2025.11.03
◇第66回東日本実業団対抗駅伝(11月3日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園競技場及び公園内特設周回コース:7区間74.6km)
ニューイヤー駅伝の出場権を懸けた第66回東日本実業団対抗駅伝が行われ、ロジスティードが3時間31分24秒で初優勝を飾った。
「ゴールテープを切れたのは、チームとしても自分個人としても良かったと思います」。アンカーとしてフィニッシュテープ切ったルーキー、平林清澄はこう胸を張って振り返る。
チームが掲げた目標は3位。だが、別府健至監督は「勝ったから言えることですが」と注釈をつけつつ、「うまく流れればもしかしたら勝てるのではないか、という自信はありました」。
その流れを引き寄せたのが、最長16.4kmの3区に入った四釜峻佑。順大卒の3年目は、1区6位から2区でトップ・GMOインターネットグループと41秒差の8位に落ちたタスキを、一気にトップまで押し上げる。
後半はGMOインターネットグループ・太田蒼生、14秒先行されていたサンベルクス・吉田響と昨年度の学生駅伝沸かせたルーキーたちとの競り合いとなったが、「タイムや実績は関係ない、名前負けしないように」。後方から追い上げる展開をものともせず、太田を振り切り、吉田に1秒先着するトップでタスキをつないだ。
4区・藤本珠輝もサンベルクスとの接戦に競り勝ち、5区・海老澤憲伸、6区・村松敬哲が徐々にリードを拡大。アンカーで待機した平林は、「自分のデビュー戦で、まさか先頭で、それも後ろと49秒差もある中でのレースになるというのも想像もしていなくて。ビックリしたのと同時に、スタート前は結構ドキドキしつつも、ワクワクがありました」。
それでも、「しっかりとゴールテープが切ろう」という強い気持ちと、「前の走者の話を聞くと2周目、3周目できつくなるという声が多く聞こえていたので、最初の1周目はリラックスして入って、2周目 3周目で上げていく」と冷静さを持ってスタートを切る。
実際は「結構前半からいってしまった」が、「トラブルなくしっかりゴールテープを切ることを最優先にしました」。それでも後方からの追い上げを許さず区間4位にまとめ、初の実業団駅伝で大役を全うした。
「本当なら3区を走りたかった」と平林。太田、吉田、富士通・篠原倖太朗といった学生時代にしのぎを削ったライバルたちが「エース区間を担っている」姿を見て、自分も「そこを担いたい」という思いを強くする。
日立電線の選手、スタッフが移籍するかたちで2012年4月に日立物流グループとして創部し、昨年度から現チーム名になったロジスティード。ニューイヤーでは21年に過去最高の4位を占めたが、その後3年は入賞から遠ざかる。
ただ、就任6年目を迎えた別府監督は「駅伝だけを見れば平行線ですが、個々の大会を見ればパワーアップしている。チームが強くなっている感じはあります」と語る。
トレーニング面でも身体作り、脚作りを「少しずつではありますが、5年かけてできてきました」と別府監督。東日本で21年の3位を上回る初の王者に君臨したことがその証であり、「このまま上昇気流に乗れるようにやっていきたい」と、来年正月の決戦に目を向けていた。
今季は24年大阪マラソンを当時学生最高の2時間6分18秒で制した大型ルーキー・平林の加入で、さらにチーム力がアップ。東日本では21年の3位が最高だったがそれを上回り、東日本王者として同じく21年の4位が最高のニューイヤー駅伝での躍進を期す。
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