5本(1、2本目の後は100mウォーク、3、4本目の後は100mジョグ)は疲れも見せずに、いずれも11秒前半から中盤でまとめてきたという。 さらに、新潟のレース3日前に行った200m×1本は、3週間後に控えていた日本選手権リレー(10月27、28日)4×400mリレーの1走を想定したもので、スターティングブロックからバトンを持って走った。その前にサーキットなどで身体を追い込んでいたが、タイムは22秒を切ってくるなど好調を保っていた。 ※この続きは2018年11月14日発売の『月刊陸上競技』12月号をご覧ください ※高校記録樹立までの練習メニューや、相洋高で普段行っているトレーニングの内容について紹介していますRECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.11
タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル
東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]
2025.12.11
青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]
2025.12.11
箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025