2025.12.25
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。
華々しい記憶と挫折を経験
2023年の第99回大会で、立教大の55年ぶり本戦復帰に注目が集まる中で國安広人は1年生にして2区を任された。
発展途上のチーム環境に溶け込み、順調に練習を積んだ。夏合宿中の20km実戦走でチームトップになるなどして、みるみる成長。箱根駅伝予選会では、他校のトップ選手と堂々と渡り合い、若々しく集団の前に飛び出すなどもした。チームトップの成績で本戦出場の立役者になり、本戦も2区を任されたのだった。
そんな華々しい記憶が残る一方、その後の地道な歩みがある。2度目の2区は成績を下げ、3年時は出場メンバーから外れた。挫折もあり、同僚が飛躍する陰で努力を継続してきた姿のほうが、國安の本質を表している。
國安を追い抜くように、同期の馬場賢人が伸びていった。「2年生の頃から馬場が活躍するようになって、当時は『悔しいな』と思ったし、悔しさがなくなったとはいけないけど、僕には僕の強みや役割がある。エースが2人いてもいい」。
今年2月の日本学生ハーフマラソン選手権で國安自身も1時間1分30秒の自己新を出した。しかし、馬場は学生歴代3位にランクインするほどの躍進し、自らが持っていた立教大記録は馬場の手に渡った。
「折り返しですれ違い、太田さん(智樹/トヨタ自動車)や篠原さん(倖太朗/現・富士通)と競り合って走っているところを見て、寝食をともにしてきた仲間の活躍がうれしかったです」と、笑顔で語る。
華々しい記憶と挫折を経験
2023年の第99回大会で、立教大の55年ぶり本戦復帰に注目が集まる中で國安広人は1年生にして2区を任された。 発展途上のチーム環境に溶け込み、順調に練習を積んだ。夏合宿中の20km実戦走でチームトップになるなどして、みるみる成長。箱根駅伝予選会では、他校のトップ選手と堂々と渡り合い、若々しく集団の前に飛び出すなどもした。チームトップの成績で本戦出場の立役者になり、本戦も2区を任されたのだった。 そんな華々しい記憶が残る一方、その後の地道な歩みがある。2度目の2区は成績を下げ、3年時は出場メンバーから外れた。挫折もあり、同僚が飛躍する陰で努力を継続してきた姿のほうが、國安の本質を表している。 國安を追い抜くように、同期の馬場賢人が伸びていった。「2年生の頃から馬場が活躍するようになって、当時は『悔しいな』と思ったし、悔しさがなくなったとはいけないけど、僕には僕の強みや役割がある。エースが2人いてもいい」。 今年2月の日本学生ハーフマラソン選手権で國安自身も1時間1分30秒の自己新を出した。しかし、馬場は学生歴代3位にランクインするほどの躍進し、自らが持っていた立教大記録は馬場の手に渡った。 「折り返しですれ違い、太田さん(智樹/トヨタ自動車)や篠原さん(倖太朗/現・富士通)と競り合って走っているところを見て、寝食をともにしてきた仲間の活躍がうれしかったです」と、笑顔で語る。キャプテンに自ら立候補
國安と馬場。互いに高め合ってきた2人の関係性について、髙林祐介駅伝監督は「良いライバル関係ですよ」と見つめ、「ライバルとして意識しているのは、(國安に対する)馬場のほうではないかな」ともみる。 國安はこの1年はキャプテンとしてチームを率いてきた。歴代のキャプテンの姿を見てきて、自ら立候補したのだという。 秋はケガでエースの馬場を欠く戦いを余儀なくされ、その中で國安の走りがチームを支えた。予選会のチーム内2位、全日本大学駅伝は7区を厳しい流れを受けて奮闘した。 馬場が言う。「彼はキャプテンとしてチームのことを見ないといけない立場。そのお陰で、自分は走りに集中することができました」。世界大会に挑戦した自身の支えになったのだと強調する。 11月。MARCH対抗戦で10000mの立教大記録を更新した。27分台突入を狙った中での28分10秒04は、「目指していた目標の最低限ではありました」と言うものの、その内容に進歩を感じている。 [caption id="attachment_194258" align="alignnone" width="800"]
MARCH対抗戦で10000mの立教大記録を更新した[/caption]
「3年時からスタミナがすごくついて、中盤の粘りが利くようになりました」。7000mあたりからのペースの落ち込みがなくなり、持続力が高まったという。
「箱根の2区にこだわりは持っていませんが、2区でしかできない経験が4年生になって生きています」と國安。1、2年時の自分から、大きく2つの点で成長していると言う。それは、「アップダウンに対する強さ」と「中盤の粘り具合」。タフな箱根コースに生きてくる要素だ。
競技から退くことを決めている。「前回の欠場に、ずっと悔しい思いを持って取り組んできたので、最後にぶつけたいです」。そんなキャプテンのラストランを見届けたい。
文/奥村 崇 RECOMMENDED おすすめの記事
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