9月21日まで行われていた東京世界選手権の日本代表選手団が9月26日、スポーツ庁を訪れて室伏広治長官を表敬訪問し、大会の成果について報告した。
同大会において女子20km競歩銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)、男子110mハードル5位の村竹ラシッド(JAL)、男子400m6位の中島佑気ジョセフ(富士通)といった入賞選手たちと、日本陸連強化委員会の山崎一彦強化委員長、東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長、武市敬事務総長らが出席した。
山崎強化委員長は室伏長官とは現役時代からともに活躍していた仲であり、「(当時)海外転戦していた2人で同じ部屋になるなど下積みがあり、日本人が(どうすれば)海外で強く、活躍できるか」と話し合っていたそうで、「あの時の思いを汲んでくれている選手たちが、今は海外で活躍してくれて、今回の世界選手権での活躍につながっている」と感慨深げに話した。
室伏長官は「素晴らしい活躍で、日本陸上界に新たな歴史が刻まれた。延べ62万人もの観客が来場して、背中を押してくれたと思います。さらなる飛躍と活躍、陸上界の発展を期待しております」と述べた。
その後、室伏長官は選手一人ひとりに言葉を交わし、藤井に対して「女子競歩初のメダルでしたね」と声をかけると、藤井は「どこを歩いても沿道の大声援があり、ラストのメダル勝負でも声援が響きました」と応えた。
「原動力は何ですか?」と聞かれた村竹は「負けず嫌いで、同じ相手と戦って一度でも勝ってやろう、負けたくないという気持ちが自分を突き動かしています」と語る。また、「後半の強さのための練習は?」と中島に聞くと、中島は「話し出すと2時間くらいかかります」と笑いを誘い、「最後までフォームを維持することと、焦らないこと」を秘訣を明かす。
最後にも一人ひとりと握手して声をかけた室伏長官。レジェンドとの対面に、選手たちも表情が引き締まっていた。
同大会において日本は銅メダル2個を含め、過去最多タイとなる11の入賞を果たした。
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